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#4971 新型コロナワクチンが体内で分解される期間は6か月以上? May 18, 2023 [35.1 COVID-19]

<最終更新情報>5/19午前11時 <余談-1>と<余談-2>追記

 前回の弊ブログ#4970で書いたことをまとめておきます。そしてあらたな問題を一つ取り上げて検討したいと思います。それは新型コロナmRNAワクチンが体内で分解されるまでどれくらいの時間が必要かということです。これは副作用での死亡事故にも密接にかかわる問題です。

 国立感染研疫学センター長鈴木基氏が作成し、副反応検討部会(2022年2月18日)で説明に使われたグラフをもう一度見てください。
「施設高齢者 接種ピークと超過死亡ピーク」

1回目4/12接種の後、翌週から超過死亡になって、2週間遅れの4/27に超過死亡のピークが来て、前後5週間続いています。二回目接種のピークは5/18日ですが、二回目超過死亡のピークが6/6週になっているので3週間のタイムラグがあります。
 優先・先行接種であった第1回目の接種対象者は、施設入居のうち長期入院の高齢者でした。施設入居で長期入院はほとんどが寝たきりということ。2回目の接種対象者も施設入居の高齢者です。一般高齢者の1回目接種のピークは6/10、2回目接種ピークは6/29です。1回目の超過死亡は6/20日の週に一時終了し、超過死亡の再発が7/25週~9/26週まで続いています。

 施設入居の高齢者は接種のピークから超過死亡のピークまでおよそ2週間のタイムラグがあり、一般の高齢者のワクチン接種と超過死亡には、途切れがあって、ばらつきが大きくなっています。その幅は1.5週から14週です。

 長期入院の高齢者は寝たきりの人が多い。寝たきりになると著しく免疫機能が落ちます。ワクチン接種後、mRNAワクチンが細胞内へ入り込むことで、SARS-CoV-2スパイク蛋白がどんどん産生されます。コロナウィルス・スパイク蛋白に対する抗体がT細胞で産生されて炎症性サイトカインが分泌されることは前回述べました。炎症性サイトカインが過剰になれば、免疫機構が働いて抗炎症性サイトカインが分泌され、サイトカインストームは制御されます。ところが、寝たきりの老人は、免疫レベルが下がっており、炎症性サイトカインの反応も抗炎症性サイトカインの分泌もともに悪く、サイトカインストームが起きても制御できない人がいるようなのです、衰えた免疫反応にも個体差が大きいということですが、その結果毛細血管内皮細胞がダメージを受けて穴が開き血液が血管の外に漏れ出てしまいます。毛細血管が炎症を起こすことで微小血栓も生じます。出血と血栓が同時に起きるのです。いままでにない病態ですから、臨床医はまごついています。もちろん免疫反応の良い若い人にも起きえます。サイトカインストームが起きたら、微小血管の内皮細胞が傷つき脳も含めた多臓器で出血を起こしたり、微小血管に血栓ができて梗塞が起きます。血管が詰まってそこから先が壊死し始めます。制御系T細胞が活発に働いた人は、免疫レベルが低下します。ブレイクスルー感染することになります。炎症性サイトカインの分泌が抑制されるので、癌にもかかりやすくなります。このようにして免疫システムがダメージを受けることになります。
 運悪くサイトカインストームを起こして、抗炎症性サイトカインの分泌が悪いケースは死に至ることになります。解剖したら、くも膜下出血や小脳出血が診られる(26歳看護師)、あるいは多臓器で出血が起きています。
 問題はどれくらいの確率でそういうことが起きているのかということです。100万人に10人なら許容できるでしょう。とてもそんなレベルではなさそうです。病理解剖すれば簡単に判断できるのに、していません。

 一般の高齢者は自分で歩けるから、施設で寝たきりの長期入院者に比べていくらか免疫機能がしっかりしています、個体差が大きい。それで、副反応による超過死亡が1.5-14週にばらけているのではないでしょうか。わたしの推論です。

 ここでひとつ疑問が生じます。SARS-CoV-2 mRNAワクチンは体内ですぐに分解されるのではなかったのか?ところがワクチン接種と超過死亡のタイムラグとばらつきをみると、数週間から10週を越えてサイトカインストームが起きているようなのです

 mRNAワクチンがどれくらいの時間で体内で分解されてしまうのかに関する情報をネットで検索してみたら、厚生労働省の「新型コロナワクチンQ&A」というサイトがヒットしました。
mRNAは接種後数日以内に分解され、作られるスパイク蛋白も接種後2週間でなくなると言われています

