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中1学力テスト結果 #893 Feb.5, 2010 [62. 授業風景]

 5時頃からにわか雪で町がすっぽり包まれ視界が百メートルもない。このまま夜中まで降ったら大雪だと心配になるが、2時間ほどでやんだ。気温はマイナス7.5度、昨日よりも2度ほど暖かいようだ。

 中1の生徒が学力テスト問題をもってきた。数学の平均点が30点前後だという。問題量が多いことと、計算問題の難易度が少し高いように感じた。文章題も動点問題で面積が40平方センチメートルと示され、時間と面積のグラフを読み、その両方から速さを計算するというような問題が出題されていた。基本事項を2種類組み合わせた問題だから難易度は標準的だ。しかし根室の生徒たちにはこの程度でも難しい問題となる。普段の定期テストでやさしい問題に慣れてしまっているからだろう。
 この学校は5科目合計点の平均が200点を割りそうだから、一年間で一番低い平均点になるだろう。

 今日は午前中で授業を終わったという。市教委の研修だそうだ。インフルエンザで休みが多かったが、全部の時間を補いきれていないところへ、さらに研修で授業短縮、理解に苦しむ。

 一番古い中学校で「保護者学校評価アンケート調査」を実施し、結果が2日付で生徒や保護者に通知されている。
 「校内での喫煙をなぜ注意しないのか」「授業時間中にコンビニへ買い物しているのを見かける、どうなっているのか?」「授業中に他のクラスの生徒が勝手に出入りしているが、先生はなぜ注意しないのか」などストレートな学校や先生への批判がそのまま載せられていた。保護者と先生たちの現実の受け止め方にギャップのあることが如実に現れていた。よく校長先生が公表に踏み切ったと思う。
 情報を公開し、議論をしなければいつまでたっても学校の改善は進まない。学校だけに任せていては根室の子供たちの学力は上がらない。家庭や地域社会ぐるみで取り組まないとダメだ。

 他の中学校でも、先生の声が聞こえないクラスがある。そうしたクラスの生徒の学力ははっきり下がる。授業が聞こえないから勉強にならない。一クラスに数人言うことを聞かない生徒がいるだけで授業は破壊される。かまわないからひっぱたけばいいのだが、先生たちは「体罰」は絶対にいけないものだと思い込んでいる。
 かくして傍若無人な一部の生徒がやりほうだいになる。そういう生徒は家庭でも親の言うことなど聞かない。家庭の躾が壊れているケースが多い。躾をきちんとしておかないと、中学生になったらクラス全体に甚大な被害が出ることを知るべきだ。
 自分の子供が外できちんと挨拶をしているか確認してみよう。そこが躾の最低限度だ。微笑んで大きな声で挨拶できる生徒は大丈夫だ。学校で生徒に挨拶をしたら「うぜえ、ばばあ」と言われたと憤慨してアンケートに書いたた保護者もいる。挨拶もできない子どもに育てないように気をつけよう。

 根室の学力が北海道14支庁管内で一番低いのは、家庭の躾の問題も一因である。小学校で家庭学習習慣をしつけられなかった生徒は半数以上に達するだろう。異常な数字である。家庭そして学校、何もかもが壊れて始めて14支庁管内で最低の学力が生まれているのではないだろうか。

 学校だけでも家庭だけでも学力の問題は解決できない。もちろんそれぞれが努力することは必要だが、「荒れた学校」を本来の学校にするために地域社会全体での取り組みがあっていいのではないだろうか。
 市教委の研修で授業を潰している場合だろうか? いやいや生徒の学力向上に資すること疑いなしの研修と信じたい。学校は生徒のためにあるのだから。

*2月6日追記
 保護者学校評価アンケートはほかの中学校でも実施していた。市教委の指示なのだろうか?ならば、市教委のホームページ上で公開したらいい。自分の子供の学校が他の学校に比べてどうなのか保護者が知ることができるだろう。そして、市教委はこの中学校の現実をどのように総括し、どのように改善するのだろう。改善は情報を公開することからはじまるのではないだろうか。
 各学校のPTAが合同で先生たちと何度も対策を協議するのも一計だ。
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