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#2426 台風18号でシルト・フェンス破損  Sep. 30, 2013 [75.時事英語公開講座]

 Bad weather damages silt fende at No.1 plant
 (悪天候で福島第一原子力発電所のシルトフェンスが破損)

 悪天候とは愛知県に上陸し岩手県から太平洋へ抜けて日本各地に洪水をもたらした台風18号である。秋雨前線が刺激されて台風上陸前から全国各地に大雨が降っていた。それにしてもなぜ破損したのかが明らかにされていない。もともとやわな構造のものなのである。気休めにしかならないもので見た目でごまかそうという姿勢が次々に問題を大きくしているようにみえる。安物、急ごしらえの貯蔵タンクも同じ線上にある。こんな好い加減な設計で原発を管理しているのでは大災害は起きるべくして起こったのだろう。これからも必ず起きる。

 9月27日のジャパンタイムズ一面の記事である。

(<一意専心>トコトンのめり込めば勉強は楽しくなる。お勉強とお遊びは、熱中できれば同じものだ。)


http://www.japantimes.co.jp/news/2013/09/26/national/bad-weather-damages-silt-fence-at-no-1-plant/#.UkTMPRCFmkw
===============================

Bad weather damages silt fence at No. 1 plant

by Reiji Yoshida

Staff Writer

(1)  Bad weather has damaged a silt fence erected to contain radioactive material escaping from the crippled reactors at the Fukushima No. 1 nuclear plant, Tokyo Electric Power Co. said Thursday, raising fears that more tainted water might flow into the Pacific Ocean.

(2)  The breach was found at 10:40 a.m. Thursday near intact reactors 5 and 6, which take in core-cooling seawater that is later pumped back into the ocean.

(3)  Unfavorable weather has prevented a thorough examination of the fence, a Tepco spokesman in Tokyo said Thursday afternoon. Repair work will start as soon as the sea calms.

(4)  The fence is meant to keep earth and sand out of seawater intakes for units 5 and 6. It is also designed to block radioactive material coming from damaged units 1, 2, 3 and 4, where another silt fence is set up.

(5)  The fences are suspended from floats and anchored with weights on the seafloor. But it is thought that large amounts of radioactive materials have already drifted into the Pacific anyway.

(6)  However, the density of radioactive substances outside the artificial bay remains well within legal limits, probably because it is being diluted by seawater.

(7)  The Nuclear Regulation Authority has ordered Tepco to take seawater samples and monitor the density of radioactive materials. In April, the same fence near units 5 and 6 was damaged by rough waves and bad weather.

===============================

【解説】

(1)  Bad weather has damaged a silt fence erected to contain radioactive material escaping from the crippled reactors at the Fukushima No. 1 nuclear plant, Tokyo Electric Power Co. said Thursday, raising fears that more tainted water might flow into the Pacific Ocean.

 この文は案外むずかしいのである。containは「ユメタン」に出てくる基本単語だが、それが災いする。あんなものを暗記するのは、初歩の初歩。ものごとには表裏がある、単語の暗記には害もあることを知れ。「含む」と訳したら、アウトなのだが、それにすら気づかない高校生が三分の二はいるだろう。
 エレクトは「勃起する」、これを知らない高校生はいないだろう(笑)、単語の押さえはそういうイメージでいいのだ。
 ジーニアス第四版を引く前に、文脈からcontainの意味を推測しておくべきだ。それから辞書を引く習慣をつけたい。文脈を読むことで単語の意味に見当がつくのは意外に多い。だから長文は文脈を読める生徒と読めない生徒で点数に大きな開きができてしまう。だったら、文脈が詠めるようになるトレーニングをしよう。「ユメタン」での単語暗記は必要な階梯ではあるが、それだけでは長文の攻略はできない。ものごとには限界がある。ニュートン力学と相対性原理を比べてみたらいい。ニュートン力学はある一定の限界の中では有効なのであるが、拡張すると矛盾が生ずる。簡単なツールはその限界を知って使えということだ。

①Bad weather has damaged a silt fence
②a silt fence (is) erected to contain radioactive material
③radioactive material (which is) escaping from the crippled reactors at the Fukushima No. 1 nuclear plant
④(Bad weather is) raising fears that
⑤more tainted water might flow into the Pacific Ocean


①「悪天候でシルトフェンスが壊れてしまった」
②「そのシルトフェンスは放射性物質を遮蔽するために(水中に)立てられている」
③「福島第一原子力発電所にある(メルトダウンして)壊れてしまった原子炉から放出されている放射性物質」

