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#3592 ママチャリで道内一周の旅 Aug. 22, 2017 [A8. つれづれなるままに…]

  昨日(8/21)四時ころのこと、光洋中学校前の通りで東根室駅を過ぎたあたりで、中学生らしき二人しゃがみこんで地図帳を広げていた。東根室駅が見つけられないのかと歩いて行って訊いてみたら、テントを張る場所を探しているという。
  昔はホロムシリのほうにオートキャンプ場があったようだがすでに廃墟。すぐ近くに明治公園があるが、草が刈り取られてテント設営にはいい場所でトイレもきれいと提案すると、公園はテント設営が禁止されているところが多いとためらっている。
  それなら家の車庫前でもよければどうぞというと、「いいのですか」というので、遠慮はいらない、夜中も開けておくから家の中のトイレをつかっていいよと伝えて場所の確認のために家の中を案内した。コンクリート塀のところに設営すると風が当たらない。
  とっても童顔に見える二人だったが福島県の日大工学部の学生。「郡山市安積(アサカ)町の日大?」と聞くとびっくりしていた。郡山市の会社に15か月役員出向していたことがあるので知っていただけ。二人は自転車のチューブやパンク修理用のパッチなど必要な材料の調達に市内を回っていた。
  夜10時ころに戻ってきたので、寒いだろうから仏間を使っていいよと申し出ても遠慮している。テント設営をしてすぐに就寝。

  いつも通り朝早く目覚めて2階からみると、かれらは起きたばかりでテントをたたみ始めていた。寝袋を裏返して自転車の上に広げて湿気を抜いていた。出て行って「おはよう」と声をかける。30分くらいで車に括りつけた。
「寒いですね、いつもこんなに寒いのですか?」
「え、今朝は19.5度もあって、この夏一番暖かい朝だよ、普段の朝は12‐15度だからずっと寒い、朝は床暖房を入れている」
  そう言うと、目が点になっていた。

 経路を訊くと、太平洋側の海岸線の道路を走って襟裳岬を通るという。フェリーで小樽港についてから日本海側の道路を北上、稚内へ出て、こんどはオホーツク海沿岸を南下して根室まで来た。オホーツク海側の道路を利用して納沙布岬を周り、太平洋側の道路を走って光洋町まできて、テント設営の場所探しをしていたのだ。ぜんぜん疲れた顔をしていなかった。なんとサンダル履きだったから、釧路当たりの中学生が夏の冒険をしているのかと思ったのだ。小樽港へ8月7日ころ着いて2週間1000km以上走ってきたわけだ。雨降りの日が何日かあったはず。靴ではびしょびしょで乾く暇がないから、サンダルに切り替えたのかもしれない。それにしても転倒したときには無防備の足は大けがをしかねない。ちょっと心配だった。
 ママチャリのサドルは高くセットしてあった。低いと腿の筋肉に疲労がたまってつってしまうからだろう。パンク修理も数回したといっていた。

  北海道海岸線一周ママチャリ大冒険の旅である、若くないとできない。
  花咲街道へ出て落石を抜けて浜中町の海岸沿いに走っていくのだろう、北海道道142号線、通称「根室浜中釧路線」である。霧多布を抜け散布を通って厚岸大橋をわたる、160kmの行程である。途中123号線(別海厚岸線)と重複区間がある。北海道の道路地図帳とスマホのGPS機能を利用しているから、道に迷うこともないし、現在地がどこなのかいつでも確認できる。便利にはなったが、「この道を進めばどうなるかな?」という不安とドキドキ感は薄れる。昔のほうが不便で冒険に富んでいたといえそうだ。それにしても、ママチャリで北海道の海岸線を一周しようと思っただけでなく、一周するぞと決意して、実際に回っているところが凄い!それもサンダル履きで自転車に乗って、団塊世代のジジイはその行動力にまぶしいくらいの若さを感じた。

  無事に福島県郡山市にたどり着くことを祈りながら見送った。

<余談>
 夏になると毎日のようにチャリダーに出遭う。一人の人もいるし数人のグループで来ている人たちもいる。キャンプ場がないので、明治公園の一角に50m四方くらいでいいからテント設営OKのスペースをつくって、根室市のホームページで広報してはどうだろう?金をあまりかけずにできることはいくらでもある。


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