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#2866 かつての日本人とは違う政治指導者の言葉の軽さ Nov.13, 2014 [B7. 政治に求めるもの]

  政治家の言葉はいつからこんなに軽くなったのだろう?口約束を違(たが)えたら切腹して詫びるという覚悟があった時代もある。切腹はしないまでも、一切の公職からただちに身を引くくらいの潔さを子どもたちに見せてもらいたい。さぞかし立派な道徳教育の範となるだろう。

 解散についてはまったく考えていない⇒解散のタイミングはなんら決めていない

 前者は解散するとも解散しないともいまだ決めていないという意味で、後者は解散するけど解散のタイミングはまだ決めていないと読むのだろう。これがたった一日をはさんだ同じ人の発言なのである。開いた口がふさがらぬ。

 12日の北海道新聞から・・・
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 北京での記者会見で、衆院の年内解散の可能性について「解散のタイミングはなんら決めていないと述べ、・・・
 首相は中国への出発前の9日には、記者団に「解散についてはまったく考えていない」と述べていた。
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 選挙の時には原発はできるだけ速やかに減らしていくと公約したが、選挙が終わり政権の座に帰り着くと、核燃料廃棄物の処分場もないまま、そして原発災害の際の住民の避難の具体策も提示しないまま、「再稼動」を決めている。40年を過ぎた原発には20年の耐用年数延長を認めるという。

 原発廃炉については衆議院選挙のときにできるだけ速やかに廃炉する、40年の耐用年数が来たものから順に廃炉していくと約束したのではなかったか。#2864でとりあげた英字新聞の中にそのことに言及した段落がある。最後の段落だ。解説は#2864をみてもらいたい。

Preferential treatment toward nuclear power/ (that could encourage the utilities to keep relying on it as a source of commercial electricity/, as well as policies that keep the local economies depending on the nuclear power industry/,) will run counter to the government’s pledge in its latest basic energy plan/ to reduce “as much as possible” the nation’s reliance on nuclear power, /and therefore must be avoided.


 「原発への優遇措置は政府の公約に矛盾する・・・それゆえ避けられなければならない。」

 小泉政権時の公約に「2011年度にプライマリーバランス回復」というのがあった。あれから国債は増え続けついに1030兆円になった。来年度はの予算規模は100兆円を超えるという。税収は40兆円台だろう。また史上最大の赤字国債で記録が塗り替えられる。消費税増税は財政再建や社会福祉のためだったはずが、法人税減税にも使われる。歳出のカット努力がほとんどなされていない。

 当時の民主党野田総理に国会議員の定数削減を約束すれば解散する、約束しますかと問われて「約束しますよ!」と怒鳴るように言ったはずだが、その約束も果たされていない。野党が賛成しないからという。いまなら自公だけでも可決できるのではないか?

 言葉が軽い、これでは政治に信をおけという方がムリだろう。

 道徳教育の教科化が文科省によって推し進められているが、政治指導者たちの道徳感覚は一体どうなっているのだろう?
 日本の政治指導者たちは約束を守り、誠実に仕事をする姿を子どもたちに見せてもらいたい。


*#2864 Aging nuclear power plants :老朽化する原発 Nov. 10, 2014
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2014-11-09-2


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