 文脈上から、containは「遮蔽する」という意味だろう*と検討がつくのである。それから辞書を引いて確認するというのがebisuの辞書の引き方であり、たくさんの本を読んでいる人たちが共通にやっていること=技である。
 『ジーニアス(4版)』を引くと、
-----------------------------------------
5 <災害の広がり・病気の蔓延など>を防ぐ
6 <相手国の力など>を封じ込める;せき止める
-----------------------------------------
ありますね。「ユメタン」の暗記なんてこんなものです。他の暗記用ツールも似たようなものだから、こういう「ユメタン」で記憶している訳語で文脈がおかしいなら、文脈からその単語の意味を推測して、それから素直に辞書を引くことです。紙の辞書が断然いいですね。
 ついでにCALDを引いてみます。
-----------------------------------------
control⇒2 to keep something harmful within limit and not allow to spread :
  Farms in the area have been closed off in attempt to contain the violence.

 コントロール⇒限度内に有害な何かを維持することそしてそれを拡散しないようにすること
 (そのエリア内の農場は暴力が入ってこないように閉鎖されている) 
-----------------------------------------

 ④は'Bad weather raises fears that'とも書き換え可能だが、進行形のほうが臨場感がある。「台風18号による悪天候がthat節の恐怖を引き起こしている」どんな恐怖かというと、
 ⑤「もっとたくさんの汚染水が太平洋へと流れ出すかもしれない」 という恐怖なのである。

 ⑤は④の説明だ、後の文は前の単語の説明が原則、文意はこれで理解できただろう。
 
(2)  The breach was found at 10:40 a.m. Thursday near intact reactors 5 and 6, which take in core-cooling seawater that is later pumped back into the ocean.

 core-cooling seawater:炉心冷却用海水
 breach:裂け目、穴、破損箇所

「5号及び6号原子炉の取水口近く、破損箇所は木曜日9/26午前10時40分に発見された。取水口は炉心冷却用海水を取り込むためのもので、それはあとでポンプで海へ戻される」

 that isは「すなわち」という慣用表現。
 ここで注意したいのは場所と時間の位置が逆転しているということ、つまり、時間が強調されていることに注意して読んでおこう。
 英語は日本語と違って助詞がないから、次のようにWord Order(語順)が決まっている。

 S+V+(Φ    ) + Place + Time
      (C    )
      (O    )
          (O+O)
          (O+C)  

 この順序に変化が生じるときは定位置から動かされた句が強調されていると理解していい。

(3)  Unfavorable weather has prevented a thorough examination of the fence, a Tepco spokesman in Tokyo said Thursday afternoon. Repair work will start as soon as the sea calms.

 unfavorableはbadの言い換えである。英語は同じ単語の重複を嫌う。だから知らない単語が出てきたら、前に出てきた単語の言い換えかもしれないと考えてみたらいい。この場合はweatherという単語がキーだ。すぐに気がつく。
 「無生物主語&第Ⅲ文型&能動文」の場合は日本語にするときは主語にしないほうが、日本語がこなれる。(1)の文も同じだから、もう一度戻って日本語訳を参照してほしい。
 ちょっとだけ脱線。英作文の問題は無生物主語のⅢ文型で書けるかどうかを最初にチェックしてみてほしい。この例なら日本語を「悪天候が 妨げた シルトフェンスの綿密な検査を」、こういう風に英語の語順で組み替えてみよう。全部がそうではないけれど、英作文は長文の次に配点が多い。個々で点を稼ぐと差がつけられる。
(根室高校では8月の河合塾の模試をやっている(希望者のみ)が、長文が2題で100点、英作文が40点の配点になっていた。)

海が荒れているのでシルトフェンスの綿密な検査ができないと東京電力の広報担当が木曜日も午後に述べている。修理作業は海が凪たらすぐに開始するつもりだ。」

 the fenceとなっているから5・6号機側の取水口近くのthe silt fenceを指している。定冠詞がある句は、具体的な事物に置き換えて訳したほうがいい場合が多い。

(4)  The fence is meant to keep earth and sand out of seawater intakes for units 5 and 6. It is also designed to block radioactive material coming from damaged units 1, 2, 3 and 4, where another silt fence is set up.

