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#4691 英語音読特訓:偏差値72札幌光星ステラコース受験 Jan.8, 2022 [65.a 成績上位層にかかわる問題]

 ブログ・ニムオロ塾は、難関大学や難関高校へ進学する人たちの受験勉強のやり方を記録してアップしています。後に続く人たちの参考のためにやっています。「いつまでに・何を・どのように」やればいいのか参考にしてください。昨年は、旭川医大へ根室高校から現役合格した生徒と札幌旭丘高校へ合格した生徒の学習記録をアップしています。国立旭川医大へ現役合格した生徒は小5の1月から、札幌旭丘高校へ合格した生徒は中学3年生の12月から通塾スタートでした。それぞれ「いつまでに・何を・どのように」やったのか記録してありますので、興味があったらお読みください。生徒の学力や性格、そして受験本番までの日数などに応じてやり方は変わります。

 さて、本論です。土曜日2時間、札幌光星高校ステラコース(偏差値72:北海道の高校で最難関)受験の中3年生に高1の英語教科書「Vivid 1」を使って英語の音読特訓をしています。12月25日が第一回目でした。1回目は「第3章part-1」まで終了、今日は「第3章part-2,3」「第4章part-1,2,3」「第5章part-1」まで、進捗度は38%。
(この生徒は昨年10月の英検で準2級に合格しています。)

① 新出単語の発音練習
② 一つの段落全部を生徒に読ませてチェック。
③ 今度はこちらが音読して見せる
④ 英語の語順通りに日本語にしていく(生徒)
⑤ 冠詞類や構文について質問・解説(わたし)
⑥ 意味を頭に浮かべながらシャドーイングし、次いで単独で音読させる
⑦ 教科書右側のページの練習問題をやってもらい答え合わせ。

 大体、こういう手順でやっています。初回はp.14~45まで32頁、2回目はp.46~64まで19頁でした。音読回数を増やすと時間がかかります。これくらいがこの生徒には好いようです。今回は各パートそれぞれ4回以上読んでいます。
  1-9章まで31 partsあります。今日のペースでやれば2時間で6parts消化できるので、最後のReadingを含めて、6回・12時間で、中3のトップクラスの生徒が高1の教科書1年分を消化できるということになります。こういう生徒は、中学校はもとより高校の英語の授業も退屈で仕方がないでしょうね。ジエット機に空を飛ばすに道路を走れというようなものです。

 3年間、そういう授業に脳が慣れてしまったら、学力の成長速度が鈍化して、「根室ではよくできる」程度の能力の生徒になって、「全国区」では通用しなくなってしまいます。
 毎日繰り返すことは習慣となります。習慣は数年間で性格の一部となるのです。遅い学習速度に数年間慣れてしまうと、脳は高速で回転しないようになります。難易度の高い問題へ独力でチャレンジできない脳になってしまいます。どういうことか具体的に説明しておきます。たとえば、高校2年生になって数Ⅲの学習を青チャートで始めたとしましょう。例題はなぞってやれますが演習問題は独力でチャレンジできなくなっています。独力で予習し、難易度の高い問題を答えを見ずにやり抜くというスタイルを造り上げてこなかったからです。ふだんの学習習慣学習スタイル思考習慣というのはそれほど大切なのです。
 では遅い授業速度、難易度の低い問題ばかり消化する授業に脳が慣れてしまわぬようにどうすればいいのか?脳が慣れてしまうのでそういう授業を傾聴してはいけないのです。授業時間がロスになるので、授業中は難易度の高い問題集を解くことに充てます。授業の邪魔はしませんが、先生の中には学力の高い生徒に無視されてプライドが傷つく人がいますから、教科担当の先生と軋轢が生じます。生徒のキモチになると「授業の邪魔はしないのだから、先生の方も勉強の邪魔はしないでもらいたい」ということなんです。そうしないと、根室高校から現役で難関大学へは合格できません。

 ①ご両親に教えてもらう
 ②独力で頑張る
 ③個別指導をしてくれる塾へ通って、コーチを受ける。
これら三つがわたしが頭に思い浮かぶ選択肢です。①のケースはほんとうに珍しいがあります。昨年、そういう中3の生徒が1人いました。ステラコースで勉強しています。②でやり抜ける生徒は、根室では30年に一人ぐらいしか出現しないでしょうね。
 残念ですが、学校の授業はこうした高学力の生徒に関しては、人材潰しになっています。速度が遅くて、授業で扱う問題の難易度がとても低いからです。高学力の生徒たちが育つような授業環境になっていません、逆に高学力の生徒の芽を摘むような授業になっています。授業中に難易度の高い問題集をやることを認めてあげたらいいのです。中学校の学力テストで五科目合計が400点を超えた生徒には無条件で認めていいと思います。科目ごとに学力テストの得点が90点を超える生徒にもOKを出しましょう。高校なら、進研模試で全国偏差値60以上の生徒に「特典」として認めます。宿題も免除です。自分でしっかり勉強してますから、宿題出す必要がありません。宿題をやるやらないの選択は本人任せでいい。学力の低い生徒はダメですよ(笑)

 集団指導ではこうした学年トップレベルの生徒の学力に見合った授業は不可能です。もちろん、わたしにだって、集団指導でこういう生徒に教えろと言われてもできませんよ。個別指導だからやれるんです。同時に7人までは大丈夫です。ああ、やりようはありそうです。他の生徒たちには集団指導して、学力の高い3人くらいの生徒に個別指導なら、同時にできます。低学力の生徒は10倍以上手間がかかるので、集団指導下で低学力の生徒に3名に個別指導は無理があります。わたしができないだけで、世の中にはそういうことのできる先生がたぶんいるでしょう。でも千人に一人以下だと思います。

