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イブ [57. 塾長の教育論]

2,008年2月23日   ebisu-blog#103
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 北風が強くなってきた。外は雪である。昼頃には一時雨だったが、その後曇りに変わり、夜8時頃から雪になった。9時半には合同庁舎前の温度計はー1.3℃を表示していた。背中にあるパネルヒータが心地よい。NHKFMからはアルビニョーニのアダージョが流れている。

 今日は日商簿記検定試験前日である。2級を明日受験するN君は4時から9時までびっしり勉強していた。目標に向かってひたすら努力する姿は微笑ましい。成績が少しぐらいよくても、なかなか歯が立たない分野もあることを知るだけでも、中学生が日商簿記2級に挑戦する価値はある
 第116回の問題は残念ながら61点だった。合格点に9点足りなかった。標準原価計算の原価差異分析にまだ理解が足りないところがある。単なる比例配分計算なのだが、まだ問題文の読み方に甘さがある。
 中3だから読書の絶対量が高校生に較べると少ない。デカルトの『方法序説』は読ませたが、何冊か哲学書や経済学の専門書を読むトレーニングをしてやる必要があるのかもしれない。私が学生時代に市倉宏祐先生にゼミでそうしてもらったように。私塾でそれが可能かどうかはわからない。だから私塾を開業して5年たっても試行錯誤の毎日がある。
 標準原価計算の原価差異分析以外の穴はほとんど潰した。明日の結果は問題次第のところがある。今日戻ってから、当該箇所を読むだろうから、明日は75%くらいの合格率はあるだろう。虚心に全力でぶつかってみることだ。
 順風満帆な道を歩むものは逆境に弱い。ノイローゼになる者、自殺する者等々。優秀な生徒には社会に出る前に大人が逆境を経験させる機会をつくらねばならぬ。受験の優等生が現実の社会で如何にひ弱な存在であるかを見てきた者として、ひ弱にならないように育てるにはどうすればよいかを考えて教育をしなければならない。少し広い世界へいざない、大小さまざまな逆境を自在に創りだし、体験させてあげられる。冷たい雪や風雨にさらしてやれば、社会人になってから逆境に遭遇したときに強く生き抜けるようになるだろう。「あの時もきつかったけど、乗り越えられた、今度もしばらく辛抱すれば何とかなる、あきらめてはいけない、何か工夫のしようがあるはずだ」そう思えたら大成功だ。
 結果は1週間後くらいだろうか、もちろん合格することを祈っている。甘くはないぞ、意地でも90点を取って合格して見せろ。全力を出せたときの君が今取れる最高点は90点付近にある
 
Feburary 23, 2008  (5055, 89 days, 121/day)
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