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#1455 内部被曝について:専門家のご意見 Mar. 31, 2011 [13. 東日本大震災&福島原発事故]

 11日に地震があり、原発事故が翌日報道されだして13日にブログを書いた。その中で体内被曝(内部被曝)に言及し、農産物の出荷停止措置の必要も書いた。事態はそのようになっている。

 枝野官房長官や「専門家たち」は「ただちに健康被害があるとはいえない」と繰り返し、無責任で被害を拡大する言辞を弄している。
 国民の生命を守るべき立場の官房長官が、80㌔圏からの避難命令を出さずに、あろうことか「ただちに健康に被害があるレベルではない」と言い続けて被害を拡大したのである。枝野官房長官は正直に仕事をすべきであった。正直に仕事をすればこういう最悪の事態は回避できたはずだ。

 原発20キロ圏内では数百から千体の遺体収容作業にいま困り果てている。遺体が被曝していて放射線量が高くて、二次被曝の恐れがあり収容作業ができない事態を迎えている。
 地震で亡くなった人たちだけが被曝しているのではない。周辺で生きている人たちも同様に被曝しているし、呼吸をしているから体内被曝をしているのは明らかだ
 枝野官房長官が「ただちに健康被害があるレベルとはいえない」とテレビで20日間も繰り返している間に、数十万人の人間が大量に放射能を浴び、内部被曝してしまったということだ千体近くの物言わぬ遺体が被曝の事実を証言している。
 5年後から甲状腺癌や他の癌が増えるだろう。白血病やリンパ腫、その他の癌も疫学統計上有意に増えるだろう。これは人災である、枝野氏は自分の責任をどのように考えているのだろう?

 中高生を含む学生諸君がこれらのことから学ばなければならぬことがある。枝野氏は旧制度のたいへん難関の司法試験をパスして弁護士になった人だ。人並みを超えた勉強をしてきた人だが、大きな権限と責任をもつ人が仕事で「正直」とか「誠実」という言葉を忘れたら、社会にとってその存在は「災厄」以外の何物でもなくなるということである。小さな町根室でも同じようなことはあるのだから、学べ、そしてそういう大人には決してならぬことだ。反面教師とはこのことをいう。

 内部被曝の恐ろしさはチェルノブイリの子供たち(当時)が身をもって証明している。呼吸器系から入った放射性物質は排泄できない
 体内で肺の細胞にくっついて放射線を出し続けるから、遺伝子が傷害されさまざまな病気を引き起こす。それは甲状腺癌や肺癌にとどまらない。白血病だって、リンパ腫だって要するに何でもありだ。当初は障害が無いように見えても生まれた子供に異常がでる場合だってあるだろう。遺伝子が傷害されてしまうのだから、子供や孫へ傷害された遺伝子が受け継がれてしまう。体内被曝は免疫系が事故修復できる遺伝子の傷の範囲を超えてダメージを与えるのだろうと想像される。

 次の証言もまた重要である。チェルノブイリ周辺で甲状腺癌治療経験のある医師が内部被曝の危険性について記者会見しているので紹介したい。医療四方山話を語ってくれたドクターがメールで知らせてくれた。

「「内部被曝とは」チェルノブイリ周辺で甲状腺癌治療に従事した「菅谷昭」松本市長記者会見の抜粋 」
http://getnews.jp/archives/107185


*#1417 「東日本大震災 (2)」  Mar.13, 2011 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2011-03-13
【体内被曝の防止:正直なアナウンスを!】


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