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#1971 北方領土問題コメント(欄)対話(2):もちつもたれつの重層構造(福島県・福井県・根室市) June 12, 2012 [21. 北方領土]

 日本中に「もちつもたれつ」の関係がある。善意にとれば、お互いにギクシャクしないで自分の都合を通すと同時に相手の都合も認めようということ。悪くすると、なあなあで好い加減な関係である。
  ことの善し悪しは脇においてながめると、「もちつもたれつの」重層構造が福島第一原発のあった双葉町にも、いま話題の大飯原発のある福井県大飯町にも、泊原発のある北海道泊村にも、根室市にも同じ構造が何重にも張り巡らされていて、どうにも身動きがとれない。

 こうした状況を打破できないと、日本は次の原発事故で国土の大半が人の住むに適しない地となりはてる。日本民族が縄文時代以来維持してきた健康な遺伝子プールがたいへんな障害を受け、わずか数世代でみるも無残なほど私たちの子孫は人として著しく劣化することになるのだろう。
 チェルノブイリのあるウクライナ共和国や隣のベラルーシュでは国土全体が放射能汚染され、若年性癌の多発や、遺伝子が放射能によって傷害されたことによるさまざまな奇形が起きている。国土全土の除染などできるはずもないのだ。人はそこに住み続け、若い人たちが癌で倒れるのを日々目の当たりにしながら遺伝子的に劣化し続ける。ときに目を背けたくなるようなさまざまな奇形が自分のこどもや孫に現れて愕然とするだろう。
 放射能汚染で人間に何が起きるのか、海に囲まれた日本列島は1億人のスケールの巨大な実験場と化す。誰でもない、日本列島に住んでいる私たちがいまそのような事態を招来しつつあるのだ。

 私たち人間の役割は次の世代に無傷の遺伝子を渡すことである。私たちの先祖は日本列島で1万数千年そのため(健康な遺伝子を次の世代に伝えるため)に生・老・病・死を繰り返してきたのだが、それが潰えようとしている。

 コメント欄に根室にある重層構造について具体的な事実が語られていた。前置きはこのくらいにしてお読みいただきたい。
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どうも根室市政には「親方日の丸」信仰が根強いようですね。これは市立病院にも当て嵌まります。市立病院は日本で唯一の「対北方領土拠点病院」の位置付けですので、根室市はビザ為し交流や人道支援の医療行政で国(特に外務省)に貸しがあり、一方根室市も限定されたその部分に関しては国から支援されている・・・つまり持ちつ持たれつの関係です。
これは正に今話題の原発再稼働での国と福井県の関係と同様で、考えてみれば今回の福井県知事の主張は、「もっと金を出せ」よりも、「誰の為に我が県が危険な原発を引き受けているのか国民に詳らかにせよ!」でした。
かって根室市は病院長の知らないところで市長が、文科省、厚労省、総務省、道庁に勝手に働き掛け外科医を補充しようと画策した前科者です。あの時は故中川昭一代議士が絡んだせいで、その経緯を週刊誌「アエラ」にすっぱ抜かれ、その事で北海道の各大学病院の教授たちに大きな迷惑を掛け激怒を買いました。地道な努力を捨て国の権力を利用しようとしたわけです。ところが多くの医師が一番嫌い(表向きでも)嫌いなのは、正にその”国家権力”なんです。それを知らない(学習していない)根室市が地雷を踏んだわけですが、それも未だに気が付いていない・・・これは北方領土問題と医療行政双方をリンクするに関わる話です。
by NO NAME (2012-06-11 09:01)

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ははは、ですね。
>根室市はビザ為し交流や人道支援の医療行政で国(特に外務省)に貸しがあり、一方根室市も限定されたその部分に関しては国から支援されている・・・
>つまり持ちつ持たれつの関係です

