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#1266 ロシア大統領メドベージェフ国後島を視察 Nov. 1, 2010 [21. 北方領土]

 久しぶりにcccpcameraさんからコメント欄への書き込みがあった。北方領土関係の史実、条約関係など、やたら詳しい人だ。名前で検索してもらえば彼のブログにヒットするから、領土問題に興味がある方は見てほしい。

 ところでロシア大統領メドベージェフが国後島を視察した。ロシア大統領の北方領土視察は始めてである。北方4島をロシアは戦争で日本から分捕った戦利品と位置づけている。

 根室では百人ほどがシュプレヒコールをあげたようだが、効果はなくても折に触れ抗議の意志を表明することは大事なことなのだろう。
 だが、4島交流事業はもうやめたらいい。観光旅行のお手伝いや、タダで医療を提供しても領土返還には何の効果もないことは十分わかっただろう。
 メドベージェフの国後訪問に本気で抗議するなら対抗措置をとるべきで、こういう点は中国外交を見習ってよい。
 3年間の交流事業中止くらいの措置はとるべきだろうが、ロシアも「儀礼的(?)」に対抗措置をとるだろうから、こちらにも利害があっておいそれとできない相談だ。
 いまのまま「交流事業」を続けるのが関係諸団体にとっても一部の水産関係者にとっても都合がいいのかもしれない。

 たとえば、交流事業が3年間停止したとしよう。(ロシアが対日輸出禁止措置をとり、韓国経由で花咲蟹が輸入されば)花咲港から花咲ガニがなくなるだろう。蟹祭りは中止となり、あの水産会社が主力の取扱商品を失い存続が危うくなる。
 貝殻島の昆布漁があおりを食らって出漁できなくなっても、自国領土といいつつも自衛隊は守ってはくれないだろうから、昆布漁民が困る。

 だから、ノサップ岬でシュプレヒコールをあげているのが日ロ領国にとって一番いい。痛みを伴わない安全・安心な返還運動である。逆説的だが、だから国民は関心をもたない、なにしろやっている関係諸団体が本気ではないからだ。
 本気でやるとこちら側にもそれ相応の出血を覚悟しなければならない。そういう覚悟は関係諸団体にはなさそうだ。痛みを伴う領土返還運動はごめんというのが本音だろう。

 こういう対抗措置をとるのは損だと考えるなら、別途効果的な返還運動はありうる。
 それは多核弾道ミサイルの開発・組み立て・解体ショーである。詳細はURLを貼り付けておくからみてほしい。国連安全保障理事会に外交圧力をかける現実的な案である。開発に必要な人も技術も道具も材料もすべて日本には揃っている。
 開発・組み立て・解体だけのショーなのだ。核を保持するつもりはなくても、感情的に国内の平和運動団体から強い反対論が出る、これを捌ける仕事人がいる。
 まずは、根室から具体案をもって政府へ要求すべきだ。現実化できる具体案のあることが外交上の武器になる。
 総理大臣に外交上の強い武器を持たせてやれ。技術も材料も「国産」で全部揃っているのだ。日本がフランス、英国を凌ぐ潜在核保有国であるという現実を全世界に知らしめればいい。
 もう戦後65年もたった、やってる振りは飽き飽きしている人が増えている。そろそろ本気だそう。
 

*#195「少し過激な北方領土返還論」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07

 #465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30
 
 
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*【類は友を呼ぶ】
 スラビック・リサーチ・センター(北大)の2008年12月報告書に北方領土拠点病院の話しが載っている。15ページである。発言者は当時の根室市役所総務部長、いま総合政策部長のようだ。総合政策部はあの「復興プラン」の作成部署だ。
 ご発言の拠点病院は病院規模から見て現実性のない「妄想」としかいいようがない。医療のことはからっきしお分かりになっていない内容のご発言である。発言中に「固定医」とあったような気がするが、「常勤医」の間違いではないか。うろ覚えなので、15ページを読んで確かめて欲しい。
 これだけですんでいるなら笑い話の一つだろう。笑えないのは総合政策部長になってH市長の「根室再興政策プロジェクト」を担うことになったと第3回定例市議会でご披露があったからだ。「妄想」ではない「現実的な企画力」があるのだろうか?不安である。
 どういう人が総合政策部を担当しマチの将来設計をするのか市民は知るべきだ。どうもH市長が頼りにする人たちは病院事務長(前々の事務長も)をはじめ仕事の基本が危なっかしい人が多い。

http://src-home.slav.hokudai.ac.jp/publictn/report/20081226-j.pdf


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コメント 2

NO NAME

交流事業と輸入カニは
水と油
関係ないでしょう。
貝殻島コンブも交流事業の前からのもの
これも関係ないです
ロシアも入漁料もらえれば良いでしょうから
交流事業と関係なく続けようと思えば続けられます

拠点病院、確かに妄想、
でもそれじゃかわいそうだから幻想ぐらいにしましょう。
半島の面倒が看れなくて、四島の面倒が看れるわけがない
わかってて言っているならずるいけど
信じて言っているなら・・・・

by NO NAME (2010-11-02 19:15) 

ebisu

NO NAME さんへ:

この前のNO NAMEさんと同じ方でしょうか?
水と油、たしかに関係ありませんよね。
仰るとおり、歴史的にみてもね。

外交はこちらが対抗措置をとればしばしば相手側も対抗措置をとる。お互いに痛い思いをすることになります。

何もしないのが一番いい?
さて、前原外相は対抗措置を口にしたようですが、閣内統一見解ではないようです。

「北方領土拠点病院」は交流事業と併せて小さく行われていることを「お節介」さんの親切なコメントで知りました。
市立根室病院から医師を出すのは相当の負担のようです。来年4月以降は果たしてできるでしょうか?

>信じて言っているなら・・・・

すでに介護施設で面倒を見切れなくなり、医療施設が必要な老人のケアをできない状況が3年前から現出しています。病院事業が15億円の実質赤字を出せばそれどころではなくなります。
「幻想」の域を通り越し、わたしには「妄想」にみえるのです。目の前の根室市民が見えていないからです。
by ebisu (2010-11-02 23:17) 

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