 執筆しているのは、国立国際医療センター感染症専門医の忽那賢志氏で、アップしたのは2021年6月30日です。す。テレビによく出ていた方です。
(後述しますが、2022年5月16日のJournal of Infection誌に載った論文にはワクチンの効果が10%にまで落ちるのに6-7か月かかると書いてあります。それから1年たつのに、厚生労働省の忽那氏の解説は一向に訂正される様子がないです、そのまま。事実と違うのですから、速やかに更新されるべきですが、厚生労働省はやるつもりがなさそうです。)

 忽那氏は「...と言われている」と書いているだけで、エビデンスがありません。忽那氏がエビデンスを注記していないだけで、分解速度に関する実験データがあるのかもしれません。
 継続して探してみます。抗体価を測ることでやれると思うのです。mRNAが分解され、スパイク蛋白が細胞内で産生されなくなれば、抗体価は下がるはずですから。
 ワクチン接種と超過死亡のグラフを見ていると、とてもこんな短時間で分解されているようには思えません。分解されてスパイク蛋白の産生が2週間でストップするなら、数週間後に起きるサイトカインストームによる死亡の説明がつかないからです。
 新型コロナmRNAワクチンが体内で分解されるのに要する時間に関する研究はないのだと思います。わたしがネットで検索した限りでは見つけることができませんでした。
 さて、エビデンスもない私的な見解を、感染症の専門家が厚生労働省のサイトであたかも事実であるかのように記載するのは、いかがなものでしょう?

 高齢者で免疫機能が著しく低下している高齢者は、ワクチン接種による死亡リスクが高いのです。高齢者でなくても免疫機能が弱るような疾患を抱えている人は抗炎症性サイトカインの分泌が悪ければ、サイトカインストームを引き起こします毛細血管内壁が炎症で傷つけば、血管の外にでますので、脳内で起きれば脳出血、肺や心臓で起きれば多臓器出血、そして自己免疫疾患例えば全身性エリスマトーデスのような疾患を引き起こしたり、長期にわたって倦怠感が残ったり、脳血管が炎症を起こすとボーっとして頭が回らなかったりというような症状に見舞われます。それらの毛細血管に生じた炎症が治るまで何か月もかかるでしょう

 さて、そろそろ、今回のまとめを書きます。
 寝たきりの老人は、新型コロナmRNAワクチンは打たぬ方がよいということ。免疫レベルが下がっているので、抗炎症性サイトカインの分泌が悪く、ワクチン接種後数週間で死亡するリスクが大きすぎます。これ、いままでの臨床治験を老人対象にやったら、認可されないワクチンです。
 ワクチン接種後死亡事故のほとんどが高齢者です
 新型コロナとは何か、mRNAワクチンとは何か、それはどれくらいの期間で体内で分解されるのか、サイトカインストームはどのようなメカニズムで起きているのか、など、自分で調べて、考え、判断したほうがよさそうです。

 政府見解を鵜呑みにすべきではありません。前回のブログ#4970で述べたように意図的なデータ捏造すらやっていますし、エビデンスのないことを厚労省のホームページで感染症専門医が解説しているのですから
 NHKも「大本営発表」をそのまま垂れ流しています。政府見解をチェックしていません。それどころか、政府見解に沿ったニュースの捏造までしていました。「ワクチン接種後死亡した人」の遺族へのインタピューを「新型コロナに罹患して死亡した人」の遺族と捏造したニュースを流し、謝罪に追い込まれたことは前回詳しく書きました。NHKには科学文化部というさまざまな分野の専門家を集めた部門がありますが、機能していませんね。
 感染症専門医も、厚労省の医系技官も、NHKもどうしてこんなにいい加減になったのでしょう?

「ワクチン接種が原因で亡くなった人はいません。そういう虚偽情報がSNSで流されているので注意しましょう」と厚生労働省のサイトでも、NHKのサイトでもいまだにそのままです。このような情報自体が虚偽情報です。
 2000人を超えるワクチン接種後死亡事例の内、15例が審査会でワクチン接種による死亡例として認定され、被害者救済法での補償がなされています。

<余談-1:ワクチンと抗体価の関係>
 新型コロナmRNAワクチンの効果持続期間に関するデータがありました国立長寿研究所の職員のデータJournal of Infection誌に掲載されたもの。2021年6月の定期検診時のデータと12月の定期検診時のデータです。
 6月の定期検診時のデータでは、年齢が高いほど、ワクチン接種後の抗体価が低い傾向があります。高齢になるほど免疫反応が鈍くなっているよう見えます。⑥のグラフをご覧ください。
 「年齢階層ごと⑥ 2回目接種後日数ごと⑦の抗体価」、⑥は横軸に抗体価を縦軸に摂ったグラフです。⑦は「2回目接種後の抗体価」グラフは横軸に2回目接種後の日数、縦軸に抗体価をとったグラフです。
 ⑦のグラフは3つのグループに分かれています。一つ目は0~12.5日までのAグループ、二つ目は25~37.5日のBグループ、三つめが一番数が少なく62.5~100日のCグループです。37.5~62.5日までが空白になっています。
 Aグループの抗体価は0~6000までで分布が一番広い、中央値は3000弱のあたりにあります。Bグループは一つを除くと0~4000強の分布で、中央値は2000弱辺りにあります。Cグループは0~3000の間に分布しており、中央値は1000付近、12例しかありません。

