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#1302 サンマ水揚げ日本一 花咲港奪還 Dec. 15, 2010 [87.根室の話題]

 12月3日付北海道新聞の記事である。


水揚げ日本一 花咲港奪還
  
根室サンマ 輸出へ弾み
    
喜びに沸く地元関係者
【根室】根室花咲港のサンマ水揚げ日本一が確実になり、根室市内の漁業関係者からの喜びの声が上がっている。昨年は銚子港(千葉県)に抜かれ11年連続の王座から転落。悲願の日本一奪還に、関係者は「根室港サンマの全国、海外輸出に弾みがつく」と意気込んでいる。(栗田直樹)
 全国さんま棒受け網漁業協同組合(東京)の11月末までのまとめによると、首位の花咲港は前年比12%減の4万7537㌧で、2位の気仙沼(宮城県)2万2294㌧とは2倍以上の差だ。金額では同88%増の88億1147万円と全国の約3分の1を占める。
 気仙沼漁協は「小型船の操業もほぼ終わり、冬場はしけも多い。追い抜くのは無理だろう」。前年首位の銚子は4107㌧と大きく低迷する。花咲の「一人勝ち」は、最盛期に漁場が北方領土海域に形成され、最も近い花咲に水揚げが集中したため。「水揚げ額は昨年の2倍近く。漁場が遠くて乗組員はたいへんだったので、ボーナスを奮発したい」。市内の大型船主の顔はほころぶ。
 根室商工会議所の杉山忠夫副会頭(杉山水産社長)は「加工業にとっては浜値が高くたいへんな面のあったが、『日本一の根室サンマ』を堂々とアピールできるのは大きい」と話す。
 ライン年からベトナムに根室産冷凍サンマを年間1200㌧輸出する計画もある。来年1月、現地でトップセールスを展開する長谷川俊輔市長は「アジアに売り出す上でとてもうれしい」と喜びを隠さなかった。


 サンマは魚種交代期に入っているという情報も流れ、釧路ではカタクチイワシが獲れ始めている。サンマが激減したときの備えをしっかりしておきたい。今年は天がくれた貴重な猶予期間なのかもしれない、それぐらい謙虚でいた方がいい。
 釧路のサンマ加工業者は通年雇用をやめざるをえなかったところが出ている。根釧地域へと視野を広げてみたときに、けっして浮かれていられる状況ではない。釧路と根室はサンマに関しては兄弟のようなものだ、根室も早晩似たような状況になる。市内の加工業者も雇用を守りきれなくなってきているようだ。
 自然相手だから浮き沈みはある、絶頂期にこそ浮かれてはならぬのだろう。 


*今日(15日)の北海道新聞1面トップの見出しは「高卒内定率 道内33% 10月末全国2番目の低さ」となっている。根室市内も高卒の就職状況は厳しいが、釧路に出ても札幌に出ても状況はたいして変わらないということだ。
 働く意志があっても働くところがないという状況はなんとしても変えねばならない。ワークシェアーしかないだろうろと私は思う。問題はどこから始めるのかだが、大きなところからはじめればいい。
 仕事を分かち合い、所得を分かち合う。そして経済成長は追わずそこそこで満足し地球環境と共存する、そういう経済社会がのぞましい。見果てぬ夢かな?

 
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