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#1714 ブカツは高校メイン(9):まとめ  Nov. 6, 2011 [73.ブカツ]

 Tさんによるブカツ指導論の最終回である。
 身体のできていない小中学生時代はブカツはほどほどにして基礎学力の養成に力を注ぎ、身体の出来上がる高校で本格的なブカツに励めというのが彼の主張である。
 社会人になったとき、ブカツで怒鳴られていた子どもたちは上司に怒鳴られてもめげないという強さを獲得しており、これはブカツのメリット。うたれづよい人間を育てる効果がブカツにはある。この点もその通りで、さらに付け加えると武道でしっかり礼儀も躾けられた者は会社に入っても上下のけじめや言葉づかいに配慮が利いていて清々しい。

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部活は高校メイン

 とある地元高校の進路指導の先生と世間話をする機会がありました。
 地元企業は体育系の部活を一所懸命やった生徒を採用する傾向がある。
 というネタが飛び込んできました。
 つまり「なにやってんだ、しっかり仕事しろ」とか怒鳴られても、部活でさんざん怒鳴られてきた子らはくじけない。ところが、今は学校現場で先生が生徒を怒鳴ることをしない(どなると馬鹿な親が教育委員会に訴える)ので、怒鳴られる経験がない、非運動部の生徒は、入社早々、怒鳴られると一撃必殺で倒れてしまう
 考えてみれば、釧路の住民というのは、基礎学力には無関心に近いほど意識が薄いくせにスポーツ振興には異常なほど熱心です。無意識のうちの自己防衛策なのかも知れません。「スポーツをがっちりやっていれば勉強ができなくても就職できる」という認識なのでしょう。そして現象面で言えば、一部、間違ってはいません。それだけでいいのか、という問題は当然ありますが。
 で、あれば、大きな方針としてはこういうのはどうか。
「運動部は小中学校まではほどほどにしておいて、高校になってから本格的にやる。その代わり小中学校は基礎学力の養成に気合いを入れる」
 実際のところ、バレエでローザンヌで優勝するとか、テニスでグランドスラムを達成するとか、そういうレベルを目指しているのでないかぎり、小中学校で特定の運動に人生をかけるかのような稽古をすることは、ほとんど意味がありません
 なぜなら、体ができるのが高校生時代(ただし男子)だからです。柔道など、幼少の頃から積み上げて強くなっているかのような競技社会でも、高校生から柔道を始めてオリンピックに出た者はざらにいます。小中学校から始めた方が絶対に有利なはずの器械体操でも、高校から始めて地区優勝する者も、昔は大勢いました。(種目別では私もそうです)
 本当の意味でのハードトレーニングは小中学生には無理です。スポーツ障害の原因になるだけですから。
 薩摩武士は、幼少の頃から、午前中は示現流の打ち込みの稽古をし、午後からは論語の素読をやる、というのが全藩あげての日課だったようです。その積み重ねが、戦時において、戦場の勇者なのにもかかわらず外交に長けた人種を生み出しました。
 このバランスを、少し考え込んでみる必要がありそうです。

参照

部活は高校メイン

部活は高校メイン_本質は何か

部活は高校メイン_厳しい練習とは

部活は高校メイン_小中学校はスキルを

部活は高校メイン_まず準備運動

部活は高校メイン_まず準備運動(補足)ストレッチのこつ(オリジナル技術有り)

部活は高校メイン_まず準備運動(補足)の補足_クールダウン

部活は高校メイン_勝利のためには

部活は高校メイン_理想の運動部


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【ebisuコメント】
 体育系のブカツ体験者や武道の道場で稽古をした者たちは礼儀のしつけができている。
 ebisuは空手や合気道をやっている部下に恵まれたことがあったが、彼は基礎学力(英語能力+専門知識の高さアリ)もしっかりしていたから文武両道の人だった。だが、体育系のブカツを経験しなかった人たちはとくに心配しないでもらいたい。当たり前だが、この中にも礼儀正しく仕事の能力の高い者はいくらでもいる。

 今年度から武道が中学校の体育に取り入れられたことは歓迎したい。生徒たちからの情報によれば柏陵中学校長・光洋中学校長をした剣道五段のYさんが中学校を回って剣道の指導をしているようだ。旧知の人だから礼儀の指導もきちんとしているのだろうと思う。大人に口の利き方を知らない生徒たちが増えているからいいことだ。
 卑怯なことをしてはならぬということも強く言ってもらいたい。弱い者いじめは卑怯な振る舞いで、人間として最も恥ずべき行為だ繰り返し教えてもらいたい。生徒たちはそんなことも知らない。

 Yさんは根高で2級上の先輩である。廊下ですれ違うたびに大きな手で「おい!」と肩の辺りをバシッと叩かれた。これが竹刀で叩くような撃ち方で打突に気合がこもっている。加減をしないから"バシッ"といい音がする。こっちは来るのがわかっていても二つ後輩だから逃げるわけにも行かぬ、「オッス」と頭を下げて通り過ぎる。
 当時は寒い根室で一冬"裸足に足駄"で通した剣道部員もいた。剣道部と柔道部は同じ建物スペースを半分に分けて使っていたが、あのころは今とは違ってYさんはスマートだった。技のスピードは落ちただろうな。そうでなければおそらく足の腱を切ってしまう。
 剣道もやってみたかった。一度だけ体育祭で剣道をやったことがあった。小学生時代ずっと長い鉞を振り回していたから力任せで2連勝だった。思いっきり振りかぶって面を叩き続けると相手は打突の強さに怖気づいて竹刀が下がり始める、隙だらけで、隅に追い詰めてからコテを撃つと簡単に決まった。やってみてわかったことがある、連続で面を攻めるだけで息が上がってしまうことだ。上級者だったら軽くあしらわれただろう。そのとき、剣道も奥が深く楽しそうだと思った。
 願わくば、月・火・水は柔道部、木・金・土は剣道部というように、複数のブカツを楽しめるような体制になってほしいものだ。



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