#1532 特急電車事故と修学旅行：石勝線トマム付近のトンネルで・・・ May 29, 2011

　5月27日金曜日夜に石勝線占冠村のトンネル（640m）で特急電車「おおぞら」の脱線事故があった。脱線したあと気がつかずに走ってトンネル内で止まったが、止まるまでに列車は摩擦で火を噴いた。後ろの車両が脱線しても先頭車両は少しの間異常がないから運転士は気がつかないのだろう。気がついた車掌はあせったのではないだろうか。列車内にとどまって外に出ないでくださいというアナウンスもあったという。乗客は迷ったが、煙がひどくて危機を感じて外にでたようだ。
　煙が充満してもうだめかと思ったとトンネルから歩いて脱出した乗客が言っていた。テレビに映った数人の顔がすすけてひどい、よく歩いて脱出できたものだ。軽い一酸化炭素中毒症状の乗客があったものの、死者がでなかったのは不幸中の幸いであった、いや、奇跡に近い。

（似たようなことが福島第一原発であった。車掌か運転手か知らぬが「ただちに健康被害があるわけではない」といい続け、周辺80㌔圏内の住民が深刻な放射線被曝をした。車内でもないトンネル内でもない200㌔メートル離れた東京でさかんに言い立てた。
　その言を信じて乗客（住民）たちは車内にとどまり続けた。放射能という"煙"は目には見えぬし、臭いもまったくない。癌による死者はこれから5年後10年後に多数出るが、現在の科学ではその因果関係を証明することは不可能だ。何もかも知り尽くして「ただちに健康被害が出るレベルではない」といまでもいい続けている。そういう人たちはトンネルの外にいる。）

　このところ市内の中学校が修学旅行に行っている。23日（月曜日）には海星中学校と光洋中学校が出発し26日（木曜日）に戻り、柏陵中学校が翌24日出発の27日に戻った。
　25日（水曜日）朝5時10分に集合して出発して28日帰着だった啓雲中学校の生徒たちが帰途で事故の影響があったはずだ。途中でバスに乗り換えて戻ったのだろう。
　例年、留寿都のラフティングが生徒たちには人気があり楽しいようだ。

*「部品落下後、特急が脱線　ＪＲ北海道が会見」2011.5.28 18:37 産経ニュース
北海道占冠村のＪＲ石勝線のトンネル内で特急スーパーおおぞら（６両編成）から出火、乗客４０人が救急搬送された事故で、ＪＲ北海道は特急が停車した地点から約２キロ手前にエンジンの回転を車輪に伝える推進軸と部品が散乱しており、さらにその後、脱線が起きたと、２８日の記者会見で明らかにした。

　ＪＲ北海道によると、散乱した部品は後ろから３両目のもので、脱線したのは後ろから２両目の車輪の一部。その後に出火したとみて、詳しい事故原因を調べている。

　また、列車停止後、車掌や客室乗務員らが後方３両の乗客を前方に移動させた。その後、列車を動かしてトンネルから出ようとしたが動かなくなっていた。車掌が車外に出てトンネルの出口を確認して戻ってきたところ、乗客らは既に各車両のドアを開けて避難を始めていたという。

**「特急脱線火災 焼けた車両を調査」産経ニュース5月29日 19時46分
・・・２７日夜、北海道占冠村のＪＲ石勝線で、釧路発札幌行きの特急「スーパーおおぞら１４号」が、脱線してトンネルの中で動けなくなったあと火災が起き、乗客ら３９人がやけどをしたり煙を吸い込んだりして病院に運ばれました。ＪＲ北海道は、２８日夜から壊れた枕木を交換したり脱線した車両をレールに戻したりする作業を進め、特急列車は事故からおよそ４０時間たった２９日午後１時半ごろ、トンネルから外に運び出されました。機関車にけん引された６両編成の列車はすべて焼け焦げていて、どの車両にも窓ガラスはなく、火災の熱で車体が大きくゆがんでいました。・・・

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