 'earth and sand'とセットになっているからearthの意味に気がついた人はえらい。「地球」なんて訳したのは誰だ。ああ、ユメタン君か。文脈から単語の意味を類推する、そして辞書で確認だ。あるよ、「土」という訳語が。'is meant to'も文脈から類推がついてしまう。
 この文はどのように理解したらいいのだろう。

 keep earth and sand out of seawater intakes for units 5 and 6

『ジーニアス4版』より
---------------------
keep O1 out of O2
O1<人・動物>をO2<物・事>に寄せつけない

Keep the dog out of my yard
(うちの裏庭にその犬を入らせないようにする)
---------------------
(ハンドルネーム「後志のおじさん」の指摘によりKeep out ofの条については10/1朝書き改めました。コメント欄あるいは脚注のコメントをご覧ください。文脈を読んで日本語にしているので訳文には影響ありません) 

 be meant to: ・・・するためのもの
 meanは意味の広い単語だから「~を意味する」はもちろん知っていなけらばならないが、受動態だから「知られている」としてしまったら、日本語にならないし、文脈上意味の整合性が失われてしまう。『英語基本動詞辞典』収載の基本動詞388個に入っているくらいだから、こういう動詞は普段から紙の辞書を引き、主要なタイプの用例3つに目を通しておきたい。慣れたら5つに拡張したい。文例をEXCELに書き溜めて、それぞれを大きな声で10~20回ほど音読して見たらいい。もちろん忘れていい、いろんな単語の用例を音読しているうちに力は確実にアップしていくものだ。

 <Hirosukeさんのmean解説>
-------------------------------------------
おせっかい解説 ◆mean◆

I mean ... =私の意図する所は・・・
  ↓
設計者 means ...=設計者の意図する所は・・・
  ↓
The fence is meant to ・・・(by 設計者)
=そのフェンスは…する為に(ように)意図されている。

by Hirosuke (2013-10-01 01:10)
-------------------------------------------


「シルト・フェンスは5・6号原子炉用の取水口から土や砂が入らないようにするためのもの。そしてそれはメルトダウンした1,2,3,4号炉から放射性物質の流入を防ぐために設計されたものであり、そこ(1~4号炉側)には別のシルトフェンスが設置されている」

(5)  The fences are suspended from floats and anchored with weights on the seafloor. But it is thought that large amounts of radioactive materials have already drifted into the Pacific anyway.

「シルトフェンスは浮(ウキ)から吊り下げられ海底に置かれた重りで固定されている。しかし、(そんな構造のカーテン状のフェンス、しかも上と下が開放されているのだから)大量の放射性物質がすでに太平洋へと流れ出してしまっていると考えられている」

 どういうつもりでシルト・フェンスを設置したのか、その意図を疑う。バカじゃあるまいし、海中にカーテンを立てたって上も下も開放されているから、毎日45%も水が入れ替わるのでは放射性物質が人工湾外へと流れ出すに決まっている。
 技術的な検討がまるでお粗末。貯蔵タンクも雨水がたまったときのことをまるで考えていなかったから、大雨が降ったら、ただ海へ流すだけだった。大の大人が寄ってたかってこんなことしかできない。まともにものごとを考えれれるものがいないのか?
 汚染地下水の海への流出も8月まで「流れ出してはいない」と言い張っていた。
 こんな会社に非常に危険な原子力発電システムを安全に稼動できるわけがない。貯蔵タンクすら、安全を無視した低コストの継ぎ目だらけのものを350基も設置し、結局雨水対策すらなかった。そしてシルト・フェンスで放射性物質の海への拡散を防ぐなどという世迷言にはあきれてしまう。これはもともと、取水の際に水流で海底の泥が巻き上げられて取水口から入り込むのを軽減するための措置ではないのか。汚染水流出が問題になると、都合のいいように放射性物質が拡散しないようにシルトフェンスが設置されたかのような説明をする、詐欺だ。正直さや誠実さのかけらもない。

「仕事は正直に、誠実に、渾身の力でやろう」
「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし」

(6)  However, the density of radioactive substances outside the artificial bay remains well within legal limits, probably because it is being diluted by seawater.

「人工湾の外の放射性物質の濃度は十分に法定限度内であるが、それは海水で薄められているからだろう」

(7)  The Nuclear Regulation Authority has ordered Tepco to take seawater samples and monitor the density of radioactive materials. In April, the same fence near units 5 and 6 was damaged by rough waves and bad weather.

「原子力規制庁は東京戦力に海水サンプルをとり、放射性物質の濃度をモニターするように指示した。4月に、5・6号機近くの同じシルトフェンスが荒波と悪天候で破損している」

 な~んだ、シルトフェンスの破損は二度目なんだ。二度あることは三度ある?