この国はどこを切っても同じ構造がでてきますね。
オール根室という地元経済界の一部の人々と市政も同じ関係です。仕事や補助金でがんじがらめでモノがいえぬ地元経済界。

ところで、福井県の原発に関する専門委員会が「安全が確保されたことを確認した」と宣言しました。西川福井県知事はそれを受けてまもなく原発再稼動にOKを出すのでしょう。
みんな判断を人に預けて責任逃れ。地震大国、四つの大陸プレートがせめぎあい活断層だらけの日本ですから、いずれ第2の福島第一原発事故が起きます。そのときのためにアリバイ作り。

日本中がそういう構造で成り立っています。だから、つぎの原発事故がいずれ起きる。日本人はそういう運命にあるようです。
叡智があれば避けられる事故ですから、次の原発事故があるとしたらきっと日本人が叡智をなくしたことへの天罰でしょう。

by ebisu (2012-06-11 11:04) 

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 福井県だけでいままでに数千億円の原発関連補助金が費やされてきたという。
 ここから先は原子力発電所のある町なら共通した風景を想像で書く。
 補助金に加えて、原発関連の雇用もありがたいし、原発維持関連で宿泊施設などの売上も増える。原発で働いていた人たちが放射能の影響で癌を発症して次々に亡くなっているという噂が町にはある。一切口外しないということで念書にサインすれば3千万円の弔慰金が出ているらしい。訊いても関係者は口ごもるばかりではっきりしたことを言わない。
 プールや図書館、集会所など町に不釣合いな豪華な施設がそろい、利用料も格段に安いが、なにしろ住民が少ないからいつ行ってもがらがらである。
 町の財政規模は原発関連補助金の交付で3倍程度に膨れ上がり、町役場の職員は予算の使い道を考え出すのに一生懸命だ。次々に豪華な公共施設が建てられ、それぞれの施設には町役場幹部が定年退職後責任者として「天下り」している。
 だれも損をしているわけではないからいいではないか。町議会も補助金がたくさんもらえた方がいいと、原発に反対する議員はもういなくなった。町民税は他の町村に比べて格段に安い。内装に大理石を使った立派な町立病院は3年前に建て替えられたもの。病棟は半分空いているらしい。つい最近の選挙では原発再稼動賛成派の現職町長が町民の圧倒的な支持を受けて当選した。
 だが、原発補助金は原発事故と隣り合わせのリスクの大きなものだ。一度事故があれば、ふるさとを棄てざるを得なくなる。きびしい未来がありうることは皆知っていた。町が消滅すれば町長もいらぬ、町議会議員もいらぬ、町役場職員もいらない。住むべき町民がいなくなるのだから。何もかも失うことになる。

 小欲知足に回帰しよう、わが国土に原発はいらぬ。
 どうしても足りなければ、石炭でも石油でも天然ガスでもいい、火力発電所を増設してしのげばいいだけの話だ。燃料棒に加工し原子力発電に使ったあと10万年も厳重な管理が必要なウラン鉱石の輸入が減らせるでけではない、膨大な管理コストや事故処理(除染ひとつとっても膨大すぎて実際には不可能)コスト(1000兆円超)がカットできる。
 日本は人口減少時代を迎えているから、電力需要は減少していく。辛抱は一時のことだが、原発事故は取り返しがつかぬ。


*#195「少し過激な北方領土返還論」MIRV(多核弾道ミサイル)開発・組み立て・解体ショー
ロシアをぎゃふんといわせ北方領土を返還させるための具体論
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07

 #465「"Japan sent uranium to U.S. in secret"は北方領土返還運動の好機か?」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2008-12-30

  #1401「ロシアがフランスから新型軍艦を購入し北方領土へ配備、対抗措置はあるか」
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-1

 #1892 映画「マーガレット・サッチャー」と北方領土 Apr. 6, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-04-06

 #1965 ビザなし交流=通過型観光旅行? June 8, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-08

 #1969 北方領土問題コメント(欄)対話(1): ビザなし交流の虚実  June 11, 2012 
 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2012-06-11

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