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#1558 中学校期末テスト:2学期制導入校あり Jun. 21, 2011 [62. 授業風景]

 今日は暑い(?)、お昼の気温は18度だ。予報の最高気温は20度だった。北見には30度の予報が出ている。

【2学期制に踏み切った中学校】
 さて、市街化地域の2校が今日と明日期末テストだ。kw中学校は先週終わっている。どういうわけか今春から2学期生に変更し、独自の道を歩み始めた。
 それなら前期中間テストというのが正しいのだろうが、生徒がもってきたテスト用紙には「期末テスト」と書かれていた。
 学力底辺層には2学期制は学習意欲を削ぐだけでなく、やり直しの気力をも削ぐことになるだろう。テスト範囲が長すぎるのである。学力底辺層にやる気を起こさせるには、テスト範囲の短い小テストを繰り返すことと、放課後補習を徹底するのが効果がある。
 芸体科目の4科目はテストをやらずに評価をつけるのだろうがこれは問題が大きい。人間好き嫌いは誰にでもあるから、問題を生じる。成績の客観性が薄まってしまう。
 何か狙いがあっての変更なのだろうが、生徒に聞いてもよくわからないし、テスト用紙を見ても変更したなら「中間テスト」のはずなのに「期末テスト」となっているところから判断して、教員にも徹底してない。いったいどうなっているの?
 いたずらで火災報知機がしょっちゅう発報しているような状況の学校である。500点満点の学力テストで400点以上がゼロのこともあった。これほど上位層がいなくなったという現象は根室の中学校では初めてだった。授業中も騒ぐ生徒がいて肝心のところで先生の声が聞こえないことがよくあるようで、そういう学校で2学期制導入?どこか頓珍漢で、足元の現実を見ていない印象を受けてしまう。

【生活習慣(学習習慣)の切り替え】
 毎年、中1の授業は手こずる。小学校のうちに家庭学習習慣のついている生徒は20%程度だろうから、生活習慣の一部である学習習慣を変えさせるのはたいへんな困難を感じる。
 本気でやらないととても太刀打ちできない。お迎えテストで学年で後ろから20%以下の順位の者は、期末テストで順位を下げたら「三者面談」すると予告してある。
 やる気がなくて、授業中何度注意してもお喋りがとまらない生徒がこの層には多いからである。他の生徒の迷惑にもなるし、そういう授業態度では成績が上がるはずがないから、きちんと授業を受けて家庭学習するかどうか決断を迫るのである。
 1~3ヶ月の休塾勧告をすると生徒には言ってある。
「休塾勧告ってどういう意味かわかるか?」
「わかんない、先生、休塾カンコクってどういう意味?」
「わかんないじゃなくて、わかりませんだろう?」
黒板に漢字を書いて意味を説明する。
 
 先週は5回注意した生徒に「言ってもわからないようだから、次はビンタだよ、先生のビンタは痛いぞ、手加減しないからメガネを外してもらうぞ」、そう告げたら15分ほどおとなしくしていた。
 こういう生徒たちを相手にしているのだから、中学1年生を担当する中学校の先生たちもたいへんだ。

 先週、お母さんから電話をいただいた。
「先生ご迷惑かけていたんですね、申し訳ありません」
「成績を上げるのが塾の役割ですから放っておけません、トコトンやるからお母さんも協力よろしくお願いします」
「厳しくやってください」
「はい、その代り必ず結果は出します」
 生徒が家へ帰って母親に報告したらしい。自分に都合の悪い報告ができるのは見込みがある。社会人になったときもそうであって欲しいから、うれしくなった。

 初めての期末テストにようやく生徒たちが本気になってきた。土曜日は2時間早くきたし、昨日月曜日も1年生8人が3時半にもうドアの前に集合して待っていた。「やる気のない奴は来るな、成績を上げたい人だけおいで」と言ったのにこの変わりようはなんだ。
 打てば響くものだ、どうやら何とかなりそうな気配である。だが油断はならぬ。しばらくの間は厳しく躾けるつもりだ。社会人になってから後悔だけはさせたくない。

 生徒に手をあげたことはないが、本気で叱っているうちに手が出るかも知れぬ。
 そういうわたしは男の生徒たちには厳しいが女の生徒たちにはあまり厳しくないのである。男は将来女房子供を食わせる義務がある。そういう責任をきちんと負える男に育って欲しいから、男には厳しくあたる。
「先生は男子生徒には厳しいぞ、女子にはちょっと甘いがな」
「先生、ずるい」
 そういう声が男子からすぐに上がるが、理由を説明すると納得する。男と女は違う、そんな当たり前のことが説明しないと分からない。
 1年生が多すぎて、1年生の授業のときだけは珍しく全力で仕事をしている。本気にならないと生徒は簡単に見抜く。こういう動物的な勘はとっても優れているのである。

「さあ、明日はテストだ、時間が余っても最後まで問題と格闘して来い」
「はい、頑張ります」


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*東電や政府やマスコミのデマにごまかされないためにぜひ読んで欲しい。
「デマ・風評を垂れ流す日本のマスコミ」・・・ブログ情熱空間より
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/3615053.html

3・11からの100日間、大手メディアの報道は機能しないどころか、逆機能を果たしてしまった。

 「メルトダウンはしていない」
 「格納容器は健全に守られている」
 「放射能の外部放出はない」
 「チェルノブイリのような大事故には絶対にならない」
 「ただちに人体に影響の出るものではない」
 「仮に3号炉が水素爆発しても大きな問題はない」
 「放射能汚染水は海洋で拡散され、被害が及ぶことはない」
 「プルトニウムは安全だ」

 言わずもがなだが、こうした報道は結果として誤報である。誤報ならばまだよかったかもしれない。それはもはや「デマ」であり「風評」である。・・・



#1556 「ついに始まった被曝の初期症状: パンドラの箱が空いてさまざまな遺伝病が飛び出す Jun. 18, 2011」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-06-18 



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コメント 4

ZAPPER

2学期制をとる理由は、「行事に対処する時間的な余裕を生み出せる」という学校側の都合によるものだと思われます。ご指摘の通り、試験範囲が長くなるので低学力の子は可哀想です。

思うに、この2学期制の普及が基礎学力低下に一役買っているのではないでしょうか。試験勉強に充てる時間が大幅に減り、下位層はさらに得点力が下がる。中位層についても同様。上位層すら一夜漬けに流れてしまいそうになる。

小テストの実施回数を増やしてフォローをする。といった配慮もなさそうですし。我々に言わせればデメリットしかないのですが。
http://www.koga-fko.ed.jp/ao-syo/page-2gakkisei1.html#4
by ZAPPER (2011-06-21 13:23) 

ebisu

ZAPPERさんへ

古賀市教委のQ&Aをみました。
学校都合ですね。
学校は誰のためにあるの?と言いたくなります。

働いている教職員のためにあると勘違いしているのではないでしょうか。
「デメリットはほとんどありません」
とも書いてありました。

同じモノをみてもまるで正反対の結論です。
イスラム教徒とユダヤ教徒くらいの違いはありそうです。
銃を持って撃ち合いをしなければなりませんね。
by ebisu (2011-06-21 14:07) 

海星

あした期末がんばります -_-b
by 海星 (2011-06-27 20:14) 

ebisu

おおうれしいコメントだね。
いい元気だ!
勉強は努力を裏切らない、期待してるよ。
by ebisu (2011-06-27 22:55) 

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