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#4569 効きすぎるワクチン:mRNAワクチンは中和抗体価が60倍 June 12, 2021 [35.1 COVID-19]

 ワクチンによって産生される中和抗体量ははCOVID-19に感染した患者の回復期の60倍だという研究結果が発表された。これは驚きだ。なぜこんなにも中和抗体が産生されてしまうのか?オーバースペックだ。mRNAワクチン投与によって免疫系に異常なことが起きるのではないか?
*「ワクチン接種者の抗体量は感染者の60倍」

 中和抗体の産生能がCOVID-19感染者の回復期(抗体産生量が最大になる時期)に比べて60倍もあるという。だから、変異株に対しても抗体産生量が大きいために効くのだという。ずいぶんと乱暴な話に聞こえる。
 シチューをつくるために、材料のウサギしとめに重機関銃を用いる姿が思い浮かんだ。そんなものをもちだしたら、ウサギは肉片になってしまう。
 効きすぎるということは何も問題を引き起こさないのだろうか?

 COVID-19重症者はサイトカインストームを起こし、多臓器で出血や血栓を生じて急激に容体が悪化して亡くなる例が多い。脳出血・脳血栓、肺や心臓で微細な血管に血栓や出血が起き、多臓器不全で亡くなる。ウィルスではなくて、ウィルスが細胞内に侵入し大量の抗体が産生されることで、炎症性サイトカインが大量に産生されて、多臓器不全が起きるのである。
 極めてまれにだが、ワクチン接種によってそういう事態が起きている可能性がある。mRNAワクチンはSARS-CoV-2のスパイク蛋白の遺伝子を体内に送り込む。細胞は遺伝子がコードしている通りのスパイク蛋白を産生し、抗体が産生される。その産生された抗体が過剰ならSARS-CoV-2に感染したときと似たようなサイトカインストームが起きるのではないか?サイトカインストームは臓器のあちこちに血栓や出血を生ずる。
 ワクチン接種後に亡くなった事例が85例報告されている。脳出血や血栓の事例が報告されているのだが、一例も原因が究明されたものはない。その確率は85/10,000,000だからCOVID-19で亡くなる確率に比べたら小さいから問題にならないと言い切れるのだろうか?20代の看護師さんがワクチン接種後に自宅で亡くなっている。基礎疾患はなかったという。わけがわからぬまま急死したのだろう。ワクチン接種をしなければ亡くならなかった人たちである。
 未知の因子をもっている人はワクチン接種によって、COVID-19重症患者の体内で起きているようなサイトカインストームが起きるのかもしれない。

 なぜ、回復期患者の60倍もの中和抗体産生能をもつワクチンなのか?適正な量に抑えることができないのが現在のmRNAワクチンの限界であると同時に正体であるのかもしれない。そのあたりはまだよくわかっていない。開発した製薬メーカーですら理由がわかっていないのではないか。わかっていたら、もっと穏やかな効き目のワクチンが作れただろう。あるいは、時間がかかるので、断念した可能性がある。メーカーはCOVID-19ワクチンで莫大な利益を手にできる。だから、多少のリスクは無視して発売を急ぐのは当然だ。米国政府もCOVID-19で死亡者がうなぎ上りに増えて焦っていたから、何が何でもワクチン認可承認を急ぐ必要があった。6/11現在の米国のCOVID-19感染者数は3343万7749人、そして死者数は599,180人である。
(6/11現在日本は感染者3,787,127人、死者数11,196人。死者数は米国の1/50にすぎません。COVID-19による死亡リスクが米国の1/50という事実はリスクの大きいmRNAワクチン導入を急ぐべきではないということを示唆しているとは思いませんか?)

 従来型の不活化ワクチンはSARS-CoV-2を原料として不活化したものを鶏卵で培養するので手間がかかりますが、数十年にわたってさまざまなワクチンがこの方法で製造されているのでその安全基準が確立しており、安全性が検証されています。要するにハイテクのmRNAよりもローテクの不活化ワクチンの方がずっと安全だということ。抗体が60倍も過剰の産生されるなんてことは原理の上からもあり得ません。
 ただし、生産に手間がかかります。そしてあまりもうからないからワクチンメーカーは生産設備を縮小してしまっています。だから、ワクチン製造ラボを一つ作るくらいの補助金を出してやればいいのです。場所を選べば数百億円で間に合うでしょう。安倍のマスクで使った金額くらいをワクチンメーカのラボ建設補助金として投ずればいいだけ。政府はそういう選択をしなかったということ。昨年1月か2月にそうすべきでした。mRNAワクチン以外の選択肢を棄てました。菅総理や首相官邸、厚生労働大臣、専門家会議の罪は深い。

