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#1906 【政策矛盾】野鳥の王国に風力発電計画  Apr. 14, 2012 [87.根室の話題]

 フレシマに風力発電所計画がもちあがっている。根室市が春国岱へ観光客誘致に毎年英国まで何人も人を派遣しているのはどうかと思うが、そういうことをする一方で別当賀の海近くの湿原であるフレシマに風車の建設計画が持ち上がっているという。風車が建てば野鳥が被害を受けることは目に見えている。とくに猛禽類が空から餌を見つけたときにはその一点しか見ずにまっすぐ下りてくるから風車の羽が見えない。いま、根室半島にはノサップ方面や花咲・落石付近に合計7基(?)の風車があり野鳥の被害が出ているのではないか。ゆっくり回っているように見えるがブレード(回転羽)の先端は時速百キロほどのスピードがあるから触れただけで翼も胴体もぐちゃぐちゃになる。空から地上に動く餌を捕食する習性から猛禽類が犠牲になりやすい。
 サイクリングしていると、どういうわけかずっと止まったままの風車も見かける、故障なのだろうか?いわくありげな風景である。

 すでに根室市の一般住宅の三分の一弱を賄えるほどの風車が稼動しているはずだが、年間を通じてどれだけ実稼動しているのかきちんとデータを提示して、広く市民に知らせ、論議すべきではないのか。人口減少に伴い電力需要が縮小しつつある根室でそんなにたくさんの風車がなぜ必要なのだろう?そういう根本的な疑問が記事を見る限り、観光協会総会からは聞こえてこない。野鳥と風車という関係だけから風力発電問題を考えると視野が狭くなる。ものごとは広い視野をもって具体的に考えるべきだ。

 次の世代にどういう自然を残すのかは観光協会だけの問題ではない。閉鎖的な集団内部でだけ議論してことを決するところが根室の旧弊だ。小さな町ではどの団体も似たようなメンバーばかりが集まって、代わり映えがしないのが実態である。根室で生まれ育ち、そのままずっと根室で暮らすと視野が狭くなりがちで、次第に閉鎖的な集団となってしまう。根室市を活性化するためには一般市民の参加をどのような仕掛けで募るかが大事なのではないか?

 アクセスの悪いところなのでわたしは行ったことがないが、丹頂鶴、大鷲、オジロワシ、白鳥など渡り鳥が多数飛来するだろうし、渡り鳥ではない猛禽類のフクロウも棲みついているだろう。森と湿原と湖(沼)が広がっている。
*日本野鳥の会 渡邊野鳥保護区フレシマ
 
http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

 野鳥観光に力を入れるなら、こうした地域は開発せず手付かずでそのまま残し、次世代へ受け継いでもらえばいい。北海道新聞が4月13日の根室地域版にこの話題を取り上げている。

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市観光協会総会
 
風力発電に懸念も
  
野鳥軸に広域観光推進
【根室】市観光協会は12日、市総合文化会館で総会を開き、昨年度の事業報告と本年度の計画を承認した。・・・
 出席者からは電源開発(東京)が建設の検討を進める「根室フレシマ風力発電所(仮称)」に対し「根室の売りは手つかずの自然。風車ができては宝物がなくなってしまう」と危惧する声が上がった。・・・
 (笠原悠里)
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 どこがということはないのだが女性の記者らしい感性の漂う記事だ、あえていうとごつごつしていない印象をうけた。
 野鳥観光路線の"周辺"は実は大いに問題ありなのだ。他の問題同様にちぐはぐで視野狭窄のゆえにピントを外してはいないのか?このマチはベトナムサンマ輸出問題にしても、病院建て替えにしても、病院事業赤字拡大問題にしても消防デジタル無線化にしても、学校の耐震化工事にしても、小中学校統廃合問題、高校統廃合問題にしても、長期の視野をもって優先順位をつけながら着々と何かをやり遂げるということがない。問題の根に潜む基本的な問題にまで議論が届かず、ピントを外してしまう。
 野鳥観光を本気で推し進めるるもりなら、これ以上の風力発電所設置を条例で禁止すればいい。やり方はいろいろあるだろう。臨時市議会を開いてフレシマ地区への風力発電所建設を禁止する条例案を可決したっていい、簡単なことだろう。だが、そういうことを言い出す市議はいまのところ一人もいないし、市の政策部局もそうした案をつくらない。とんでもない事態が目の前に起きない限りわからないのでは困る。世の中には事前に手を打たぬと取り返しのつかぬことが多い。

 似たようなメンバーが集まり協議したって同じことではないのか?団体の看板が異なっても、集まる人間が同じプールから出てくるならろくな検討もできぬし、結論も好い加減なものとなる。マチを活性化するにはやり方を変えなければならぬ。人材に乏しいマチで旧来のやり方(旧弊)を続けたら、マチは衰退するしかない。
 マチの活性化を図るなら、意思決定の仕方を変えるか、意思決定に携わる人々の学力・教養を高め、広い視野にたって優先順位をつけて具体的に物事を処理していくしかないように思うのだが、・・・

 子どもたちの教育をしっかりやったほうが早そうだ。ところがその肝心なこどもたちの学力がこの数年急速に下がり始めており、三十年後が心配になる。


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