#4737 ピアニスト岩井のぞみ:NHK朝のラジオ放送より April 10, 2022 [A9. ゆらゆらゆ~らり]
今日(4/10日曜日)NHK朝のラジオ番組を聞いていたら、7時半から岩井のぞみさんが出演していた。左目が極端な弱視で小さい時に積み木の奪い合いで、右目に当たって右目を失明、その後ピアノを習ったという。楽譜は拡大しないと読めないので、そうやって弱視の左目で覚えた。その左目も次第に見えなくなり全盲に。
視力がない代わりに、聴覚が発達する、人が気づかぬような音までよく聞こえるのだそうだ。
シューマンのトロイメライを弾いてくれた。わたしはピアノが弾けないし、ピアノのことはちっともわからないが、この人の演奏は、一音一音が粒だって響いてくる。別々の音が美しく響いてきて、それがメロディを紡いでゆく様は、その場で音からメロディを創り上げていくような感覚がして、他の演奏家とは違った音の世界へ誘ってくれる。女性でなければあんな音の紡ぎ方はできないだろうし、女性のピアニストでもこんなに美しい音を響かせてくれる演奏を聴くのははじめて、マルタ・アルゲリッチも内田光子もフジコ・ヘミングも力強いのである。
作詞作曲もやっており、「あさぼらけ」という曲が流れた。歌はそれほど上手には聞こえないが、詞が美しい。大切な人が亡くなったときに空がピンク色に見え、それをそのまま詩と曲にしたと語っていた。そのときの彼女のこころの在り様がそのまま素直に入ってきます。
こころの情景が見えるようで、こちらの心が共振していました。放送されなかったが「ケセラセラ」という曲はつらい時に元気の出る曲のようです。
さて、話し方や声の調子から小柄で華奢な女性を想像していました。ネットで検索して演奏会の写真を見たら、想像とはすこし違っていました。一つ一つの音がきらめきあって語りだすとっても個性的な演奏ですので、ぜひお聴きになってください。
ホームページとブログのURLを貼り付けておきます。
*岩井のぞみホームページ
**岩井のぞみオフィシャルブログ
<ピアノを習っている生徒たち>
塾へ来ている生徒たちの2-3割ぐらいがピアノを習っています。わたしの年代では、根室でピアノを習ったことのある子どもはほとんどいなかったのではないかと思います。バイオリン教室はありました。指導する先生がいました。いま根室市内にピアノ教室は5か所くらいはあるのではないでしょうか。
昨年卒業した生徒ではK川君とU崎さんの二人ですが、K川君の演奏がすばらしいとは友人たちの評です。大学を卒業してもう5年ほどたちますがS田さんという生徒がいました。小樽商大に進学して、入部早々指揮者に指名されて、活躍してました。彼女のピアノ演奏を聞いた同期の生徒の一人が「鳥肌が立った」と言ってました。
今年札幌光星高校マリスコースへ進学した生徒もピアノを習っていました。ブラスバンド部ではバリトンサックス担当でしたね。彼は受験が忙しくなり、半年以上前にピアノをやめて受験勉強に専念してました。どうやらピアノよりもバリトンサックスの方が好きなようです。いろんな楽器をやってみて自分にあった楽器を見つけられる、いい時代ですね。彼の同期のN村さんがいまもピアノを習っているので、時々ピアノの話題が出ます。「先生、ショパンのエチュードは何が好きですか?」と聞かれ、「ショパンのエチュードっていくつもあるの?」なんて頓珍漢でしたね。あとから調べました、27作品もある、難易度はさまざまです。e-tudeはフランス語で「練習曲」という意味なのです。どの曲を練習しているかで、腕のほどがわかるのでしょう。
中3の生徒の一人、T中さんも習っています。
補習の必要のある場合に、習い事等で都合の悪い曜日と時間を聞くことがあります。だから全員を知っているわけではないので、他にもいるかもしれません。好きなら、音楽や絵画や書道などの習い事、柔道や剣道、サッカーや野球、バスケットボール、バレーボールなどなど部活動も積極的にしたらいい。そのうちに一生続けられるものが出てきます。どんなものでも30年続けたら、一人前です。毎日練習すると30年間で日数にすると1万日を越えますから、それぐらいかかるということ。いろいろ試してみてから一生付き合うものを決めていいのです。わたしにとってはビリヤードと経済学です。
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視力がない代わりに、聴覚が発達する、人が気づかぬような音までよく聞こえるのだそうだ。
