SSブログ

#2100 蛍の光窓の雪♪・・・ワインハウス・サリー Oct.16, 2012 [A.6 仕事]

 ソムリエのいる極東のワインハウス・サリーが10月で満5周年を迎えたが、20日で閉店するという。寝耳に水の閉店パーティの案内状に驚いた常連が、昨日殺到していた。
 
 ebisuは店をのぞいたが、満員御礼状態なので入れず退散、そして今日再度チャレンジ。カウンター席が空いていたので、グラスワインを一杯いただいて満足。5人連れの客が入れなくて残念そうに帰った、これから来る客もいるだろうから、譲り合いの気持ちでさっさと退散。

 18日から20日までは閉店パーティ、満員御礼状態が三日間続くのだろう。仕事帰りによってはみるが、席が空いている可能性は小さい。

 生粋の根室人、ヨーロッパのはじめはデンマーク、そして、イタリアへ移り、ソムリエの資格をとった。東京で英語を教えていたこともあったという。イタリア語、英語はぺらぺら、ドイツ語やフランス語も多少はおわかりの様子。

 仕事中は試飲はするが飲まない。ボトルを開けると必ずコルクの香りをかぐ。香りをたしかめてからでないとグラスに注がない。そして種類の違うワインをたのむとかならずグラスを替える。
 グラスは徹底的に磨き、仕事の手を抜かない。いつも白いブラウスを着て背筋をしゃんと伸ばして仕事をしている。

 ブログで知って初めて来店したときの印象を思い出す。ebisuが仕事をしてきた業界とは違うが、ある水準に達したプロの匂いには共通するものがある。いいワインを美味しく飲んでもらうために、仕入れも、ティスティングも、グラス磨きも、とにかく仕事の基本に関しては絶対手を抜かないという、強い意志を感じた。
 毎日毎日心を込めてていねいに基本を繰り返すことでプロの熟達した技が育まれる。「飲食業界にもいい職人がいる、根室もすてたものではないな」そう思った。

 実にユニークな経営者のお店であるから、なくなるのがとても残念。釧路の教育を考える会のメンバーとも一度このお店で飲む機会があった。小学校の同級生とも、東京へ誘ってくれた高校の同級生とも、主治医夫妻を含めてこのお店に集う常連さんたちとも・・・中標津在住のドクターともこのお店でじっくり飲んでみたいと思っていたが、どうやら果たせそうもない。

 サリーさん、5年間ありがとう。


*#2106 伝説のワインハウス・サリー:閉店日の集い Oct. 26, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-10-26


にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 根室情報へ
にほんブログ村


nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 2

サリー

塾長、ご来店ありがとうございました。
最終日は、主治医とテーブルをともにすることができて良かったですね。
今は、とっても複雑な気持ちなので、うまくコメントできませんが、多くの人たちとの出会いに感謝したいと思います。

たった5年の営業で閉店とは、伝説の店になっちゃいました。(涙)
根室に、ワインが飲める店、女子が一人でも飲みに行ける店が どんどんできてほしいと思います。

今まで、温かい声援を送ってくださり、本当にありがとうございました。
塾長もお体を大切に、がんばってくださいね。
また、ブログに遊びに来ます。
by サリー (2012-10-22 13:02) 

ebisu

楽しい最終日でした。
ついに伝説の店となってしまいましたね。

ありがたいことに主治医一家が勢ぞろいでした。お父さん先生にオヤジが大腸癌を見つけてもらい、釧路市立病院でオペして2年後に再発、他界。外科医は一回目の手術のあとで緑色のラバーを広げ切り取った横行結腸をみせてくれました、そして2年後に再発の可能性が高いとはっきりいいました。その通りでした。
私は息子先生に6年前に胃癌を内視鏡で確認してもらいました。スキルス胃癌プラス巨大胃癌で転移ありでしたからアケトジの典型症例、それでも死ななかった。オペを続行してくれた若き外科医のG先生に感謝です。若先生が釧路医師会病院を紹介してくれなかったらおそらくアケトジでアウトでした。
親子2代の不思議なご縁です。

オヤジは酒悦という焼き肉屋をやっていたことがあります。釧路の屠場から直接最高の肉を吟味して送ってくれる個人的な仕入ルートをもっていたので、道東ではおそらく最高の肉を出していました。
息子先生が中学生のときに10皿食べたとお父さん先生、タレがうまかったと思い出しておられました。
銀座の焼肉一流店の肉と比べても遜色のない焼肉でした。
送ってくれていた兄弟子が亡くなってからはトビキリの品質の肉が手に入らなくなり、根室で仕入れてやっていましたが、同じ品質の肉が仕入れられるはずもなく、10年ほどで閉店しました。納得がいかない仕事はしない親父でした。
タレは大きな甕で25種類の材料をまぜて2週間発酵させてつくります。親父が書いたレシピが女房に渡っていますが、つくれませんね。大きな甕でたくさん作らないと味が出ないとお袋がいってました。
ワインハウス・サリーと同様に酒悦も伝説の焼き肉屋です。(笑)

あの日はKさんが鳴海町の塾長を紹介してくれました。握手しただけですが、一度一緒に飲んで根室の教育の現状についてご意見を伺いたいと思いました。

いい場所でしたね、いろんな人が集うワインハウス・サリー。
最終日のことはもう少ししてからブログに書くつもりです。
by ebisu (2012-10-22 23:53) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0