SSブログ

藤井財務大臣老醜か? #830 Dec.12. 2009 [57. 塾長の教育論]

藤井財務大臣老醜か?  #830 Dec.12. 2009

 藤井財務大臣は「財政規律」を主張し、無制限な財政支出をとめようとしているかに見える。その心意気はよし、されど民主党マニフェストを否定する勇気はない。バラマキのマニフェストは財政規律を壊すものではないのか。
 国家財政の行方よりも財務大臣にしてくれた鳩山氏への義理立てが優先してしまっている。党人としての立場の方が一国の財務大臣よりも重いのだろうか。私的(党派的)な価値が、一国の財務大臣の立場よりも優先してしまうとは情けなし。

 私的なものと公的な価値が対立したら、私的なものには目をつぶり天の声に従うしかないではないか。藤井さんはよくわかっているはずだ。
 正直に・誠実に国の財政状況について語り、民主党マニフェストで約束したバラマキは間違いであったと宣言し、来年度末に1000兆円に迫る国債残高を減らす戦略を提示すべきだ。
 民主党のマニフェストは国家財政を破綻に導くものであると鳩山首相に正直に告げて、鳩山氏がノート言ったら、任に非ずと財務大臣を辞任すべきだ。

 77歳の藤井氏は政権を手にする前と後で言うことが正反対になっている。ポストに拘泥して無残な姿をさらさずに、国民に正直に国家財政の現況を語り、破綻を避けるための選択肢を提示して後世に名を残せ。

 わたしは小中高生を教えているが、こういう大事な局面で判断を誤らない人間を育てたい。数学や英語を教えていて何ができると笑われるだろうが、一国の財政破綻を何とかするためなら、私(党派)的な価値など平然と投げ捨てることのできる人間を育てたい。会社が法律違反を犯そうとするなら冷や飯を喰っても正論を主張できる強い人間を育てたい。市役所が市民の利益に反するような決定をするなら、孤立を厭わず異論を主張できる公務員を育てたい。
 そういう正直で誠実な仕事をする市職員の中から副市長や市長になる者が現れれば、人口が2万人に減少しようとも根室の未来は明るい。
 勉強も仕事も結局のところ正直にやるのが一番だ。冷や飯なんぞ10年も続くことはない。たかだか3~5年である。人生のある時期冷や飯を喰うことは人間を鍛える。損得抜きで己の信念を貫く姿を見る人は見ているものだ。損を承知で己の信ずる道を歩むさわやかな人間になれ。

 言行一致はまことに難しい。自公政権の定額給付金を批判していた人が、財務大臣になったら「子供手当て」をマクロ経済政策だと言う。立場によって平気で論を使い分けてしまうような財務大臣に国民の信が集まろう筈がない。
 国家財政の行方を危惧し、自公政権のバラマキ政策を毅然と批判していた藤井氏はどこへ行ってしまったのだろう。気骨のあるご老人だと思っていたのだが論に走りすぎる。私のメガネ違いだったようだ。人の評価は難しい。


 「藤井財務大臣 年齢」をキーにブログを検索していたら、こんなブログがあった。
~10月6日付、財務省ホームページより~

 トルコ・イスタンブールでの藤井裕久財務大臣の記者会見。同行した記者団の一人が次のように質問した。

「内需主導の経済運営が果たして景気刺激策として機能するのか」

 それに対する藤井大臣の答え。

「内需拡大をばら撒きだという人がいますが、あれは実に経済政策をわかってない人です。内需というものを中心にして、経済を運営していくということは、これはマクロ経済そのものです。
 子ども手当てはばら撒きだと一部に言う人がいますが、そういう人こそマクロ経済の意味をわかっていないのではないかと私は思います。それから特に子ども手当てというのは、次の世代の少子高齢化対策の非常に大きな柱になると思うのです。
 そういう意味で、私は内需中心の経済運営という我々の考えについて外国もなんら批判的な意見は出ないし、むしろ積極的に評価していたと認識をいたしております」

 麻生政権時、今年度の第2次補正予算案に盛り込まれた定額給付金に関しての民主党・藤井裕久最高顧問(当時)の発言

「失業した人、明日失業するような人は、貰ったらポケットにしまうのが常識だ。消費に回るはずがない」


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0