シューマンのトロイメライを弾いてくれた。わたしはピアノが弾けないし、ピアノのことはちっともわからないが、この人の演奏は、一音一音が粒だって響いてくる。別々の音が美しく響いてきて、それがメロディを紡いでゆく様は、その場で音からメロディを創り上げていくような感覚がして、他の演奏家とは違った音の世界へ誘ってくれる。女性でなければあんな音の紡ぎ方はできないだろうし、女性のピアニストでもこんなに美しい音を響かせてくれる演奏を聴くのははじめて、マルタ・アルゲリッチも内田光子もフジコ・ヘミングも力強いのである。
作詞作曲もやっており、「あさぼらけ」という曲が流れた。歌はそれほど上手には聞こえないが、詞が美しい。大切な人が亡くなったときに空がピンク色に見え、それをそのまま詩と曲にしたと語っていた。そのときの彼女のこころの在り様がそのまま素直に入ってきます。
こころの情景が見えるようで、こちらの心が共振していました。放送されなかったが「ケセラセラ」という曲はつらい時に元気の出る曲のようです。
さて、話し方や声の調子から小柄で華奢な女性を想像していました。ネットで検索して演奏会の写真を見たら、想像とはすこし違っていました。一つ一つの音がきらめきあって語りだすとっても個性的な演奏ですので、ぜひお聴きになってください。
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<ピアノを習っている生徒たち>
塾へ来ている生徒たちの2-3割ぐらいがピアノを習っています。わたしの年代では、根室でピアノを習ったことのある子どもはほとんどいなかったのではないかと思います。バイオリン教室はありました。指導する先生がいました。いま根室市内にピアノ教室は5か所くらいはあるのではないでしょうか。
昨年卒業した生徒ではK川君とU崎さんの二人ですが、K川君の演奏がすばらしいとは友人たちの評です。大学を卒業してもう5年ほどたちますがS田さんという生徒がいました。小樽商大に進学して、入部早々指揮者に指名されて、活躍してました。彼女のピアノ演奏を聞いた同期の生徒の一人が「鳥肌が立った」と言ってました。
今年札幌光星高校マリスコースへ進学した生徒もピアノを習っていました。ブラスバンド部ではバリトンサックス担当でしたね。彼は受験が忙しくなり、半年以上前にピアノをやめて受験勉強に専念してました。どうやらピアノよりもバリトンサックスの方が好きなようです。いろんな楽器をやってみて自分にあった楽器を見つけられる、いい時代ですね。彼の同期のN村さんがいまもピアノを習っているので、時々ピアノの話題が出ます。「先生、ショパンのエチュードは何が好きですか?」と聞かれ、「ショパンのエチュードっていくつもあるの?」なんて頓珍漢でしたね。あとから調べました、27作品もある、難易度はさまざまです。e-tudeはフランス語で「練習曲」という意味なのです。どの曲を練習しているかで、腕のほどがわかるのでしょう。
中3の生徒の一人、T中さんも習っています。
補習の必要のある場合に、習い事等で都合の悪い曜日と時間を聞くことがあります。だから全員を知っているわけではないので、他にもいるかもしれません。好きなら、音楽や絵画や書道などの習い事、柔道や剣道、サッカーや野球、バスケットボール、バレーボールなどなど部活動も積極的にしたらいい。そのうちに一生続けられるものが出てきます。どんなものでも30年続けたら、一人前です。毎日練習すると30年間で日数にすると1万日を越えますから、それぐらいかかるということ。いろいろ試してみてから一生付き合うものを決めていいのです。わたしにとってはビリヤードと経済学です。
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2022-04-10 09:12
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コメント(7)
音楽の話題、いいですね。
わたしもピアノを嗜みます。
アルゲリッチ、内田光子、フジコヘミング。
モーツァルトは内田光子さんの演奏を聴きながらレッスンしていました。内田光子さんは、真珠を転がしたような音を出します。わたしもそれをこころみました。
小6のときの息子と発表会でベートーベンの悲愴の2楽章を連弾したのをきっかけに、息子もクラシックにはまり、昨年、父親と二人で札幌でフジコヘミングを聴きました。
クラシックに限らず、音楽はすばらしいと思います。楽器もピアノには飽き足らず、violin、celloも、さらにアルトサックスまで購入しましたが、宝の持ち腐れに。
no music no life ですね
岩井のぞみさんは知らなかったので聴いてみます。
