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#879 数のトレーニング(1): 逆九九  Jan.26, 2010 [62. 授業風景]

 朝、NHKラジオを聴いていたら、就学前児童の教育について語っていた。
 お風呂に入っているときに数を100まで数えさせる。その間は風呂につかったまま。100数えたら上がってよし、まあゲームみたいなものだろう。100まで数えれれるようになったら、今度は100から1まで逆に数えさせる。
 そういえば子どもの頃にお風呂でやったことがあった。松の湯や、松が枝町のお風呂屋さんなって言ったかな、砂の湯?名前がはっきりとは思い出せないが、数を数えて「・・・100」って言うと同時に風呂から元気に飛び出す子どもがいたものだ。五十数年も前のことだ。

 九九も同じように教えればいい。一通り言えるようになったら、今度は「逆九九」を教える。9×9、9×8、9×7、・・・と逆にやっていく。これは割り算の商をすばやく立てるのに役立つ。小学校の先生の中には教える人と教えない人がいるから、学習指導要領にはないのだろう。だが、「逆九九」は基礎計算能力をしっかりしたものにするために必要な要素だ。「逆九九」はかならずやらせたい。

 基礎計算能力では加算の繰り上げ反応の鈍い生徒がいるが、「繰り上げ」となる一桁の暗算をお風呂でやらせるのも面白いだろう。加算の「繰り上が」ができるようになったら、今度は減算の「繰り下げ」トレーニングをさせてみよう。
 もちろん、紙に書いてからせてもいい。陰山方式の「百枡計算」も基礎計算トレーニングとしてはいだろう。

 ほんとうは日本の伝統芸である「そろばん」が基礎計算力を充実させるには一番いいのだが、小学校には教えられる先生がほとんどいなくなってしまった。そろばんが小学校(の学習指導要領)から消え、子どもたちの基礎計算力は著しく落ちた。
 数学の基礎は今も昔も計算力である。算数も数学もどちらも数という字が入っている。数を数えること、数を計算することが今も昔も算数や数学の基礎だ。日本の子どもたちの学力を上げるためには基礎をおろそかにしないことだ。

 就学前の児童のいる家庭はお風呂で数を数えさせよう。まずは1から100まで、次に100から1まで逆に数えさせる。その次は九九と「逆九九」だ。繰上げ、繰り下げのある加算・減算もトレーニングしよう。基礎計算力を高まるために、小学低学年では珠算を習わせたい。
 文部科学省は小学校で英語なんぞやらずに、低学年では国語と算数の時間を大幅に増やしてもらいたい。ついでに小学校でそろばん教育も復活すべきだ。よき伝統を棄ててはならない、よき伝統は守り育てるべきものだ。 


*#882 数のトレーニング(2)そろばんと補数  Jan.27, 2010 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-01-27
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