#3948 学力トップ層への個別指導の実際 Mar. 9, 2019 [65.a 成績上位層にかかわる問題]
英語の全国偏差値72の高1の生徒は、いま高3の教科書を使って精読&翻訳トレーニングをしています。滑らかな日本語を書くには日本語語彙が豊富なことと、英語の語彙の基本イメージがしっかりとらえられていなければできない技です。抄訳させてみたらどの程度の読解力があるかはっきりします。
高3の英語の教科書を終了したら、ジャパンタイムズを読ませるつもりでいましたが、理化学研究所職員のSさんが、面白い本を読み始めたことをFBで知りました。それを原書で生徒と一緒に読もうと思います。
はじめるのは高3の教科書が終わるのは夏休みころかもしれません、終わり次第 Sapiens にとりかかります。
’Sapiens’については稿を改めて#3949で扱います。
この生徒はもうセンターレベルや進研模試レベルの難易度の問題は卒業です。1月に初めて英検を受験しました、準2級です。英検バンド(1次:GP-2+7、2次:GP-2+4)から判断するとすでに2級合格レベル。
どうやら勉強のやり方が功を奏しているようです。高校3年間の教科書を使って、「書き取り&精読⇒英文から受け取ったイメージをきれいな日本語文に変換してアウトプット⇒イメージ併用音読」を繰り返しただけ。代名詞や冠詞類にはとくに注意を払ってきました。目標は書き手が脳内にイメージしたことを自分の脳内に再現して、それを普段使っている日本語語彙を駆使して、なめらかに作文すること。読解が作文トレーニングにもなるように、複雑な文は生成変形文法を利用した構文解析も併用してきました。
苦手の分野の文法語法問題集は高校の英語の先生が生徒のレベルにあった好いものを探してくれるそうですから、わたしは2次試験対策に重点をシフトします。大学3年次の「外書講読」レベルの授業を夏ころからやる予定です。
学力トップクラスは好奇心が強い、そして理解力が大きいので、高校数学を超えた見通しがあったほうがよい。ベクトルは行列式と線形代数へつながる。ディープラーニングのプログラムは線形代数のお化けです。数学は現実の世界に深くかかわっています。
複素数は複素関数へ、そして無限級数展開によって指数関数と三角関数が統一的に表現できるオイラーの公式へたどり着くわけです。複素数の世界は広大無辺です。こうした見通しがあって高校数学を学べば、学んでいることの意味が明瞭になります。
教えるということは自ら学ぶということでもありますから、わたしはいま複素関数の本を読んで、自分の知識を広げています。
「随時随所楽しまざるはなし」
弊ブログに投稿してくれるkoderaさんの口癖です。
高3の英語の教科書を終了したら、ジャパンタイムズを読ませるつもりでいましたが、理化学研究所職員のSさんが、面白い本を読み始めたことをFBで知りました。それを原書で生徒と一緒に読もうと思います。
はじめるのは高3の教科書が終わるのは夏休みころかもしれません、終わり次第 Sapiens にとりかかります。
’Sapiens’については稿を改めて#3949で扱います。
この生徒はもうセンターレベルや進研模試レベルの難易度の問題は卒業です。1月に初めて英検を受験しました、準2級です。英検バンド(1次:GP-2+7、2次:GP-2+4)から判断するとすでに2級合格レベル。
どうやら勉強のやり方が功を奏しているようです。高校3年間の教科書を使って、「書き取り&精読⇒英文から受け取ったイメージをきれいな日本語文に変換してアウトプット⇒イメージ併用音読」を繰り返しただけ。代名詞や冠詞類にはとくに注意を払ってきました。目標は書き手が脳内にイメージしたことを自分の脳内に再現して、それを普段使っている日本語語彙を駆使して、なめらかに作文すること。読解が作文トレーニングにもなるように、複雑な文は生成変形文法を利用した構文解析も併用してきました。
苦手の分野の文法語法問題集は高校の英語の先生が生徒のレベルにあった好いものを探してくれるそうですから、わたしは2次試験対策に重点をシフトします。大学3年次の「外書講読」レベルの授業を夏ころからやる予定です。
学力トップクラスは好奇心が強い、そして理解力が大きいので、高校数学を超えた見通しがあったほうがよい。ベクトルは行列式と線形代数へつながる。ディープラーニングのプログラムは線形代数のお化けです。数学は現実の世界に深くかかわっています。
複素数は複素関数へ、そして無限級数展開によって指数関数と三角関数が統一的に表現できるオイラーの公式へたどり着くわけです。複素数の世界は広大無辺です。こうした見通しがあって高校数学を学べば、学んでいることの意味が明瞭になります。
教えるということは自ら学ぶということでもありますから、わたしはいま複素関数の本を読んで、自分の知識を広げています。
「随時随所楽しまざるはなし」
弊ブログに投稿してくれるkoderaさんの口癖です。
高校で学力トップ層を育てるというのは、大学教養課程でやるような内容のものを生徒の好奇心に応じて、広げて見せることでもあります。
わたしはFB上でも教育に関する議論を何人かの人たちとしていますが、都立高校を卒業した方が次のようなことを教えてくれました。
都立の進学校ではなかったのですが、物理は東大出身の先生がいて、物理の好きな生徒たちの求めに応じて、「7時間目の授業」をしていたというんです。そうしたことが都立高校ならあちこちである。そうした環境で育った場合と、田舎の教育環境で育った場合では、学力トップ層の学力の伸びは天と地ほども差ができるように思えます。
ところで、弊塾には数学が得意だが英語がからっきしダメ、苦手という高1の男子生徒が4人います。進研模試で数学学年5位以内が3人います。一人は英語もずば抜けでできる、他の生徒がようやくやる気になりましたので、偏差値40前後の生徒4人を1年間で偏差値60超へアップするプロジェクトを開始しします。どういうことになるか楽しみです。英数の偏差値が60を超えれば、一般入試でそれなりの大学へ進学できます。
国立大難関校の場合はZ会のタブレット端末をつかった勉強がいいようです。塾で教えていない科目、物理や化学や古典はそちらでやっているとNo.1の生徒が言ってました。
極東の町だって、学校と私塾が協力することで、できることはたくさんあります。
教育は町の礎
<今日届いた本です>
この本を夏ごろから使います。480頁あります。20ページのword数をカウントしたら336語ですから16万語あります。高校3年の教科書の本文が7200語ですから、およそその20倍の分量です。1冊読み通したら、確固たる自信が生まれるでしょう。あ、偏差値40前後の4人の生徒はまったく別メニューでトレーニングします。個別指導のよいところです。
高校教科書のword数については下記の弊ブログに記載があります。
*#3376 高3 受験生の夏 July 24, 2016
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-07-24
*https://www.amazon.co.jp/Sapiens-Humankind-Yuval-Noah-Harari/dp/0099590085/ref=sr_1_1?s=english-books&ie=UTF8&qid=1552104595&sr=1-1&keywords=sapiens
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