【余談】
 URLをクリックして図を見てもらいたい。人工湾は炉心冷却用海水の取水口であると書いてあったが、じつは正確ではない。炉心を直接冷やすのではなく、原子炉で高温の水蒸気となった水をタービン建屋内の熱交換で冷やすのである。だから海水は直接炉心を冷やしているわけではない。
 取水口の上の方に放水口が図示されているが、これは5・6号機のものだろう。1~4号機用の放出口は図の下側にあるはずなのだが図示されていない。たまたま書き忘れたのだろうか、それとも放水が行われていないので外したのだろうか、とにかく図には1~4号機の冷却用海水の放出口が記入されていない。
 次に、図に描いてある水の流れであるが、5・6号機は海から陸側に向かっているが、1~4号機の水の流れは陸から海へ向かっている。しかし、こちらのほうも本来は海から陸へ向かっていたはず、冷却用海水の取水口なのだから当然のことだ。
 左から右への流れは冷却水の流れであるが、右から左側への矢印は地下水の流れを図示している。事故当初はここから海水を汲み上げて原子炉に注入したのだろう。だとすると、1~4号炉り隣接して取水口があり、海底の泥や砂を取水口に入れないようにシルトフェンスが事故前から設置されていたのではないだろうか。それを放射能汚染物質を海へ流さないためのフェンスだと説明しているのだとしたら、インチキとしか言いようがない。
 5・6号機建屋の下の地下水も1~4号機建屋の下の地下水も場所が近いので同じ帯水層にあるはず。だとすれば、5・6号機側の方からも汚染地下水が海側へと流れ出している。それが深いところにあるなら人工埠頭の下を潜り抜けて、太平洋へ流出している。
 そう考えると、5・6号機建屋側の地下水の流れを書き込んでいない解説図は汚染地下水流出を矮小化し誤解を与えるものだと言ってよいだろう。

 「仕事は正直に、誠実に渾身の力でやろう」



 (国際言語学科1年生のR子さん、TOEIC受験勉強してるかな?)

*本文の左側の欄に弊ブログの「カテゴリー」一覧がありますので、その中の「時事英語公開講座」をクリックすれば、過去ログを閲覧できます。


***** コメント欄から ***** 10月1日朝追記

Hirosukeさんのコメントからセンスのよさを味わってください、わかりやすい素敵な説明です。
「後志のおじさん」は英語の専門家です、知識の広さを感じさせます。
お二人のコメントに感謝申し上げます。

---------------------------------
◆containのイメージ◆

erを付けてcontainerとすると、
金属製とかの【コンテナ】になりますね。

【コンテナ】とは即ち、
【大きくて頑丈な鍵つきの箱】です。

containという動詞のイメージは、
-------------------------------------
◆【大きくて頑丈な鍵つきの箱】を使う◆
-------------------------------------
に尽きます。

【大きくて頑丈な鍵つきの箱】だから、
色々と便利に様々な使い方が出来るでしょ?

ほらほら、こんな使い方も。
-----------------------------------------
5 <災害の広がり・病気の蔓延など>を防ぐ
6 <相手国の力など>を封じ込める;せき止める
-----------------------------------------

英単語はね、
【イメージ】で捉えて、
【イメージ】で想起するんですよ。

ある程度は暗記だけど、
そこから先は暗記じゃないの。

あ、
これって、
古文も同じね♪

漢字も漢文も同じ。

by Hirosuke (2013-09-30 15:33) 
-------------------------------------

meanのイメージですが、「何かの目的や意図」を表に出すこと、とでも言えましょうか。だから、主語が言葉なら「意味する」でいいけれど、人が主語だとわからなくなることがでてきますね。I didn't mean anything.なんて文、センターの会話文で出題するのに手頃な感じです。――――――――
すみませんが、to keep earth and sand out of seawater intakeの解説ですが、―――keep earth and sand(土砂を抱えこむ:抱えこむ、はkeepのイメージ)―――out of seawater intake(取水口から遠ざけるように)out ofは、「~から」と教科書の語注には出ていて、fromと同じように覚えている高校生が多いですが、fromが起点を意識するのに対して、out ofは動線を意識しています。だから、out of以下の部分で副詞としてkeepにつながり、「取水口に動線がつながらないように土砂をkeepする」i.e.「取水口への土砂の流入を防ぐ」と読めます。

