#1717 【二枚舌】消費税増税の前に衆院解散して信を問うと言っていたはず Nov. 6, 2011 [B7. 政治に求めるもの]
今日4本目のブログ、日曜日だからどんどん書いちゃおう。
数日前のテレビだった。野田総理大臣が「消費税を増税するときはその前に衆院を解散する」と明言したビデオを流し、その後に、G20で「消費税増税の法案が通ったあとで衆院を解散する」という発言を続けて流した。
電子記録が安価になったから、テレビ局各社は政治家の過去の発言についてビデオ映像を保存しているので政治家はうかつなことを言えない。
二枚舌の典型であるが、同じことについて正反対の発言を同じ顔の人間がしているのを続けて見るのはこっけいですらある。
国内では衆院解散して国民の信を問いその後に消費税を増税すると堂々と言いながら、海外へ出かけG20に出席すると「消費税増税法案を通したあとで解散」となぜ正反対のことを言うのだろう?
ギリシアの財政破綻問題を話し合う場だったはずだが、日本の国債残高ははるかに大きく、民主党政権になって財政の赤字幅が急膨張しており、その健全性が強く疑われている。折り悪いことに、単独で円安誘導の為替介入をしたために、国益にあわせて為替介入をする身勝手な中国と同列に見られてしまったから、あせったのだろう。為替介入をするときに先進各国からどうみられるかという基本的なことすら考慮になかった様子である。お子ちゃま安住財務大臣と街頭演説のベテランに過ぎない野田総理のコンビは危うい。これでは仕事ができるはずがない。
*「#1705 おこちゃま財務大臣円売りドル買い(為替介入)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-10-31-1
福島第一原発事故への菅政権と野田政権の対応が無定見だと児玉龍彦東京大学アイソトープセンター長は断じたが、財政や為替問題で無定見な政策を繰り返したツケが外交の場で回ってきたとみるのが正しいのだろう。
野田総理はストレスに弱い人なのかもしれない。その場その場の雰囲気に合わせて弁舌たくみに好い加減なことを言う人のようだ。これでは政治家である前に人として信用ができぬ。
テレビ報道では、財務官僚が「総理に消費税増税をさせる」と言い切っていた。この国ではコロコロ変わる総理大臣よりも財務官僚の方が偉いらしい。これでは財務官僚が総理大臣を使い棄てているようなもの、民主党の政治主導とは究極の官僚主導のことだったのか?言うこととやることがまるで違うだけでなく、正反対だからあきれてしまう。
仕事の出来ない者が強大な権限をもち、仕事をしようと張り切ると往々にしてこういうことになる。
団塊世代の私の記憶にある限りで、総理大臣の二枚舌はノーベル平和賞を受賞した元総理大臣の故佐藤英氏が非核三原則を主張していながら裏で米国太平洋艦隊による核持込を認めていたということぐらいである。彼の死後、米国の公文書の公開で国民の知るところとなった。
野田氏の場合は数ヶ月前の公の発言と正反対の発言なのだから、恥ずかしくて総理大臣の職を辞すべきくらいのレベルなのだが、そういう「恥」の感覚はないようだ。武士なら卑怯・未練と罵られ切腹モノだ。
政治家の発言がこれほど軽い時代はなかった。総理大臣なのに、信念をもって発言し、行動できないのだろうか?これでは小中学生に笑われる。
ならぬことはならぬのである。
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会津には藩の子弟を教育する組織として"什"があり、以下の掟を繰り返し朗誦させた。什とは薩摩藩でいうと"郷中"のことである。西郷隆盛は郷中のボスだった。
会津什の掟
郷中(ごじゅう)も似た掟をもっている。ウィキペディアより
*「消費税増税 公約の前に合意の努力を」産経ニュース11/5
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111105/fnc11110503110004-n1.htm
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数日前のテレビだった。野田総理大臣が「消費税を増税するときはその前に衆院を解散する」と明言したビデオを流し、その後に、G20で「消費税増税の法案が通ったあとで衆院を解散する」という発言を続けて流した。
電子記録が安価になったから、テレビ局各社は政治家の過去の発言についてビデオ映像を保存しているので政治家はうかつなことを言えない。
二枚舌の典型であるが、同じことについて正反対の発言を同じ顔の人間がしているのを続けて見るのはこっけいですらある。
国内では衆院解散して国民の信を問いその後に消費税を増税すると堂々と言いながら、海外へ出かけG20に出席すると「消費税増税法案を通したあとで解散」となぜ正反対のことを言うのだろう?
