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#1715 児玉龍彦 日本記者クラブ主催の会見 Nov. 6, 2011 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 ある人からメールで知らせていただいた情報を紹介したい。東京大学アイソトープ総合センター長児玉龍彦氏の9月の記者会見だろうと思うが、1時間47分のビデオ映像である。もちろん私は全部見た。今日は日曜日だからたくさんの人にじっくりみてほしい。

 児玉氏は福島第一原発事故で放出された放射能量の大きさを一番目に上げている。従来の放射能事故とは放出された放射能の総量が比較にならぬほど大きくて、事故の様相がまったくことなることを指摘している。

"ウラン換算で広島原爆の20倍、熱量換算で29倍、そして政府発表によると放射性セシウムは168倍放出されたということになっております"

 環境中に放出された放射能がどこで濃縮されるかはわからない。だから、食品検査を徹底するしかない。農民の自己責任を追及するかのような報道は(お門違いなので)しないで戴きたいと児玉氏は記者たちに強く要請している。放出放射能量が膨大だから汚染は日本全土に拡散していくことが避けられない。

 ついで、緊急除染と恒久除染の違いや、放射線被曝被害に一番弱い妊婦や子どもの被曝を避けるにはどうしたらよいか、汚染残土の処分方法などが具体的に語られている。

 途中からマスコミ各社の記者たちとの質疑応答が始まるが、ある新聞社の記者がバカな質問をする場面がでてくる。それも含めてよくご覧になっていただきたい。記者の不勉強にともなう取材や記事の質の低下が憂えるような質問であった。
 福島第一原発事故によって日本でも有数の美しい田園地帯が失われてしまった。美しいふるさとを追われ戻れぬ人々がたくさんいる。先祖から受け継いできた美しい田園を子どもたちに継承することすらかなわぬ現実がある。
 事故で何が起きたか、政府はどうすべきだったのか、いまどうすべきかについて放射線医学の専門家として具体的な提言をしている。

 このURLをクリックすれば記者会見ビデオが始まる。
http://www.youtube.com/user/jnpc#p/u/10/hqkwggg2hIc

"現­地の被災者は地震、津波、放射線に加え、無定見な政策の被害に遭っている。放射能影響予測のSPEEDIの結果がすぐ公表されな­いなどの情報統制が民主主義ではあってはならない"


 本屋へ行ったら話題の2書が平積みになっていた。さっそく買ってきた。

内部被曝の真実 (幻冬舎新書)

内部被曝の真実 (幻冬舎新書)

  • 作者: 児玉龍彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/09/08
  • メディア: 新書

原発のウソ (扶桑社新書)

原発のウソ (扶桑社新書)

  • 作者: 小出 裕章
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2011/06/01
  • メディア: 新書



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