――――英語学習者は紙辞書を使うべし、大賛成です。調べた単語をダーマトグラフの黄色(なければ赤鉛筆)で塗っておく。他の単語を調べた時に、見開きに塗ったところがあったら、読んでおく。単語覚えのスピードが上がります。塗ったところが多くなると、達成感も出る上辞書も可愛く思えてきて、勉強が楽しくなってきます。是非おすすめください。
by 後志のおじさん (2013-09-30 23:05)
--------------------------------------------

おせっかい解説 ◆mean◆

I mean ... =私の意図する所は・・・
  ↓
設計者 means ...=設計者の意図する所は・・・
  ↓
The fence is meant to ・・・(by 設計者)
=そのフェンスは…する為に(ように)意図されている。

by Hirosuke (2013-10-01 01:10)
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コメント 8

Hirosuke

◆containのイメージ◆

erを付けてcontainerとすると、
金属製とかの【コンテナ】になりますね。

【コンテナ】とは即ち、
【大きくて頑丈な鍵つきの箱】です。

containという動詞のイメージは、
-------------------------------------
◆【大きくて頑丈な鍵つきの箱】を使う◆
-------------------------------------
に尽きます。

【大きくて頑丈な鍵つきの箱】だから、
色々と便利に様々な使い方が出来るでしょ?

ほらほら、こんな使い方も。
-----------------------------------------
5 <災害の広がり・病気の蔓延など>を防ぐ
6 <相手国の力など>を封じ込める;せき止める
-----------------------------------------

英単語はね、
【イメージ】で捉えて、
【イメージ】で想起するんですよ。

ある程度は暗記だけど、
そこから先は暗記じゃないの。

あ、
これって、
古文も同じね♪

漢字も漢文も同じ。

by Hirosuke (2013-09-30 15:33) 

ebisu

>◆【大きくて頑丈な鍵つきの箱】を使う◆

いいセンスですね。
素晴らしい解説です。
辞書にはいろいろな訳語が並んでいますが、それらに共通する原イメージがつかめると、臨機応変に対応できるようになります。


辞書を引くたびに、バラバラに羅列されているかのように見える訳語に、Hirosukeさんが鮮やかにえがいてみせてくれたような共通なイメージは何かを考えてみたら、英語はますます楽しくなるのでしょう。

 勉強=遊び

具体的な事例を紹介してくれました。
解説ありがとうございます。
by ebisu (2013-09-30 22:17) 

後志のおじさん

meanのイメージですが、「何かの目的や意図」を表に出すこと、とでも言えましょうか。だから、主語が言葉なら「意味する」でいいけれど、人が主語だとわからなくなることがでてきますね。I didn't mean anything.なんて文、センターの会話文で出題するのに手頃な感じです。――――――――
すみませんが、to keep earth and sand out of seawater intakeの解説ですが、―――keep earth and sand(土砂を抱えこむ:抱えこむ、はkeepのイメージ)―――out of seawater intake(取水口から遠ざけるように)out ofは、「~から」と教科書の語注には出ていて、fromと同じように覚えている高校生が多いですが、fromが起点を意識するのに対して、out ofは動線を意識しています。だから、out of以下の部分で副詞としてkeepにつながり、「取水口に動線がつながらないように土砂をkeepする」i.e.「取水口への土砂の流入を防ぐ」と読めます。

――――英語学習者は紙辞書を使うべし、大賛成です。調べた単語をダーマトグラフの黄色(なければ赤鉛筆)で塗っておく。他の単語を調べた時に、見開きに塗ったところがあったら、読んでおく。単語覚えのスピードが上がります。塗ったところが多くなると、達成感も出る上辞書も可愛く思えてきて、勉強が楽しくなってきます。是非おすすめください。
by 後志のおじさん (2013-09-30 23:05) 

Hirosuke

おせっかい解説 ◆mean◆

I mean ... =私の意図する所は・・・
  ↓
設計者 means ...=設計者の意図する所は・・・
  ↓
The fence is meant to ・・・(by 設計者)
=そのフェンスは…する為に(ように)意図されている。

by Hirosuke (2013-10-01 01:10) 

ebisu

Hirosukeさんへ
>I mean ... =私の意図する所は・・・

  ↓
>設計者 means ...=設計者の意図する所は・・・
  ↓
>The fence is meant to ・・・(by 設計者)
=そのフェンスは…する為に(ように)意図されている。