 安全性について言えば、従来の製法の不活化ワクチンなら最大でも回復期の患者と同程度の抗体しか産生できません。原料がSARS-CoV-2だから、その不活化ワクチンは元のウィルス以上の抗体産生能はもちえないのです。1年前に国内メーカーに補助金数百億円だして生産ラインを拡張して不活化ワクチン製造に踏み切っていたら、その生産については数十年の実績があるからmRNAワクチンのような何が起きるかわからないものを国民に接種するのはかなり少なくできたはずです。ワクチンメーカはワクチン事業の利益が薄く割に合わないから、この25年間くらいは生産ラインを縮小していました。先ほど書いたように設備の拡張コストを補助金で面倒見てやればよかっただけです。
 政治家も厚生労働省の医系技官もそういう判断ができなかったということです。こんな仕事しかできないなんて恥ずかしい、大チョンボです。反省していませんからこれからも失敗します。
 元をたどれば1980年代後半のエイズ騒ぎの対応を厚生省とエイズサーベイランス委員会が誤ったことに淵源があります。あのときの反省がないから、COVID-19でPCR検査や対応策で類似の過ちを繰り返しています。詳細は「エイズ」「エイズサーベイランス」で弊ブログ内の記事を検索してください。

 ワクチン接種に迷っている人のために、参考にした文献のサイトを記しておきます。自分で読んで、自分で考え、判断するしかないのです。

**「COVID-19重症者における中和抗体およびサイトカイン産生量の解析 ~重症者は新型コロナウイルスに対する高い中和抗体を産生する~

#4497 新型コロナワクチン接種後の死亡例 Mar. 5, 2021 


<町立中標津病院のCOVID-19患者>
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tsuguo-kodera

 そうですか。私と違う考え方のよう、ebisu先生のこの記事は不思議でした。
 どうせ1度の人生。全て個人のレベルの確率論で判断します。集合の確率ではありません。ワクチンで重篤化する可能性はあると納得しますが、コロナで重篤化する確率もあり、比べたら効くワクチンを望みます。コロナで味が分からなくなったら意地汚しは死以上に困ります。舌と鼻は死守したい。
 数十倍抗体ができるなら、インフルも効くか。コロナの進化にも対応するか。少なくとも抗体はいざ知らず、身体のシステムがウイルスが菌に対処するように改善すると勝手に思っています。
 人間の自律機能を信じているわけです。自助自立です。私と妻はいの一番でワクチン注射。全く副反応も副作用もなく既に1週間経ちました。だから聞かなかったと落胆しました。
 私が1回目のワクチンを打つ時、4人だけ。楽ちんでした。3週間後の2回目は12人。3倍になりました。1回目の人が増えたわけです。でも私の効果は期待外れでした。
 市の集団接種会場は今は大混雑のようです。ワクチンを打ちに行ったら駐車場で交通事故に見舞われます。予想通りでした。
 友人の元教授連は全て運動機能が衰えましたが、皆さん2度目も何でもなかったと言います。皆さん悠々自適だからでしょう。犬仲間の副作用も全くなし。私の周りは少なくとも20打数0安打。
 ストレスを無くしていれば大丈夫。でも医療従事者はストレスだらけ。看護婦さんは悲惨。確かにワクチンの危険性は高くなると勝手に考えています。
 世の中は、人生はアホが強い。昔の賢者は正しかった。アホになれと。一茶や一休を益々見習おうと思っている死に損ないです。すみません。
by tsuguo-kodera (2021-06-13 15:28) 

ebisu

koderaさん
いままでのところでCOVID-19感染確率は
378/12315=3.1%(人数単位は万人)
感染者の内死亡者の割合は
11196/3797127=0.3%

これから2倍になったとしても、感染リスクは6.2%、そしてCOVID-19に罹った人の中で亡くなる確率ははがし医療崩壊が起きない限り、人数は倍になりますが割合は現在のままの0.3%にすぎません。

総人口から見たら、COVID-19に罹って亡くなる確率は

11195x2/123x10^6=1.820x10^-4

人口10万人当たり18人です。人口2.5万人の根室市ならたった5人です。
だから、mRNAワクチンを急いで打つ必要がないと判断しました。
根室の人口全部にワクチンを接種したとして、効果があったと言えるのは5人だけということになりませんか?

不活化ワクチンなら数10年の実績がありますから、もっと感染状況が深刻化したら、その時点で考えます。
確立された技術があるので、不活化ワクチン生産になぜ補助金を出さないのか理由がわかりません。この25年くらいで国内のワクチンメーカーは利幅が薄いので生産設備を縮小して、増産できないのです。設備資金を数百億円出してあげたら、国産ワクチンで間に合ったのです。
厚生労働省はなんにもしなかった。
製薬メーカーはこの30年間で合併を繰り返し、巨大化したので、大学にも研究機関にも病院にもさまざまな形でお金を出しています。国内のワクチン製造メーカーはそういう点でも大負けです。
mRNAワクチンの正体がメーカーですらわかっていないのです。中和抗体が感染回復期の患者の60倍もあるなんて、だれにとっても予想外のことだったのでしょう。ウィルスに感染して抗体が産生される、その通常の量の60倍ですから、何が起きるかわからないということ。凝固線溶系に異常が起きることだけはわかっています。それはコロナに感染してサイトカインストームを起こして重篤化した患者と同じ症状です。
人類はいままでそんな強力なワクチンの経験がないのです。未知なものは未知としかいいようがありません。

