地域医療を育て守る会の活動比較 根室⇔紋別 #793 Nov. 9, 2009 [32. 市立根室病院建て替え]
地域医療を育て守る会の活動比較 根室⇔紋別 #793 Nov. 9, 2009
市民は地域医療を守るために何をなすべきか迷う人も多いのではないだろうか。私もそうした迷える市民の一人であり、根室の地域医療については、よどみ・濁った水をかき回すことを己の役割と思い定めて情報を発信している。
道内2地域の地域医療を守る活動を比較して、地域医療をを守るために根室市民が何をなすべきか考えるための材料になれば幸いである。
地域医療を守ることを目的にした会は各地にある。根室には全国でもめずらしい「医信伝心ネットワーク」がある。商工会議所や大地みらい信金が関与しているので市の予算措置までついている。
11月8日北海道新聞26面に載った、紋別市の「地域医療を育て守る会」(代表世話人、鈴木さよ子)と比較してみたい。
地域医療を守ろうという志をもつ市民は、下記のURLをクリックして、その内容をつぶさに確認されたい。
根室:「医信伝心ネットワーク会議」
①官制?官民複合体?とにかく100万円を超える市の予算措置あり。
②事務局は根室商工会議所。「交流部長」小林茂氏(生粋の根室人)、コアは商工会議所と地元信金
③活動の主体はワカサギ釣り、懇親のためのパーティ(バーベキューや飲み会)、講演会が活動の中心、参加者は市立病院医師および家族と市民、市民は会費2000円を支払って参加。啓発活動は市立根室病院顧問による「ねむろ市民の健康を守るために」が一度行われたのみ。
紋別:「地域医療を守る会」
①草の根、賛助会員(市民や地元企業)がサポート
②代表者は佐呂間町から仕事で紋別に移り住んで35年の女性(人工透析患者)、同じ志の市民が参加
③地域医療の勉強会、広報誌『かわら版』発行、フォーラム開催など市民への啓発活動が主体。
医師不足の現状が変わらないなら患者数を減らすしか選択肢はないと不要不急の“コンビニ受診”を控えるよう呼びかける。
「5月に地域医療フォーラムを開き、その縁があって夕張希望の杜の医師が紋別市休日夜間急病センターで診察してくれるようになりました。本当にありがたい話し。育て守る会の会員は差し入れにも行きます。今までの患者と医師という立場を超えた関係がそこにはあります。これからも、感謝の気持ちをお医者さんに伝えたい」
「予防医療に力を入れていくのが今後の育て守る会の目標。村上理事長の助けを借りつつ、みんなで病気にならないために、病気とうまく付き合うために、何ができるか考えたい。住民でしかできない活動を、少しずつ進めて生きたいですね」
「人工透析の回数を手帳に記している。すでに1200回を超えた。「針の痛みは誰にもわからない。病院のありがたさも身にしみてわかっている」。安易な受診の自粛を求める超えは強く、重たい。名刺にも「コンビニ受診は避けましょう」とあるのが印象的だった」(北海道新聞より抜粋)
<結論>
根室がどうあるべきかは、市民一人一人が自分の目で下記のURLをクリックして活動内容を確認し考え、判断するだろう。
根室はもっと品位の高い活動を目指すべきというのが私の結論である。
市民が医師と協力してやるべきことは紋別の「地域医療を守る会」の活動が教えてくれている。残念ながら、根室の「医信伝心ネットワーク会議」では啓発活動が刺身のツマ程度にしかみえない。発想はいいが、医師を大事にする啓発活動への広がりがないのが欠点であるようにみえる。H17年度には医師一人当たり1.5億円の売上だった。医師一人当たり売上は1.5億円が限界と言われているから、コンビニ受診が多いのは根室も例外ではないはず。
不要不急の救急外来=コンビニ受診で医者たちは疲れ切ってはいないだろうか。まずは「相手(医者)」の仕事がどれほど大変かを理解することからはじめるべきではないのか。医者の勤務実態とコンビニ受診など医者が困っていることに耳を傾けることからはじめるべきではないのだろうか。市民が協力することで解決できる問題があるはずだ。
ここまで論じて、「医信伝心ネットワーク会議」はいったいなんのための会だろうかと、紋別と比較してあらためて疑問がわいた。懇親会もあっていいが、肝心なことを忘れているのではないか。あなたはどうのように感じただろう?
