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新型インフルエンザ317人(5月22日午後10時) [35. 感染症および自己免疫疾患]

新型インフルエンザ317人(5月22日午後10時発表)

 患者数が増え続け、ついに300人を超えた。メキシコは通常対応に変更し、日本も通常の季節性インフルエンザ対応に切り替えつつある。

 すでに、外食産業の売上や京都・大坂観光に修学旅行のキャンセル等大きな影響がでている。就職活動についても大坂で行われる予定だった企業説明会を取りやめる会社が多数でており、学生はあたふたしている。

 季節性インフルエンザと同程度の弱毒性インフルエンザだとわかったときに果断に切り替えを決めるべきだった。
 舛添厚生労働大臣の数日の決断の遅れが経済社会に甚大な悪影響をもたらしつつある。決断ができない人間はどの分野でもトップに立つべきではない。テレビへの露出がお好きなようだが、彼に日本の医療政策のトップという自覚があるのだろうか? 

 わが町では市立病院建替え構想案が今月中にできる予定だった。ところが発熱外来の対応で、建替え構想案作りに遅れがでたとう。優先順位が違うのではないか。季節性インフルエンザと同程度の弱毒性とわかった時点で、発熱外来が不必要なことは理解できたはずであるが、30人も集まって何を協議しているのか?急がなくてもいい事へ人的資源を投入し、急いで作らなければならない市立病院建替え構想の見直しが遅れるとは本末転倒である。

 なにしろ、7年前に札幌の業者に丸投げした経緯がある。80億円を超えるニホロ地区へのとんでもない移転構想案だった。市が昨年招請して意見を伺った元公立病院改革懇談会座長・公認会計士の長隆さんは「100床なら10億円でできる」(10月7日、ブログ#343)と言っている。もう10年ほども前になるが276ベッドのある療養型病床群の病院の建築費が坪単価65万円で11億円だったから、150床の総合病院なら20億円で建設できるだろう。
 何もかも一気に新しくする必要はない。優先順位を決めればいいだけだろう。現実的で具体的な優先順位付けは専門知識が必要だ。順序を間違えたら経費がかさんだり、現実には不可能なことがある。

 いまはどなたが作っているのかしらないが、きちんとしたニーズに合ったものができるのか心配だ。前回のボロクズ案から7年も経っている。7年あれば中学生も二十歳になる。成長する時間としては十分だ。
 担当者らはこの期間真面目に勉強しただろうか、成果が問われる。ついでに言うと、前回案に含まれている院内システム提言はシステム知識のない建築屋の戯言だった。きちんと検討すれば開発コストは数分の一ですむ。わからなければわからないと付記するのが当然だろう。誠実に仕事をするとはそういうことだ。やれない場合はできませんと言うしかない。職人は自分の技倆で不可能な仕事を請け負ったりはしない。そしてそれを可能ならしめるように日々技術の研鑽を怠らない。構想案つくりという事務仕事だって同じことだ。

  いい物を創るという気持ちをもち続け労力を厭わなければ、いい病院建物も使い勝手のよい安価な病院情報システムもできる。構想案創りの責任は重い。期限が決められたら、何があっても期限にはきちんと完成させる。誇りをもって仕事をする。みったくないから言い訳はするな。
 十年後の人口は2万5千人を割り、高齢化は加速的にすすむ。そのような町にふさわしい病院を建替えたいものだ。安心して老後を迎えられるように、療養病床を50床から段階的に100床まで拡大できるような案も忘れずに検討して欲しいものだ。建築費は1割程度高くなるが、維持費の低減・燃料効率を考えて外断熱も忘れたくない仕様だ。

 2009年5月23日 ebisu-blog#587
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