ちなみに、家内はワクチンを接種してます。右肩が翌日いたかっただけで、発熱もありません。(笑)
それぞれの人の考えでいいのではないでしょうか。
by ebisu (2021-06-13 16:09) 

ebisu

わたしがmRNAワクチンを忌避する理由は自分の身体を考えての判断なのです。
20代のころに大気汚染で肺を傷め申請すれば公害病認定患者でした。医師から申請を勧められましたがしませんでした。
だから風邪をひくと咳が出て止まらなくなります。とくに布団に入ってから体が温まると、咳がひどくなります。眠られません。咳で目が覚めます。レントゲンでは肺が白っぽく写ります。石灰化しています。常時軽い肺炎を起こしているようなものです。
それと、巨大胃癌とスキルス胃癌を併発して手術をしてからは、鉄欠乏性貧血ですから、体調が悪いと、朝方呼吸が苦しくて目が覚めることがあります。酸素が入っていかないのです。緩慢におぼれているようなもの、それでも体はそういう状態に慣れてきます。3か月に一度、鉄剤のフェジンとビタミンB12の静注をしてもらって補っています。

インフルエンザワクチンは2回くらい打ったことがあるだけ。古里に戻ってからはインフルエンザワクチンを打ったことがありません。
呼吸器に疾患を抱えているので、COVID-19でなくても、いずれふつうの風邪で肺炎症状を起こして呼吸困難となり死ぬことになります。
それゆえ、COVID-19だけ罹らなければいいというのは、わたしにはあまり意味がないのです。

数年後には酸素ボンベを携帯して散歩しているかも。
すでに胃や胆嚢がありません。十二指腸はあるのかな?基本臓器がいくつもダメになったら、生きているのはつらいだけです。死ぬべき時が来たら死ぬ、わたしはそれでいい。

いま、中高生に授業して、至福のときを味わっています。この幸せを日々実感しながらしばらく生きられたら十分です。
願わくば東京へ戻って孫と数年本を音読して遊びたい。
寿命は天が決めてくれますから、わたしが思い煩う必要はないのです。
さて、希望がかないますかどうか?わかりませんよ、でもそれも愉しい。(笑)

koderaさんと奥様に副作用がなかったのは幸いでした。mRNAワクチンで亡くなる人がこれ以上でないことを祈ります。
by ebisu (2021-06-13 17:11) 

tsuguo-kodera

済みません。再度コメントします。私が言いたかったのは鼻と舌を私達は死守したいだけ。死守です。だってそれしか生きる楽しみはないのだから。私が死んで困るのは犬と妻だけ。妻が死んだら犬と私が困るだけ。おめでたいだけでしょう。娘と息子は清々して、犬をどうにかして残った方をどこかに押し込むだけでしょう。私は人嫌い。集団生活など大嫌い。まだ個室の病院は耐えられる。でもお金が耐えられず、子供に処分してもらいます。私の周囲の元大学教授はほとんど同意見です。猫が多いようですが。(笑)
by tsuguo-kodera (2021-06-14 08:39) 

ebisu

koderaさん
おはようございます。
食べる楽しみがなくなったら生きている甲斐がない。味も臭いもしなければ食べるのは苦痛と変わるのでしょうね。
よくわかります。
あいにくとCOVID-19では軽い症状でもありえますね。でもそういう症状が後遺症として残る人は稀ですからね。ワクチンでは防げるのは基本的に重症化です。ワクチンの「抗体ブースター効果」で免疫系に異常が起きて凝固線溶系に異常をきたす事例はあるでしょうが、そのあたりの研究はこれからです。未知の領域です。

わたしはスキルス胃癌の手術の後、食事の回数が6回、そしてヨーグルトを間食していたために、歯が次々にダメになり、歯がダメになると腸に炎症が起き、ついで口内炎となります。醤油がびりびりしみる。噛むと歯が痛い。食べるのが5年間ほど苦痛でした。3か月おきに歯科治療が必要になりました。面倒でない範囲は地元の歯科医の先生にお願いし、厄介な治療は東京の歯科の主治医のところに通院していました。根室では無理な治療ができるからです。
いまは楽です。来年インプラント3本を含め少し大掛かりな治療を予定しています。身体が年々ポンコツ化しますからしかたがありません。

食べるのが苦痛になって我慢の限度になったら、わたしの選択はシンプル、食べないだけです。4-5日間の断食はいままで十数回経験があるので、わたしには簡単です。精神が透明になり感覚が研ぎ澄まされます。とっても気持ちがいいのです。食べるのに執着がなくなりますから、そのまま1か月間継続すれば枯れるように死ねます。そうして死ぬのは、苦しくない、痛くない、怖くない。

季節ごとに移り変わる食材を美味しく食べて元気に生きているうちが花。
食べものの匂いや味がなくなるのは御免ですね、貴兄の意見に同感です。
こうして何度もやり取りしてはじめてお互いのこころの底の方がすこし見えてきました。
とっても愉しい対話です。
ご意見の投稿ありがとうございます。
by ebisu (2021-06-14 10:48) 

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