意見のある人はコメント蘭を利用して書き込んで欲しい。
私の意見はひとつの見方である、賛成する必要はない、それぞれがいろんな意見があっていいのだ。自分の意見を表明し議論することで、根室市民の地域医療に関する品格のあるコンセンサスがゆっくりと醸成されていけばいい。
*「医信伝心ネットワーク(根室)」の活動
(1)『根室市 医心伝心ネットワークの試みを高く評価します。一時医師が激減して陸の孤島とも言える根室市に医師が充足しつつあります。 詳しくは東日本税理士法人HPをご覧ください。』
http://www.izai2.net/ishin.html
(2)新聞記事による「医信伝心ネットワーク」の活動内容
http://www.higashinihon-group.com/j081007_4.pdf
*「地域医療を育てる会(紋別)」の活動
(1)北海道新聞動画
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video-archive/?k=2009090201.html
(2)「危機の道立紋別病院」
http://www.iwate-np.co.jp/2009kikaku/sos_iryo_kaikaku/kaikaku6.htm
(3)高齢化の進展が特に著しい地方の住民にとって、医療問題は都市住民以上に深刻だ。紋別市の休日夜間急病センター開設に協力した市民団体「紋別の地域医療を育て守る会」の鈴木さよ子代表世話人は「地方に医師が来るシステムがないと、市民にできることは限られる」と話す。
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2009syuinsen_zahyoujiku/67603.html
(4)「これきわ雑記: 紋別 近況」
http://koretani.blogspot.com/2009/08/blog-post.html
市民は地域医療を守るために何をなすべきか迷う人も多いのではないだろうか。私もそうした迷える市民の一人であり、根室の地域医療については、よどみ・濁った水をかき回すことを己の役割と思い定めて情報を発信している。
道内2地域の地域医療を守る活動を比較して、地域医療をを守るために根室市民が何をなすべきか考えるための材料になれば幸いである。
地域医療を守ることを目的にした会は各地にある。根室には全国でもめずらしい「医信伝心ネットワーク」がある。商工会議所や大地みらい信金が関与しているので市の予算措置までついている。
11月8日北海道新聞26面に載った、紋別市の「地域医療を育て守る会」(代表世話人、鈴木さよ子)と比較してみたい。
地域医療を守ろうという志をもつ市民は、下記のURLをクリックして、その内容をつぶさに確認されたい。
根室:「医信伝心ネットワーク会議」
①官制?官民複合体?とにかく100万円を超える市の予算措置あり。
②事務局は根室商工会議所。「交流部長」小林茂氏(生粋の根室人)、コアは商工会議所と地元信金
③活動の主体はワカサギ釣り、懇親のためのパーティ(バーベキューや飲み会)、講演会が活動の中心、参加者は市立病院医師および家族と市民、市民は会費2000円を支払って参加。啓発活動は市立根室病院顧問による「ねむろ市民の健康を守るために」が一度行われたのみ。
紋別:「地域医療を守る会」
①草の根、賛助会員(市民や地元企業)がサポート
②代表者は佐呂間町から仕事で紋別に移り住んで35年の女性(人工透析患者)、同じ志の市民が参加
③地域医療の勉強会、広報誌『かわら版』発行、フォーラム開催など市民への啓発活動が主体。
医師不足の現状が変わらないなら患者数を減らすしか選択肢はないと不要不急の“コンビニ受診”を控えるよう呼びかける。
「5月に地域医療フォーラムを開き、その縁があって夕張希望の杜の医師が紋別市休日夜間急病センターで診察してくれるようになりました。本当にありがたい話し。育て守る会の会員は差し入れにも行きます。今までの患者と医師という立場を超えた関係がそこにはあります。これからも、感謝の気持ちをお医者さんに伝えたい」
「予防医療に力を入れていくのが今後の育て守る会の目標。村上理事長の助けを借りつつ、みんなで病気にならないために、病気とうまく付き合うために、何ができるか考えたい。住民でしかできない活動を、少しずつ進めて生きたいですね」
「人工透析の回数を手帳に記している。すでに1200回を超えた。「針の痛みは誰にもわからない。病院のありがたさも身にしみてわかっている」。安易な受診の自粛を求める超えは強く、重たい。名刺にも「コンビニ受診は避けましょう」とあるのが印象的だった」(北海道新聞より抜粋)
<結論>
根室がどうあるべきかは、市民一人一人が自分の目で下記のURLをクリックして活動内容を確認し考え、判断するだろう。
根室はもっと品位の高い活動を目指すべきというのが私の結論である。
市民が医師と協力してやるべきことは紋別の「地域医療を守る会」の活動が教えてくれている。残念ながら、根室の「医信伝心ネットワーク会議」では啓発活動が刺身のツマ程度にしかみえない。発想はいいが、医師を大事にする啓発活動への広がりがないのが欠点であるようにみえる。H17年度には医師一人当たり1.5億円の売上だった。医師一人当たり売上は1.5億円が限界と言われているから、コンビニ受診が多いのは根室も例外ではないはず。
不要不急の救急外来=コンビニ受診で医者たちは疲れ切ってはいないだろうか。まずは「相手(医者)」の仕事がどれほど大変かを理解することからはじめるべきではないのか。医者の勤務実態とコンビニ受診など医者が困っていることに耳を傾けることからはじめるべきではないのだろうか。市民が協力することで解決できる問題があるはずだ。
ここまで論じて、「医信伝心ネットワーク会議」はいったいなんのための会だろうかと、紋別と比較してあらためて疑問がわいた。懇親会もあっていいが、肝心なことを忘れているのではないか。あなたはどうのように感じただろう?
意見のある人はコメント蘭を利用して書き込んで欲しい。
私の意見はひとつの見方である、賛成する必要はない、それぞれがいろんな意見があっていいのだ。自分の意見を表明し議論することで、根室市民の地域医療に関する品格のあるコンセンサスがゆっくりと醸成されていけばいい。
*「医信伝心ネットワーク(根室)」の活動
(1)『根室市 医心伝心ネットワークの試みを高く評価します。一時医師が激減して陸の孤島とも言える根室市に医師が充足しつつあります。 詳しくは東日本税理士法人HPをご覧ください。』
http://www.izai2.net/ishin.html
(2)新聞記事による「医信伝心ネットワーク」の活動内容
http://www.higashinihon-group.com/j081007_4.pdf
*「地域医療を育てる会(紋別)」の活動
(1)北海道新聞動画
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/video-archive/?k=2009090201.html
(2)「危機の道立紋別病院」
http://www.iwate-np.co.jp/2009kikaku/sos_iryo_kaikaku/kaikaku6.htm
(3)高齢化の進展が特に著しい地方の住民にとって、医療問題は都市住民以上に深刻だ。紋別市の休日夜間急病センター開設に協力した市民団体「紋別の地域医療を育て守る会」の鈴木さよ子代表世話人は「地方に医師が来るシステムがないと、市民にできることは限られる」と話す。
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/2009syuinsen_zahyoujiku/67603.html
(4)「これきわ雑記: 紋別 近況」
http://koretani.blogspot.com/2009/08/blog-post.html
2009-11-09 13:06
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