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#4143 李栄薫著『反日種族主義』を読む① Dec. 11, 2019 [44. 本を読む]

 リライアブルにFB友の岸田さんの近著『青学発岸田教授の「エネルギー文明論』を注文しに行ったら、標記の本が平積みされていたので購入した。その隣に、『スノーデン独白 消せない記録』もあったので、それも。

 著者の李栄薫は「種族」概念を次のように定義している。

さらに長期的かつ巨視的に物質主義の根本を追求していくと、韓国の歴史とともに長い歴史をもつシャーマニズムにぶつかります。シャーマニズムの世界には善と悪を審判する絶対者、神は存在しません。シャーマニズムの現実は丸裸の物質主義と肉体主義です。シャーマニズムの集団は種族や部族です。種族は隣人を悪の種族とみなします。客観的議論が許容されない不変の敵対感情です。ここでは嘘が善として奨励されます。嘘は所属を結束させるトーテムの役割を果たします。韓国人の精神文化は、大きく言ってこのようなシャーマニズムに緊縛されています。より正確に表現すると、反日種族主義と言えます。」同書24頁

シャーマニズムトランスと呼ばれる特殊な心理状態において、神仏や霊的存在と直接的に接触・交渉をなし、卜占・予言・治病・祭儀などを行うシャーマンを中心とする宗教現象。『大辞林』より 

 「プロローグ」で著者は韓国の嘘つき文化についてきついデータを挙げている。2014年だけで偽証罪で起訴された人は1400人、日本に比べ172倍、人口を考慮して一人当たりの偽証罪は日本の430倍。虚偽に基づく誣告罪の件数は500倍、一人当たりは日本の1250倍。そして保険詐欺が蔓延しており、その被害の額も挙げている。小説(350万部『アリラン』)も政治も学問も司法も嘘だらけ、一つ一つ事実を挙げてその虚構をあばいていく。
 なぜこのような韓国民の感情を逆なでするような本を書いたのかについて著者は、歴史的な事実に基づかず、嘘に塗り固められた政治や学問や教育は韓国をダメにするという理由を挙げている。

 よくぞこんな本を韓国の人が、それも李承晩学堂の学者が書いたものだ。
 たとえば、徴用工問題。
 強制徴用されたという、用語そのものが「駅前の前」のようなもの、徴用は強制という意味を含んでいると書く。炭鉱に「徴用」され、奴隷労働だったはずの朝鮮人炭鉱夫の賃金は、1940年のソウルの男子のそれと比較すると、紡績工の5.2倍、教師の4.6倍、会社員の3.5倍、銀行員の2.4倍。
 1944年の朝鮮人炭鉱夫の賃金は日本人大卒事務職の2.2倍、巡査の3.7倍にもなる。とてつもない高給だった。戦争で屈強な坑内夫のほとんどが徴兵されたことで、深刻な労働者不足を来した。そして戦争によって燃料の増産が必要だった、だから、法外な高賃金が支払われていたことを、炭鉱の賃金台帳を調べて結論を出している。「強制徴用」する必要はなかった、高賃金に惹かれていくらでも募集に応ずる朝鮮人がいたのだ。
 賃金格差が大きかったので、1940年からは毎年10万人もの朝鮮人が海峡をわたって日本へ働きに来ていた。92頁参照

 日本帝国主義が朝鮮の土地の40%を収奪したという土地測量事業も事実を積み上げてその嘘を暴く。現在韓国で使われている土地登記簿は1910年から日本がやった「土地測量事業」の登記簿を元にしている。それまでなかったのである。植民地経営上、土地の権利関係を法的に整理確定する必要があったからなされた事業である。日本帝国の敗戦によって朝鮮は独立を果たすが、土地の登記について「日本総督府に奪われたのだから返還しろ」という要求は一つもなかった。そういう事実がなかったからである。
 米の収奪の嘘も暴く。実際は、市場が一つになることで朝鮮から日本への「移出」、高値で取引されたということ。売却代金を朝鮮の地主や自作農が手にしている。市場が一つになることで、高値の日本市場へ「移出」して売却代金を稼いだのである。自国で売るよりもはるかに高く売れた。

  タイミングの良いニュースが入った。産経新聞より
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<慰安婦像を撤去せよ、反日種族主義著者らが反日集会に抗議>

【ソウル=名村隆寛】韓国ソウルの日本大使館前で毎週水曜日に、慰安婦問題で日本政府を糾弾する集会が開かれているが、この集会の中止と大使館前に設置された慰安婦像の撤去を求める活動が11日、集会場の近くで行われた。
 集会中止と像の撤去を求めたのは、日韓でベストセラーとなった「反日種族主義」の共同著者で「反日民族主義に反対する会」の代表を務める落星台(ナクソンデ)経済研究所の李宇衍(イ・ウヨン)研究委員ら。
 李氏らは、韓国での「日本軍慰安婦は性奴隷だ」「日本政府は謝罪せよ」などとの主張が事実に反しているとの立場だ。今月4日に、反日抗議集会と同じ時間に第1回の集会をした。
日本大使館前では11日も、元慰安婦を支援する「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連、旧挺対協)が主催する日本政府への抗議集会が、学生らを動員して行われた。ここから数十メートル離れた場所で、李氏らは「慰安婦像を撤去せよ。水曜集会を中止せよ」「歴史歪曲(わいきょく)。反日助長」などと書かれたプラカードを掲げた。
 李氏らは報道資料で、慰安婦問題をめぐる2015年の日韓合意に基づき日本政府が拠出した資金や、アジア女性基金からの金が元慰安婦らに支給され、日本政府が過去に何度も公式に謝罪した事実を指摘した。
 集会には李氏らの活動に反発する市民や、複数のネットメディアが集まり、李氏らに罵声を浴びせ、批判を込めたネット中継を執拗(しつよう)に続け圧力をかけた。まるで糾弾集会のようで、数でも李氏らへの批判勢力が上回っていたが、李氏らは「ゆがんだ歴史観を批判し、歴史の事実を示す」という信念を変えていない。
 李氏らは慰安婦問題について正義連に討論を求め続けているが、正義連はこれまで、一切応じていない。

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「慰安婦像を撤去せよ」「反日種族主義」著者らが反日集会に抗議

 暇があったら、ぜひ一度お読みください。

反日種族主義 日韓危機の根源

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  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/11/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
スノーデン 独白: 消せない記録

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