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#1004 人口減と病院建て替え-082 Apr.18, 2010 [32. 市立根室病院建て替え]

 今日の道新1面に人口減のニュースが載っている。要点は二つである。

 ①現在551万人の道内人口が30年後には468万人、40年後には414万人に減少する。
 ②根釧地区は30年後(05年比)40%減

 根室の人口は2040年には1.8万人となるようだ。30年後というと市立根室病院は築後28年だろうか。40年後にはさらに1.5~1.6万人程度まで減るだろう。30年間はおおよそ毎年1.6%の減少を見込んでいるようだ。その後は減少率がいくぶん穏やかになる想定にみえる。

 病院の一般病床数は100で十分ではないのか?これからは老人医療への需要が急増する。
 いまだって80ベッド弱しか稼動していない、常時70ベッドが空いている状況だ。一般病床はどんなに多くても120ベッドまでだ、あとは療養病床にすべきだ。10年後には療養病床は少なくとも100~200ベッド必要になるだろう。需要のない一般病床が70ベッドも空いているのに、需要が急増中の療養病床は市内に1ベッドもない、このような地域医療のあり方は異常である。空きベッドの多い入院病棟に勤務する看護師さんたちは、疑問に思っているだろう。なぜ、療養病床に切り換えないのだろうと。市議は何をしているのか?市議だって認知症の両親を抱えている人はいるだろう?

 受け皿をいま造っておかないとこの町の老人医療は崩壊する。病院建て替えは場所の問題から見直すべきだ。療養病棟を考慮した場合、現在地は狭すぎる。30年先まで見通して、成央小学校を花咲小学校へ統合して、成央小学校跡地へ建設するのがベストである。必要な医者は集められる。

 『増え続ける国債残高』シリーズで採り上げたが、2014年からあとは国の財政に何が起きるかわからない状態だ。早大大学院の野口教授も慶応大学の桜川教授も、2014年に国民が保有する金融資産の額を国債残高が上回ることを懸念している。その後はなにが引き金になるかわからないが、二人の教授は日本の財政破綻を強く危惧している。
 野口教授の言うようにハイパーインフレが起きれば、老後の資金に5000万円あっても、100万円に減価しかねない。
 10年後の日本の財政状況は現在とまるで違うことになる。地方交付税交付金も半分以下になるだろう。地方自治体の過半が破綻しかねない。冬の時代が後10年後に迫っている。冬が迫っているのに、冬篭りのしたくをしなければ凍えて死ぬしかない。わがふるさとは全国に先駆けて早々に冬篭りの準備をしよう。

(根室市は損益見通し市民へ説明せずに、基本設計資料を公開しないで実施設計を進めようとしている。基本設計と実施設計で9000万円の支出である。市民から集められた寄付金の総額に等しい。5年前に市は基本設計を委託し無駄にしている。3月に納品された(と思われる)基本設計は2度目である。市民の意見に耳を貸さず、計画に対する十分な説明もせず、まるで暴走機関車ではないか。
 総事業費は3月に2億円膨らみ62億円。これに対して市が招聘した病院コンサルタントの提言は半分の30億円である。みんなで智慧を絞り、療養病床を含む病院を30億円で建て替えようではないか、やればできる、必ずできる)

 道新ニュース
「北海道の人口 30年後414万人 道経連推計 根釧・道南4割減」
 
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/226748.html

*#1000『増え続ける国債残高(9)』
 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-04-15


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