ギリシアの財政破綻問題を話し合う場だったはずだが、日本の国債残高ははるかに大きく、民主党政権になって財政の赤字幅が急膨張しており、その健全性が強く疑われている。折り悪いことに、単独で円安誘導の為替介入をしたために、国益にあわせて為替介入をする身勝手な中国と同列に見られてしまったから、あせったのだろう。為替介入をするときに先進各国からどうみられるかという基本的なことすら考慮になかった様子である。お子ちゃま安住財務大臣と街頭演説のベテランに過ぎない野田総理のコンビは危うい。これでは仕事ができるはずがない。
*「#1705 おこちゃま財務大臣円売りドル買い(為替介入)」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-10-31-1
福島第一原発事故への菅政権と野田政権の対応が無定見だと児玉龍彦東京大学アイソトープセンター長は断じたが、財政や為替問題で無定見な政策を繰り返したツケが外交の場で回ってきたとみるのが正しいのだろう。
野田総理はストレスに弱い人なのかもしれない。その場その場の雰囲気に合わせて弁舌たくみに好い加減なことを言う人のようだ。これでは政治家である前に人として信用ができぬ。
テレビ報道では、財務官僚が「総理に消費税増税をさせる」と言い切っていた。この国ではコロコロ変わる総理大臣よりも財務官僚の方が偉いらしい。これでは財務官僚が総理大臣を使い棄てているようなもの、民主党の政治主導とは究極の官僚主導のことだったのか?言うこととやることがまるで違うだけでなく、正反対だからあきれてしまう。
仕事の出来ない者が強大な権限をもち、仕事をしようと張り切ると往々にしてこういうことになる。
団塊世代の私の記憶にある限りで、総理大臣の二枚舌はノーベル平和賞を受賞した元総理大臣の故佐藤英氏が非核三原則を主張していながら裏で米国太平洋艦隊による核持込を認めていたということぐらいである。彼の死後、米国の公文書の公開で国民の知るところとなった。
野田氏の場合は数ヶ月前の公の発言と正反対の発言なのだから、恥ずかしくて総理大臣の職を辞すべきくらいのレベルなのだが、そういう「恥」の感覚はないようだ。武士なら卑怯・未練と罵られ切腹モノだ。
政治家の発言がこれほど軽い時代はなかった。総理大臣なのに、信念をもって発言し、行動できないのだろうか?これでは小中学生に笑われる。
ならぬことはならぬのである。
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会津には藩の子弟を教育する組織として"什"があり、以下の掟を繰り返し朗誦させた。什とは薩摩藩でいうと"郷中"のことである。西郷隆盛は郷中のボスだった。
会津什の掟
- 一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
- 二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
- 三、虚言をいふ事はなりませぬ
- 四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
- 五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
- 六、戸外で物を食べてはなりませぬ
- 七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです
郷中(ごじゅう)も似た掟をもっている。ウィキペディアより
- 武道第一
- 武士道の本義を油断なく実践せよ
- 咄(グループ)外の者との不必要な付き合いは控えよ
- 仲間との連帯を重んじよ
- 軽薄な言動を慎め
- 決して嘘を言うな
- 負けるな
- 弱いものいじめをするな
- 山坂を歩いて体を鍛えよ
- 質実剛健たれ
- たとえ僅かでも女に接することも、これを口上にのぼらせることも一切許さない
- 金銭欲・利欲をもっとも卑しむべきこと
など
*「消費税増税 公約の前に合意の努力を」産経ニュース11/5
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111105/fnc11110503110004-n1.htm
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2011-11-06 19:28
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前職は財務大臣、その前職は副財務大臣。ただいま財務省から官邸に出向中
by もやしさんま (2011-11-06 19:50)
ハハハ、そのまんまですね。
洒落たコメントどうもありがとうございます。
by ebisu (2011-11-06 21:30)