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#1125 公教育の充実へ予算を増強して July 21, 2010  [64. 教育問題]

7/21北海道新聞「読者の声」欄に根室の佐藤さん(86)の立派なご意見が載っているので紹介したい。

 公教育の充実へ予算を増強して
 人を育てるのは教育である。教育を論じ合うことは「日本の針路」を問うことでもある。公教育が行き届いていれば、所得格差を解消でき、教育の機会均等も保たれるであろう。
 ところが、日本では所得の格差が教育にも波及し、教育の機会均等が揺らいでいる。これはとても軽視できるものではない。
 国が先ず考えなければならないことは、公教育の充実である。「教育は百年の大計」であることは疑う余地がなく、これに見合った教育予算が必要となる。
 しかし、経済協力開発機構(OECD)が公表した加盟国の2006年国内総生産(GDP)に占める教育費の公財政支出割合によると、日本は3.3%で、比較可能な28カ国の中で何と27位だという。その低さにはあらためて驚かざるを得ない。
 教育は未来に向けた投資でもある。日本の厳しい財政事情はむろん理解しているが、国の将来のためにも教育予算を増強し、公教育の充実を図ってほしい。

【公教育軽視の行き着く先にある大きな問題】
 日本は他の諸国に比べてGDPが大きいからGDP比で見ると相対的に小さく見えることは否めないず、絶対額では順位は上から数番目になるだろうが、セフティネットとしての公教育への予算(投資)が不足しているのは事実だ。問題はそれが長期的に国力の衰退を導くのではないかということだ。

【学力と国力の関係:友人の意見】
 昨日、大学の講師をしている友人からメールをもらった。うれしいことにブログ・ニムオロ塾を時折読んでくれているという。学力が落ちているのは根室の中学生ばかりではない、大学生の基礎学力が低下しているとメールで知らせてくれた。数理科学に関する基礎的素養(物理や科学及び科学史)や古文・漢文の読解力が団塊世代に比べて落ちているという。「地中海世界とユーラシア大陸の交渉史」を授業で担当しての実感だ。
 以下は彼の提案であるが、中学や高校の先生たちに生徒へこういう話しを熱をこめてしてもらいたい。
今の日本の国際的な地位を維持できるかどうかは若い人達の勉強次第だという側面をもっともっと強調する必要があるように思います
国力は国民の総合力だということは中高生の時期から強調する必要がありそうですね

【新自由主義がもたらした経済格差と学力格差:釧路の人の意見】
 同じテーマでもうひとつ紹介する。ZAPPERさんのブログに紹介されていたのだが、釧路には面白い集団がある。教育時事問題について考えようというブログである。経済用語の新自由主義が教育現場にも入り込んでおり、経済格差が学力格差を生んでいると解説している。ぜひ本文をお読みいただきたい。

「新自由主義と教育」
http://www002.upp.so-net.ne.jp/singakukouza/jijimonndai.html#Anchor-10188


*このところアクセス数が増えた。最近1週間で7548あった。15%は携帯からだ。長い記事が多いので適宜読み飛ばしてを読んでいただいているのだろうが、それにしても平均値で1000アクセス/日を超えた。ブログ開始968日、累計356,429アクセス。
 ネットの向こう側にいる皆さんへ感謝・・・ m(_ _)m

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