#3115 すがすがしい校外清掃の中学生⇔変わらぬ大人たち Aug. 27, 2015 [55. さまざまな視点から教育を考える]
10時少し前のことだが、緑色のジャージ姿の光洋中学校の中学生が四人、おのおのが透明なプラスチック袋をもって歩道のごみを拾い集めていた。袋の中には15cmほどごみが入っている、ずいぶん落ちているものだ。
市街化地域の3中学校では、どの学校も校外清掃をやっている。
数年前までは、一部の生徒だが、近くのセイコーマートへ行ってお菓子やパンを食べながら歩き、包装袋を道端に平気で捨てて、マナーがよくなった。とくに女の子たちのマナーが悪かった。
数年単位で母校・光洋中学校の生徒たちを眺めると、ずいぶんとその移り変わりの大きさに驚く。
授業の進捗管理がでたらめで、中3の1月末になっても、数学の教科書を40ページも残していることがあったが、当時の教頭先生と五教科(国語・数学・理科・社会・英語)担当の先生たちの学校を挙げての取り組みで2年前に大きく改善された。先生たちも変わったのだ。その教頭先生は中標津の中学校で他の先生たちと一緒に放課後補習取り組んでいる。6月13日の北海道新聞根室地域版に中標津中学校の「放課後学習サポート導入」が載っていた。生徒たちの基礎学力を上げるために、恒常的な放課後補習体制が有効だと判断したのだろう。
「夏休み以降は、部活を引退した3年生の参加も見込まれる。飯田雄士教頭は「基礎がわからないことで授業がわからず、勉強が嫌になる悪循環を切りたい。LS(学習サポート)タイムがいいきっかけになれば」と話す。」
根室市内ではC中学校の先生たちも学校全体で文武両道を標榜して放課後補習体制を組みがんばっている。
根室で基礎学力向上に学校を挙げて取り組んだ経験をした先生たちが根室管内のほかの地域へ異動になり、異動先でも学力向上に努力してくれる。そういう努力の積み重ねで、地域の子どもたちの学力が向上し、その子どもたちが社会人となって、未来の古里を支えてくれる。
生徒も先生も変われば変わるものだな、そう思う。
変わらないのは根室の市政や市議会、そして根室の経済諸団体である。自己改革を嫌い、自分の利害だけに関心が強く、現状維持に汲々とするばかり。
そういう大人たちを日常見ているから、うんざりして若者たちの根室離れが加速する。
来年からロシア200海里サケ・マス流し網漁が禁漁になるが、市長と業界団体は、マスコミを排除して、こそこそと補助金要求の相談をするばかり。
大人たち、なかでも「オール根室」を自称する1割ほどの「閉鎖村社会の住民」は自分たちだけの利害に拘り続けて、変わりようのない、情けない姿をさらすばかり。ロシア200海里内サケ・マス流し網漁禁止で困るのは、あなたたちだけではなく雇われ漁師や水産加工会社で働くたくさんの人たちやその家族も含まれているはずだ。
恥ずかしいから、そろそろ変わるべきではないのかね。守るべきは、「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」だ。ふるさとを支える自覚をもとう。
*#3056 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁禁止:閉鎖的な漁協と市政 Jun. 6, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-06
#3058 サケ・マス流し網漁禁止法案ロシア下院通過 Jun. 11, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-11
#3060 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁 1962トンで妥結 Jun. 12, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-12
#3067 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網漁:先手必勝 Jun. 25, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-06-25
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*#195「少し過激な北方領土返還論」:MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
⇒ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07
#1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06
#2050 竹島と北方領土 :韓国大統領の竹島上陸にどう対抗する? Aug. 10, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-10-2
#2053 マーガレット・サッチャーと領土問題(2) : 北方領土・竹島・尖閣列島 Aug. 14, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-14
#2054 マーガレット・サッチャーと領土問題(3) : Aug.16, 2012
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-08-16
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お久し振りです。
本文とは全く関係ないのですが、開隆堂の英語の教科書中3で、笑える英語表現を聞かされたので、お伝えします。
英語の教科書の暗唱をしなきゃならないので、ちょっと聞いてくれ。ということで、冬の生徒に付き合ったのですが、
Program 4の象の話ですが、
the people of Tokyo
という言葉が聞こえてきまして、思わず吹きました。
(誰もが知ってる)東京な人びと?
「江戸っ子っぽい人」?
マークピーターソンさんの「明治な大学」そのものです。
あの文章で、「東京の人」といいたいなら
people in Tokyo なのですけど。
お持ちの教科書で確認してみてください。
by 後志のおじさん (2015-08-28 21:49)
半年の受験勉強で、社会保険労務士試験を受けたのですね。英語の勉強法を応用した、そういうレベルの方はなかなかいませんね。
そんな英語マニアは他にも一人知っています。9月に稲城市民オペラでウェルディの椿姫の合唱に参加するために最後の仕上げをしているところでしょう。
そこまで書いて、本をもって来ました、ははは、ありました。
If bombs hit the zoo, dangerous animals will get away and harm the people of Tokyo.
ネイティブがチェックしているのでしょうけれど、いい加減ですね。
マークピーターセンの『日本人の英語』を読んでいないのでしょう。
この前のバージョンでもおかしな表現はありました。この会社、チェック体制に問題がありそうです。
たぶん人の問題でしょう。
さて、英語を担当している先生たちにマークピーターセン『日本人の英語』『続日本人の英語』くらいは読んでいてもらいたい。
人にものを教えるということは、自らが不断に学び続けることと同義のはずです。
がんばれ、北海道の中学校の英語の先生たち!
by ebisu (2015-08-28 23:04)