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#3578 金刀比羅神社例大祭 ②: 和太鼓アンサンブル Aug,11, 2017 [88.金刀比羅神社のお祭り]

  今日(8月11日)午後2時ころ自転車で町へ下りて行った。緑町2丁目交差点に着くと、祭りの先頭行列が動き出していた。緑町は1町目から3丁目まで300mほど露店が軒を並べ、その間の坂を金色の神輿(みこし)が揺れながら登ってくる。沿道は人でびっしり、交差点に椅子を並べて座っている人もいる。大型のゴミ・ボックスが種類別に3つ置いてあるのは例年通り。串にささったソーセージを食べながら歩いている人も、食べ終わると串をボックスに捨てていた。若い人たちは普段より派手目の格好で歩いている。
 第三祭典区の先太鼓と打ち手の集団が通って行った。その集団の中でTもリズムに合わせて体を揺らしながら笛を吹いている。
 第一祭典区の山車(だし)が坂を上り始めたので双眼鏡で見たら、知っている顔が太鼓をたたいていた。弟の話だと太鼓が大好きな姉ちゃんは夏休みに入るとすぐにサッポロから戻ってきて練習に参加していたらしい。お祭り用の化粧して元気に叩いている。山車(だし)が交差点手前でストップすると、大太鼓の台座(高さ10cmほど)が二つ置かれて、その上に太鼓が据えられた。80㎝ほどの胴長の大きな太鼓を幅広のベルトで肩から掛けて5人登場、かなり重いはずだが一人は女性。坊主頭のこってりした重量級の男と同じ太鼓をぶら下げて好対照、絵になっている。山車の上から笛の音が響き始めるとそれを合図に太鼓7台と金属の灰皿のようなものを叩き合わせる楽器の8名のアンサンブルが始まった。大太鼓は中学生か高校生の二人、まっすぐ前を見て無心に叩く姿を後ろから見ていたが、きりっとした姿は粋である。ピッタリ息を合わせてドンドンと叩くと音が地面を伝わって体を震わせ、周囲で見ている観客のこころに響く。太鼓のアンサンブルは演奏者と観客とががっぷり四つに組むことで高揚した場が生まれる。この雰囲気が祭りだ。
  各祭典区は太鼓の部隊をもっている。根室にはいくつかの太鼓グループがあって定期的に練習に励んでいるからどの祭典区のアンサンブルも技術レベルが高い。西部祭典区には印刷会社に勤務するS藤さんがいるが、ずっと根室太鼓のメンバーで技術と心意気を伝えている。彼のように祭りの伝統を支える人たちが各祭典区に何名もいる。西部の太鼓部隊が太鼓の数も人数も多いようだ。
  西部祭典区の山車が来た。見るとお祭り娘のMが楽しそうに太鼓をたたいていた。昨日から2日間叩いているのに疲れた表情がない、どこにあんな元気があるのだろう。女子バレー部のきついトレーニングほどの体力はいらぬということか。

 町1丁目交差点で開かれる各祭典区の太鼓の競演がすばらしい。「四祭典区先太鼓と金棒の競演」の後で行われる。昨日あったのだが、バテて見に行けなかった。ちょうど競演の時間にジリ(霧の粒の大きいものを根室ではジリという、小さいのはガスと呼ぶ)が出てきて天候に恵まれなかった。しかし、今日は第一祭典区の太鼓のアンサンブルを聴けたので大いに満足。演奏が終わると交差点に集った見物客は大きな拍手をしていた。太鼓の振動は日本人のこころを底のほうから揺り動かす。

  交差点に山車が差し掛かると、先導が扇や両手を振って山車を誘導する。どの祭典区か忘れたが、先導の女性がまっすぐに手を挙げて、さっと横に振る、すると山車は思いっきり左に舵を切って戻した。椅子を並べていた5名ほどがびっくりして椅子から飛びのいた。しっかり誘導しているから危険はないのだが、山車が目の前まで速度を上げて迫ってきたら驚く。これも先導とドライバーの息次第、腕の見せ所だ。

  殿(しんがり)は東部祭典区だった。2時の気温は14.8度、3時には14.3度、山車に乗って太鼓をたたいている人は体を動かすから寒くないが、山車の上で笛を吹く人は寒そうだった。上に一枚余計に着る人もいた。
  そろそろ山車が緑町に戻ってきて山車の競演やら、太鼓部隊の演奏がはじまる。露店はすでに半分以上片付いている。
  祭りの最後を楽しむ人が集まってくる。
  都合がつかず帰省できなかった人たちが、弊ブログを読んでふるさと根室のお祭りを思い出してくれたら幸いである。
 

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