 日本語の本の読書と同じで、高速音読ができるようになると、黙読速度もアップします。正確に読んでいるいるかどうかは、音読させないとチェックできません。高速音読ができて、語順通りに読解していくと速度は3倍になります。初回に比べると、抑揚、強弱がつけられるようになってきました。
 この生徒はどちらかというと、おしゃべり好きではなく、寡黙な生徒ですから、口が重い。英文を読むときも、あまり口を動かさずにモグモグやるから、はっきり聞こえてきません。だから、音読トレーニングは他の生徒よりも効果が大きいのです。音読トレーニングはある意味格闘技のようなものです、だいぶ楽になったと思います。この生徒は授業中に難易度の高い問題集『シリウス』を開いて勉強するなんてことはできない性格ですから、根室高校から難関大学へは現役合格不可能です。だから、札幌の進学校の選択がベスト。こういう生徒にも地元に残ってもらいたいが、難関大学への現役合格を棄てることになるので、勧められません。
 学力の高い生徒に見切りをつけられないように、根室の小学校、中学校そして根室高校は対応を考えるべきです。対応できなきゃ、高学力の生徒たちに見棄てられます

 高校1年の教科書を使った音読トレーニングのほかに、大学入試長文問題集の「cutting edge」の方は週4回本文の音読練習をしていますから、相乗効果が働いてきます。 来週は問題番号5,7,8,9をやります。
 1/22の1次選考試験までに11問やるつもりです。10問で高校3年生の英語教科書「Vivid-3」1冊分あります。内容は受験長文問題ですから教科書よりも難易度が高い。2月15日の本試験前に「cutting edge」は完了します。そのころには英検2級相当の英語力はついているでしょう。
 じつはもう一人、中3の生徒が参加する予定でしたが、ダブルブッキングだったようで、来られませんでした。前から予定が決まっていた様子。急だったからそういうこともあるよね。半年あれば、根室高校で英語は学年トップに躍り出そうな逸材に見えてます。目の錯覚ではないと思います(笑) 
 英語の得点が平均点付近でも、素質の高い生徒はいます。潜在的な能力が花を咲かせる機会を得られていないだけです。ほんとうにもったいない。

<発音記号を読みながら発音トレーニング
 
ものごとは基本が大切です。発音記号もその中の一つです。便利な電子辞書で発音をチェックしてもいいですが、発音記号が読めたらなおいいということはわかりますよね。教科書の各単元に出てくる新出単語には発音記号も書いてありますから、発音記号に注意しながら、単語を読んでいきます。2回の授業でこの生徒は慣れました。子音や母音の注意すべき発音はその都度トレーニングしています。thの発音がちゃんとできている生徒は珍しい。出てきた単語には二重母音のあるものが意外と多い、日本語発音では長音になっています。ヨーガは「ヨオウガ」、リモートは「リモオウト」、コントロールは「コントロオウル」、ビローは「ビロオウ」、ロールは「ロオウル」ソーラーは「ソオウラー」。今日出てきただけでもこれだけあります。

 それから、シンボルは「シンブル[bl]」チアフルは「チアフル[fl]...[ful]ではない」ケミカルは「ケミクル[kl]」、メデシンは「メデスン[sn]」、グローバルは「グローブル[bl]」、ボタンは「バトン[tn]」というように、子音と子音の真ん中に母音がありません。単語の発音も数十年かけて変化しているんですね。バケーションは「ベイケーション」になってます。バケーションと言えば、団塊世代は、弘田三枝子の「v-a-c-a-t-i-o-n~♪」(1962年)、元気な歌声を思い出します。

<余談:数学の進捗メモ>

 『Sirius 21』をやっていますが、昨日p.183をやっていました。最終章の「31.標本調査」はp.225です。1月末まで終わりそうもありません。立体図形の難易度の高い問題は端折らざるを得ません。過去問をチェックして、来週中に端折るページや問題を指定します。ほんとうは自分で選ぶべきなのですが、まだ半年目ですから、そういう自主性を育めていません、学習習慣や学習スタイルの問題、性格にもかかわってくる問題なので、3年くらいはかかるんです。7月下旬に「教育相談」に応じた時点で、そうした生徒の性格はわかっていました。独立性や自主性の錬磨は高校へ入学してからチャレンジすればいい。そういう意味で進学校の寮生活はこの生徒には意味が大きいと思います。これから都立の入試過去問で数学の問題を解く速度アップトレーニングをしておかないといけません。札幌光星高校の数学の入試問題は難易度は高くはありませんが量が多いのです。目一杯やってぎりぎりだね。他に、苦手の社会と理科は自力でフォローしている最中です。
 いまはとっても苦しい。楽しめるかな、スリリングでエキサイティングな1か月と1週間。(笑)
 やっても無理な生徒もいますが、そういう生徒に頑張れとは言わない、この生徒は自力で何とかできる生徒です。これから1か月で、飛躍的に学力が伸びるよ、自分の力を信じて全力で走り切ったらいい。


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氷のキャンドルスタンド:高さ60㎝あります。暮れの20日ころに雨水受けのバケツにたまった水が凍ったので、ひっくり返してみました。雨だれ水なので気泡がいっぱい閉じ込められてきれいです。

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