 12月定期検診時のデータでは、「基準値よりも高いものの、接種後6~7か月で抗体価が10%程度まで低下することがしめされました」と書いてあります。6月の健診データでは三つのグループの中央値は35日くらいのところにあります。Bグループの抗体価の中央値は2000付近です。次のようなコメントが付されています。
接種からの日数が経つにつれて抗体価が低下し、接種後3~4か月での抗体価が、接種後1か月の被験者に比べて、約30%に低下していることがわかりました
 これは、mRNAワクチンの効果が3~4か月間継続していることを現しているのではないでしょうか?被験者が新型コロナに感染して、抗原抗体反応が起きない限り、抗体価が高くなることはないはずです

 感染症専門家の忽那氏が2022年5月16日のJournal of Infection誌の掲載されたデータを知らないわけがありません。ではなぜ「...と言われている」とエビデンスとはまったく違うことをそのままにしているのでしょう?忽那氏は「mRNAは数日で分解され...」と書いているので、それとこの論文記事は矛盾しています。不都合な真実です。だから、厚生労働省のサイトの「新型コロナワクチンQ&A」「感染症専門医が解説!わかってきたワクチンの効果と副反応」の説明を訂正しないのだろうと思います。

 抗体価が接種後の値の10%に低下するのに6~7か月かかるというのは、スパイク蛋白がmRNAワクチンによって産生され続けていることを現していませんか?
 
<余談-2:不都合な真実と厚生労働省や専門家会議の嘘>
 国立感染症疫学センター作成のグラフ「②ダッシュボード」では、mRNAワクチンとワクチン接種後の超過死亡に強い正の相関関係があることが示されていました。副反応検討部会で公表されたグラフですが、センター長である鈴木基氏作成のグラフとこの「ダッシュボード」の矛盾を指摘したメンバーは一人もいませんでした。
 これとは違う研究がJournal of Infectio誌に掲載されています。ワクチン接種後抗体価の減少を国立長寿研究所の職員の定期検診時に追いかけた研究です。その研究では、抗体価が10%に低下するのに6-7か月かかることが判明しています。厚生労働省のサイトにある忽那医師の説明「...数日で分解されると言われている」はこの研究とは相いれない主張です。忽那医師がおなじ感染研グループの論文を読んでいないはずがありませんから、意図的に無視したということ。そこには不都合な真実がありそうです。
 最優先で先行接種を受けたのは施設長期入院の高齢者たちでした。ほとんどが寝たきりだったでしょう。ワクチン接種後1週間目から超過死亡が現れています。ワクチン接種と超過死亡には強い相関関係があります。仮に、サイトカインストームを起こしてワクチン接種後1か月以内に、呼吸困難や脳出血や多臓器出血で亡くなったとします。亡くなる直前あるいは直後に検体を採取して抗体価を測ると、抗体価は高いので、新型コロナ患者と診断されるでしょう。抗原検査でもスパイク蛋白が産生され続けていますから、抗原検査陽性で新型コロナ患者となります。つまりどちらも新型コロナに感染して亡くなったと診断されます。司法解剖されたときにのみ、ワクチン接種による死亡か否かの診断が可能になるでしょう。

 なお、わたしは感染症の専門家でもありませんし、医師でもありませんので、書いてあることに間違いがあれば、ご意見をいただけるとありがたい。

(16年間最大手の臨床検査センターで仕事をしたことがあるだけ。産学協同の2つの研究でプロジェクトマネジャーをやっています。一つは臨床検査項目コードの日本標準制定に関する産学協同プロジェクト。1991年に最初の臨床検査項目コードを臨床病理学会櫻林郁之助教授(自治医大)が公表しています。いま日本中の病院やクリニックのコンピュータシステムがそのコードで動いています。もう一つは慶応大学産婦人科とのMoMつに関する日本人基準値制定のための産学共同研究プロジェクトでした。数年前に新しい出生前診断検査法が開発されたので、その役目を終えました。白人の基準値を100とすると、黒人が120,日本人が130という予想外の結果になってます。この結果は日本人のルーツは南アフリカ起源ではない可能性を示しています。
 SRLと帝人の治験合弁会社設立と黒字転換の仕事を経験しているので、臨床治験には多少の知識があります。親会社(SRL)の社長の近藤さんの直接の指示で経営していただけのことですから、臨床治験の専門家とは言い難いですね。創業社長の藤田光一郎さんとそのあと社長を継いだ近藤さんの「特命係」であったことはたしかです。(笑)) 


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