ちなみに、「ケセラセラ」は、わたしが中学生の時にテレビの金曜ロードショーでヒッチコック特集に夢中になっていたときに、「知りすぎていた男」っていう映画の中で、ドリスディが歌っていました。誘拐された息子に届きますようにって、必死で。懐かしいです。
by つるはせんねん (2022-04-10 21:51)
つるはせんねんさん
内田光子のピアノを聞きながら、レッスンしていたのですか。吃驚です。
内田光子はわたしと同じ学年、1948年12月20日生まれ、「つるはせんねん」さんが20歳のときには、内田光子は40歳を少し過ぎたあたり。
息子さんが小6の時にベートーベンの「悲愴」の連弾をしたのはいい思い出になったのでしょう。
しばらくピアノはグレングールドばかり聞いていました。
きつい時期が訪れると音楽や瞑想や経済学やシステム工学に没入することで何度か救われました。没入するものがあるとストレス耐性が大きくなります。タンハー(「渇愛」と書きますがようするに「執着」)が消滅します。
好きな絵画を眺めてもいいし、海岸へ行って、潮風に吹かれながらワインを飲み、朝日が昇るのを待つのもいい。
ところで、「ケセラセラ」は岩井のぞみさんの作詞作曲、オリジナルなんです。
せっかく書いてくれたので、1956年のドリスディの「ケセラセラ」のURLを貼り付けておきます。こちらは皆さんお馴染みです。
小学生のころ聴いていたかな、なつかしい。
https://www.youtube.com/watch?v=5qXgWET7y-I
by ebisu (2022-04-11 00:04)
ノリのいい即興演奏・ジャスピアノ連弾
Fly me to the moon
https://www.youtube.com/watch?v=WY44b9ZO_lY
by ebisu (2022-04-11 00:24)
リベルタンゴ
三人のピアノ連弾
https://www.youtube.com/watch?v=ihLsCVtDhWs
たのしそ!
by ebisu (2022-04-11 00:52)
ピアノもいいけど、ダンスもね。
4/15のNHK放送です!
「リトルダンサー 最東端で踊る」
北海道最東端、根室半島の納沙布。人口120人ほどの小さな漁師町に、世界を目指すダンサーがいる。本田悠晋、12歳。踊るのは、2024年のパリ五輪で新競技に採用される「ブレイキン」。ストリートで生まれ、音楽に合わせて躍動するように即興で技を繰り出す。幼稚園児の頃に始めた悠晋の力は、北海道トップクラスだ。漁師一家の家族に見守られながら、幼なじみのライバルと共に、小学生最後の全国大会に挑む、汗と涙の記録。
by 名前次郎 (2022-04-16 10:05)
名前次郎さん
NHKプラスの利用登録して、オンデマンドで見ました。
本田君は4月から中1になったんですね。若い人はどこまでも突っ走ったらいい。
途中で、プロのコーチの指導をオンラインで受けていましたね。コーチは基礎トレーニングメニューを課していました。
わたしはブレイキンのことはちっとも知らないのですが、プロのコーチがなぜ基礎トレーニングメニューを課したのかはよくわかります。
柔道にたとえると、乱取りばっかりやっていて、型の練習を疎かにしていたからです。プロのコーチは数分見ただけでそういうことが判断できます。
基礎基本をちゃんとやらないと、もう伸びない、そう判断したのでしょう。
どんなスポーツも根室にいたままでは、全国トップレベルになるのはなかなか難しい。プロのコーチがいないからです。でも、ネットの時代ですから、オンラインで指導が受けられます。
我流でがむしゃらに練習しても、全国トップレベルには達しないのです。優秀なプロの指導を仰ぐことはとっても大事なことです。
今までの練習を無駄にしないためには、基礎基本トレーニングにいそしんで、さらに技に磨きをかけたらいい、ぐんとよくなるでしょう。素直に指導に従うことです。
がんばれ!
納沙布岬から日本のトップレベルへチャレンジ!
by ebisu (2022-04-16 18:38)
観ました。
NHKの番組の見逃しを観られるサイトに登録しました。
悠晋くん、根室にこんな子がいたなんて!相方の来夏さんも。
ダンスから学んだことは?との質問に「人とのかかわり方」「学び方」と。
本当に中1ですか?すばらしい!!
さらに、根室という田舎にいる自分が世界へということがかっこいいと。普通ならハンディだとか不満を言いたくなると思います。この精神さえあればどんなことにも挑戦できますね。
ご両親のサポートにも頭が下がりますね。
Fridayを火曜日だと思っていることなんてどうでもいいとさえ思えてきます。
いいものを観させていただきました。
ありがとうございます。
by つるはせんねん (2022-04-17 17:51)