これは論理的でわかりやすいですね。
こういう説明がほしい受験生は多いでしょう。

本分に付け足しますので、ご了解ください。
by ebisu (2013-10-01 08:35) 

ebisu

後志のおじさんへ

>meanのイメージですが、「何かの目的や意図」を表に出すこと、とでも言えましょうか。

動詞の基本イメージが辞書に提示してあればとても便利に使えます。そういう辞書が出てほしい。
『E-Gate』のように動詞のイメージを図示している辞書が増えているのは歓迎すべきことですね。もう一歩踏み出して388個の動詞の基本イメージを項目の冒頭に提示してあったら素晴らしい辞書になりそうです。

それからkeepの件ですが、仰るとおりですね。
『ジーニアス4版』に文例が載っていました。
---------------------
keep O1 out of O2
O1<人・動物>をO2<物・事>に寄せつけない

Keep the dog out of my yard
(うちの裏庭にその犬を入らせないようにする)
---------------------
ありがとうございます、本文のほうは訂正しておきます。

>I didn't mean anything.なんて文、センターの会話文で出題するのに手頃な感じです。

文脈が提示されていないのでいくつか解釈ができそうですが、「とくに意味はないよ」⇒「他意はありません」

このシリーズ、しばらく続けるつもりですので、専門家にモニターしていただけるとありがたい。

by ebisu (2013-10-01 08:50) 

後志のおじさん

まだまだ勉強中の身ですが、お役にたてることがあればコメントさせていただきます。――――大変なコーナーの解説を決意されたようで、試験問題の解答解説を書く身ですから、大変さは理解できるつもりです。楽しみにさせていただきます。――――単語覚えは、初学者には大きなハードルですが、「書かれている訳語は、理解の手掛かりにすぎない。その訳語は、どんな場面で使う日本語なのか?も考えなさい。」と、言っています。うわべだけで済ませてしまう子と、深く考える子の差が特に高校からの伸びの差に大きく現れます。結局は日本語力の差に帰結するように思います。―――――I didn't mean anything.ですが、not~anyがあるので、もう少し強くなって悪いことになら「全然悪気はなかった。」いいことになら「(本人が意外な結果に)本当に驚いた。」とでもなるでしょうか。前後の文脈で訳が変わるので、訳語丸覚えで勉強している子には正解しにくいだろうと思います。

by 後志のおじさん (2013-10-01 09:35) 

ebisu

後志のおじさんへ

'keep~ out of'の件、ありがとうございました。
結局、訂正よりは書き直したほうがいいと判断しました。

>まだまだ勉強中の身ですが、お役にたてることがあればコメントさせていただきます

勉強中はebisuも一緒、うれしいですね、サポートチームができたようです。

>大変なコーナーの解説を決意されたようで・・・

もともと塾は自分が高校生だったらこういうレベルの塾がほしいという思いでふるさとに戻って11年前にはじめました。
高校生相手に時事英語授業を10年やってきて、今頃気がつきました、ネットでの公開授業という方法があることに。
リスクが大きいのかもしれません、しかし5%のミスがでることよりもメリットのほうが大きい。北海道はジャパンタイムズを買える地域はごく一部です。
ジャパンタイムズ記事をとりあげることとネット上での公開講座に切実なニーズを感じています。
どうしたらミスをもっと小さくできるか、「文殊の智慧」ですね、ネットで協力してくれる人がいるのは心強い。
もとより実験的な試みですから、その点も含めて高校生や大学生に楽しんでもらいたいと願っています。
もちろんミスは小さくするように努力します。高校生や大学生には思考過程も含めて公開したい。

not~anything
>もう少し強くなって悪いことになら「全然悪気はなかった。」いいことになら「(本人が意外な結果に)本当に驚いた。」とでもなるでしょうか。前後の文脈で訳が変わるので、・・・

前回のコメントで「文脈が提示されていないので」と書きました。どういうシーンを想定するかで意味に揺らぎが生じます。そういう感覚が大切ですね。

成績上位の中高生には"Grammar in use intermediate"Third Edition, Raymond Murpheyをやらせているのですが、具体的なシーンを想定しないと正解できない問題がところどころにあります。

>前後の文脈で訳が変わるので、訳語丸覚えで勉強している子には正解しにくいだろうと思います。

訳語を使う具体的な場面と元の英文を使う具体的な場面を重ねて考える習慣をつけるといいのでしょう。そういうことはなかなか学校では教えてもらえません。

具体的な発話場面を想定することは英文の意味を理解する上で重要です。普段から、そこまで考えている生徒とそうでない生徒は3年経ったらずいぶん差がついているでしょう。

by ebisu (2013-10-01 12:28) 

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