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#3827 胆振東部地震は苫小牧で行われているCCS実証実験が原因では? Sep. 26, 2018 [12. 自然災害への備え]

 #3826で石田昭氏の地震爆発原因説を紹介した。
 苫小牧でCCS(炭酸ガスの液化埋設)実証実験が行われているが、これが今回の胆振東部地震の引き金になったのではないか?
 検索したら次のように説明されていた。
これらの準備作業が完了し、2016年4月からは、3年間30万トン以上を目指して、CO2を苫小牧港の港湾区域内の海底下約1,000mの地層へ圧入しています。

*苫小牧大規模CCS実証試験…日本CCS調査株式会社
http://www.japanccs.com/business/demonstration/

 石田昭氏は中越地震中越沖地震の時に震源地の地殻でCSS実証実験がなされていたことを知る。高圧で地下に液化炭酸ガスを何万トンも注入すると、岩盤の罅割れを通じて広がり、結合水の水素と酸素への解離を引き起こして爆発し、地震の原因となると警告していた。関係機関に文書で中止要請書を出しているが、無視されている。
 高圧ポンプで高深度に液化炭酸ガスを注入することで起きる地震は直下型となるから、被害が甚大である。震源から円錐状に地上へ爆発エネルギーが通り抜けると石田氏が図解して説明している。
 米国でも核汚染水を地下3000mに高圧ポンプで埋設する実証実験をして、群発地震を引き起こして、1年足らずで実験が中止になっている。概要を#3826に書いた。16000~32000t/月注入すると、群発地震が生じて住宅へ被害が出た。注入をやめると群発地震が収まる。再度注入するとまた群発地震が始まった。それで中止になっている。

<苫小牧市役所に人材はいなかったのか?>
  地域住民の生命と財産を守ることは当該自治体や北海道庁、そして政府機関の重要な役割である。
 道庁職員や苫小牧市役所幹部はだれも地震爆発起源説=石田理論を知らなかったのだろうか?通説のほかに異説も好奇心をもって調べるような幹部職員がいたら、経済産業省からCCS実証実験の要請が来た時に理由をあげて断ることもできただろうし、万が一、周辺50㎞圏内を震源とする地震が起きた場合の国の補償についても文書で約束を取り交わすことができただろう。
 高橋はるみ知事は経済産業省から来たのではなかったか?勝手知ったる古巣だから、ちゃんとチェックしてもらいたい。興味と関心があればの話だが、CCS実証実験中止に関する石田氏の要望書あるいはCCS実証実験の重大なリスクについて知りうる立場にあったのではないか?
 
<損害賠償訴訟リスクあり:CCS実証実験は中止すべき>
 石田学説によればCCS実証実験が原因と思われる地震が3回起きている。偶然とは思えないから、他の地域で予定されているCCS実証実験は中止すべきではないのか。このままでは4回目の地震を引き起こすことになるかもしれぬ。
 新聞報道によれば被害額の積算は増えており、2500億円と出ていた。国や北海道そして苫小牧市役所、そして実証実験をした企業はいま巨額の訴訟リスクにさらされている
 酪農家の被害が大きい。水道が止まり牛の水が確保できなかったり電気が止まり乳を絞れず乳房炎にかかる牛が続出したり、出荷できなくなったりということが報道されていたが、しっかり計算して記録を残しておいた方がいい。道内のスーパーマーケットでは冷蔵や冷凍食品を廃棄した店も少なくなかっただろう。廃棄記録は残してあるか点検しよう。札幌市清田区は地盤の液状化で住宅の損壊被害が出た、これも今回の地震がなければ発生しなかった損害である。
 何もしなければこのような無謀な実証実験をとめられない。次の被害を防ぐためにも、今回被害に遭った人たちが行動を起こすことに意味がある。自分のため、そして世のため人のためである。

(9/28朝追記:NHKラジオニュースによれば、中春別農協は生乳廃棄の半分を補償、残り半分をホクレンが補償して、916tの生乳廃棄被害額全額補填が決まった。)


*資料-1:「平成30年7月25日(水)「苫小牧CCS実証試験センター市民現場見学会」が開催されます。」苫小牧市役所ホームページより 
http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kigyoritchi/oshirase/H30ccs-shimin-kengakukai.html

**資料-2:CCS実証事業の安全な実施にあたって平成21年8月
経済産業省産業技術環境局
二酸化炭素回収・貯留(CCS)研究会
http://www.safety-tohoku.meti.go.jp/kozan/topics/h25topics/sarukawa3-6.pdf#search=%27CCS%E5%AE%9F%E8%A8%BC%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E3%81%AA%E5%AE%9F%E6%96%BD%E3%81%AB%E3%81%82%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%A6%27


<中越地震>ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/新潟県中越沖地震
新潟県中越地震(にいがたけんちゅうえつじしん)は、2004年平成16年)10月23日17時56分に、新潟県中越地方震源として発生したM6.8、震源の深さ13kmの直下型の地震である[1]1995年兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)以来、観測史上2回目の最大震度7を記録した。

<中越沖地震>
https://ja.wikipedia.org/wiki/新潟県中越沖地震
新潟県中越沖地震(にいがたけんちゅうえつおきじしん)は、2007年(平成19年)7月16日10時13分23秒 (JST) に発生した、新潟県中越地方沖を震源とする地震である。地震の規模を示すマグニチュード (M) は6.8、最大震度は6強。


#3826 地震はなぜ起きるのか:地震は爆発現象であるという説 Sep. 23、2018
https://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2018-09-23?comment_success=2018-09-26T20:27:08&time=1537961228



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