#2807 お墓の掃除と市長選挙投票所に行く Sep. 14, 2014 [25. 根室市長選挙]
午前11時の気温は17.3度、北風3.7m/sec、曇り空。市営墓地へワイフと行って雑草を抜いてきた。抜いたスギナやタンポポは小さなポリ袋に一つ分。
いろんな形のお墓があるのでちょっと散策したら、知っている人の家のお墓をいくつか見つけた。生徒の家のお墓もあった。ついでで申し訳ないがそれぞれ頭を下げてきた。自然石でできたお墓がいくつもあるが昭和の初期か大正期のものだ。
わたしのところの本家の墓は釧路の曹洞宗のお寺にあるが、40年ほど前に自然石から新しい石のお墓に作り直した。函館から運んだ石に刻んだ文字が風化して読めなくなったからだ。釧路で最初の石の墓だった。なんでも船が難破して最初に釧路に漂着した和人3人の内の一人らしい。当時もっていた土地は一坪もない、財産なんて簡単になくなる物、それでいい。
佐藤尚著『釧路歴史散歩(上)』(釧路新書No.9)126ページにご先祖さんの営んでいた旅館の絵図が載っている。『北海立志図録』からの転載だから、図録に載るようなそれなりの規模のものだったのだろう。
オヤジが建てた市営墓地の墓も息子の私とワイフが入ればそれで終わりだ、「先祖代々の墓」と石には刻まれているが、入るのは親父・オフクロ・私・妻の4人、こどもは東京で別の墓に入ることになる。そういう家が根室に多くなっている。お寺も檀家が減る一方だろう。
根室に若い人たちが戻ってきたくなるような、従業員とその家族を大切にする企業が増えなければ、根室の人口減はとまらない、などと考えながら市長選挙のお二人の候補者はその点についての具体的な政策は何もなかったなと新聞に載っていた両候補の政策を思い出した。
墓掃除をして買い物をして戻ってから、涼しいそよ風が肌に気持ちがいいので投票所までのんびり歩いた。投票所で靴を脱いで入場券の葉書を渡して投票用紙を受け取り、つつがなく投票を済ませた。そのあと周辺を散歩して戻った。
選挙の結果は今夜10時頃に判明するようだ。期待に反して両候補者の政策にはほとんど違いはない。よそ者を嫌う根室人が多いのか、それともあたらし物好きの根室人が多いのかどちらだろう?
なにがどうなろうとも政策が似たり寄ったりでは、投票率は低くなる。選挙の結果に関わらずまだしばらくは根室は変らないようだ。したがって、根室の町の衰退、そして加速している人口減少もとまらぬ。
ありがたいことに東京目黒から元区議殿が対立候補としてはるばる根室まで来てくれたので、3期連続無投票当選ではなくなったから、市民も結果に責任をもたざるをえない。
泣き言はなし、結果を静かに受け止めたらいい。涼しくていい陽気の一日だった。
投票がまだすんでいない人はご足労だが、ふるさとの町のために投票所まで出向き、自分がいいと判断する人に一票入れて来たらいい。選挙結果に責任をもつためにもそうしなければならない。
ebisuさん、おはようございます。
選挙の結果がでましたね。
長谷川→8456
鴨志田→4646
長谷川が3選となり、根室の未来に一抹の不安ありとなりました。
得票数からみて、根室では固定票が物を言った選挙だったのでしょう。固定票の詳細は言いませんが、この票を崩せない限り、外部や新人には困難な選挙になりますが、その中で鴨志田さんは浮動票の部分だけで頑張ったと思います。
長谷川さんにはこの4646票分の意見を汲み上げた市政を勧めてほしいとこです。(無理だと思いますが)
by 相川始 (2014-09-15 06:47)
相川さん、おはようございます。
得票率が7割を超えないと無理だと思っていましたが、8割ないとひっくりかえらないようですね。
未来を担う若い人が少ないから、いまだけよければいいという40過ぎの大人たちが選挙の結果を左右する。
身動きの取れない状況ですね。
4年後にも、困難な時代を切り拓く若い人は地元から出てきそうもありません。
根室の町はいったんはつぶれるしかなさそうです。
病院建て替えで市債を50億円増やし、病院の年間赤字が20億円となり、それを補填するために一般会計繰入金が17億円、今後もこの17億円は続きます。
そして40億円の明治公園の開発でまた借金が増えます。
そういうことをとめられない。
ありとキリギリスの童話を思い出しました。もうすぐ寒い冬の時代が日本を覆うというのに何の準備もしないどころか、一部の利害集団のやりたい放題の市政が続きます。
夕張市もこういう風だったのでしょう。
何度もチャンスがあったのに夕張市民はそれをつかめなかった。
根室市はなるようになるのでしょう。
対立候補であるはずが政策がちっとも対立していなかった。市民には実質的な選択肢がなかったということ。
by ebisu (2014-09-15 08:38)
ebisuさん、回答ありがとうございます。
投票率についてですが、70%を超えることは根室ではありません。
理由は、住民票だけ根室で、居住は札幌とかの人がいる点と、さんま漁の忙しい中で投票にいくのは少ない。
今回の敗因は、対立候補の政策と時間、そして固定票の切り崩しです。政策の違う箇所を大きく取上げなかった点と現市政の実態を言えなかったことですね。そして外部から来たので時間が足りなかった部分が大きかったのかもしれません。
ebisuさんが指摘するように、根室はアリとキリギリスの童話
状態です。市政を儲けるために利用し、儲けたら根室市から離れる。これが今の根室です。
破算した夕張を盛り返したのは、市民の知恵と若い力です。
正直、根室はこの両方が衰退または不足しています。
この部分を強化した市政を考えてほしいですね。。。
市民Kさんがおっしゃるとおり、第2の夕張となるのかもしれません。
by 相川始 (2014-09-15 09:04)
相川さんへ
13日付の北海道新聞によれば、
1957年の第一回の市長選挙が85.87%
1974年の市長選挙が80.44%
でした。
>破算した夕張を盛り返したのは、市民の知恵と若い力です。
若い人たちが市政を担うのは20年後、30年後ですね。現在の30代や40代にそういう器の人物がいない。
なるようになる、それでいいのでしょう。そのときに若い人たちが困難を背負ってがんばり抜くことで人材が育つ。
by ebisu (2014-09-15 11:40)
ebisuさん、回答ありがとうございます。
投票率の話ですが、「今」という枕詞が抜けてましたね。
過去の選挙戦では市民の関心が高かったのでしょうが、今はほぼ他人事です。
鴨志田さんには政治というものを根室に伝えてほしかったところです。
現在の30代や40代で市政を担える人間はいますが、この人たちは既に市政に対し諦めと失望が充満しています。
なので表舞台にはほぼ出てきません。
またこの年代から脱根室が始まっています。
職もあまりなく、住居も高い、そして賃金も低いでは子育てを含めた環境に適していません。
その結果が今の根室です。
by NO NAME (2014-09-15 12:01)
>現在の30代や40代で市政を担える人間はいますが、この人たちは既に市政に対し諦めと失望が充満しています。
そうでしたか、この点は団塊世代も同じです。人材はいるのですが市議選にすら出てきません。
出てきて異論を唱えると兄弟姉妹親戚に迷惑がかかるからです。
閉鎖的で排他的な「根室の空気」が災いしています。
by ebisu (2014-09-15 12:13)