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#2253 映画 レ・ミゼラブル Mar. 31, 2013 [A9. ゆらゆらゆ~らり]

 3月28日に東京府中のシネマックスで映画「レ・ミゼラブル」を観た。映画が中ほどを過ぎた辺りから、客席のあちこちからすすり泣きが聞こえてきた。もちろん、加齢とともに涙腺のゆるくなった団塊世代の私の目からも涙が溢れ、何度かハンカチで涙を拭うことになった。

 映画が終わり、出演者名が画面に流れ始めると、後ろの席の人たち数人が拍手をし始めた。私も"ブラボー"と叫びたくなった。

 久々にいい映画を見た気がしている。いい台詞がたくさんあった。今度見るときはメモ用紙が必要だ。
 最後のほうの場面で、ジャン・バルジャンが天に召されるとき、娼婦役のアン・ハサウェイが迎えに来る、感動のシーンだ。そのあたりでこんな台詞があった。
"Tomorrow comes"

 辛酸をなめてなお、魂の浄化を果たし、この台詞が口からこぼれ落ちる。



【蛇足:感動の場面】
 フランス革命から50年ほどたちナポレオン1世が没落。王政復古派が政権を獲り、共和派と戦いの時代。
■警察官シャベール役のラッセルクロウが職務に忠実であらんとしながら、苦悩の果てに橋から投身自殺する。好演だ。
 高い建物の屋上の端を行ったり来たりしながら何が正しいのか自問自答する、心理葛藤を屋上のギリギリ端を歩くことで表現する。最後はセーヌ川にかかる高い橋の欄干を歩きながら自問自答し、ジャン・バルジャンに助けられたことに報いるには自分が死んで追跡劇を終わらせるしかないと悟ったのだろうか、激流が落ち込む石堰へと身を躍らせる。体が石堤に当たるドサッでもなくガツンでもない音、生身の体と石がぶつかるあの音、リアリティがありすぎ。唯一、リアリティを欠いていたのはそのあと身体が小さな痙攣を起こさなかったことだけ。あの水量だから無視していいと監督は判断したのかもしれぬ。
■バリケードを築いて戦った若者たちに民衆がついてこない。そしてリーダ二人がカフェの2階に追い詰められ、赤い旗を翻しながら十数人の兵士に撃たれるシーン。撃たれる二人はひるんでおらず、従容として死を受け入れ、敗北に美を添える。
 このシーンを見て、日本に徴兵制があり、若者たちが武器の扱いに慣れていたら、1960年代後半の学生運動はまったく違った様相を呈していただろうとふと思った。
■一人生き残ったマリウスは語り合う友がいないことに愕然とする。
■ジャン・バルジャンの臨終シーン。



*関連サイト
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tyca/id342984/

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB


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