9/10実施、学力テスト総合Aの得点通知票を9/15に見た、事務処理が速い!
五科目合計点が百点を切っている。コロナで授業開始が遅れたことも影響しているだろうが、どの程度かはわからない。百点を切れば学力は赤信号である。
右端は「2019年平均点-2020年平均点」である。全科目マイナスとなっている。
五科目合計点が百点を切っている。コロナで授業開始が遅れたことも影響しているだろうが、どの程度かはわからない。百点を切れば学力は赤信号である。
右端は「2019年平均点-2020年平均点」である。全科目マイナスとなっている。
2019年 | 2020年 | 20-19 | ||||||
国語 | 32 | 29.3 | -2.7 | |||||
社会 | 25.4 | 21.6 | -3.8 | |||||
数学 | 16.2 | 14.1 | -2.1 | |||||
理科 | 24.2 | 13.1 | -11.1 | |||||
英語 | 19.9 | 17.2 | -2.7 | |||||
合計 | 117.7 | 95.3 | -22.4 | |||||
平均点の五科目合計が22.4点下がった。95.3点という五科目平均点を始めてみている。百点を切ったのは何度か見たが、過去18年間で一番低かったのは2018年10月実施の学力テスト総合BのB中学校の90点であるから、2番目かも知れない。最近は、百点を切ることがそんなに珍しくなくなったので、ああ、またかと思うだけ。あまりの低学力に感覚が麻痺してきたようだ。しかし、釧路根室管内18校のデータでみると根室の市街化地域の3校は最下位なので、愕然とする。
200点を超えている生徒が一人(昨年の学力テスト総合Bデータを見ると3人/42)だけいる。トップの生徒だ、230点に近い得点だから、トップは例年に比べて得点に遜色がない。161-200点までの階層に3人しかいない。昨年は5人いた。学力上位層がさらに減少している。学力上位層が枯渇化現象を起こし、底辺層が肥大化しているのは高校統合の結果である。
2005年だったか、普通科が定員オーバーしたときの合格最低点はFランク150点を超えていた。その150点を基準にすると、41人中6人のみ。根室高校普通科特設コースですら、3年次の学力テスト総合Aで五科目合計点が150点に満たない生徒が4割ほど含まれることになる。120人の普通科の生徒のうち100人ほどが旧根室西高校の生徒と同等の学力ということ。
2005年だったか、普通科が定員オーバーしたときの合格最低点はFランク150点を超えていた。その150点を基準にすると、41人中6人のみ。根室高校普通科特設コースですら、3年次の学力テスト総合Aで五科目合計点が150点に満たない生徒が4割ほど含まれることになる。120人の普通科の生徒のうち100人ほどが旧根室西高校の生徒と同等の学力ということ。
数学の点数分布をみると26点以上は4人/41(9.8%)である。15点以下は22人/41人(53.7%)。学力テスト総合ABCの3回で一度も30点以上を取ったことがなければ、高校普通科の標準的な数学授業を独力では理解できないだろう。
市内全体は170人ほどだから、4倍するとおおよそ市内全体の推計ができる。だから、市内全校を併せても、高校普通科の標準的な難易度の数学の授業を独力で理解できるのは16人未満ということになる。普通科特設コースの生徒ですら半数以上が独力で数学の授業を理解できないということになるが、現実はその通りである。高校1年生が受験しているベネッセ全国模試の根室高校普通科の生徒の数学の平均点は毎年20点付近である。全国数学の平均点は32-36点、標準偏差が18点前後だから、偏差値で見ると根室高校は42付近である。全国に高校が100校あるとすれば80番である。
市内全体は170人ほどだから、4倍するとおおよそ市内全体の推計ができる。だから、市内全校を併せても、高校普通科の標準的な難易度の数学の授業を独力で理解できるのは16人未満ということになる。普通科特設コースの生徒ですら半数以上が独力で数学の授業を理解できないということになるが、現実はその通りである。高校1年生が受験しているベネッセ全国模試の根室高校普通科の生徒の数学の平均点は毎年20点付近である。全国数学の平均点は32-36点、標準偏差が18点前後だから、偏差値で見ると根室高校は42付近である。全国に高校が100校あるとすれば80番である。
何が起きるか?高校側は授業の難易度を下げるということになるし、実際にそうなっている。しばらくの間必修だった数Bが選択科目になって久しいだけでなく、統合後に数Ⅱは選択科目になってしまった。2年生の低学力の生徒用には「ベーシック数学」という科目が設定されている。中身は内容のほとんどが中学校の復習に近い。
入学してくる生徒の学力が低ければ、高校の授業は生徒の学力に合わせて難易度が低下していく。とめどなくそういう現象があらゆる科目で起きているということ。
高校卒業までに習得する英単語数は3000語であるが、学習指導要領の改訂に伴い、来年から4000~5000語に増えていく。日本という国の高校授業の難易度は高い方へ向かっている、教育と倫理が国の礎だから。
しかし根室高校の現実は低い方向へと流れだしてとめられないし、教育行政には止めようという意識すらない。データすら見ようとしないのだから。
根室の町の未来は子どもたちの学力にかかっている。
根室市教委も教育長もは普段の学力テストのデータすらモニターしていない。
根室市議会文教厚生常任委員会のメンバーは、普段実施されている学力テストデータくらいはモニターして、学力問題を議論してもらいたい。
学力問題に一肌脱ごうという市議さんはいませんか?いましたら、ebisuまで連絡下さい。
高校卒業までに習得する英単語数は3000語であるが、学習指導要領の改訂に伴い、来年から4000~5000語に増えていく。日本という国の高校授業の難易度は高い方へ向かっている、教育と倫理が国の礎だから。
しかし根室高校の現実は低い方向へと流れだしてとめられないし、教育行政には止めようという意識すらない。データすら見ようとしないのだから。
根室の町の未来は子どもたちの学力にかかっている。
根室市教委も教育長もは普段の学力テストのデータすらモニターしていない。
根室市議会文教厚生常任委員会のメンバーは、普段実施されている学力テストデータくらいはモニターして、学力問題を議論してもらいたい。
学力問題に一肌脱ごうという市議さんはいませんか?いましたら、ebisuまで連絡下さい。
#4096 学力テスト総合A:17校データ比較 Oct. 5, 2019
クリックすれば、#4096へ飛びます。せめて一覧表をご覧いただきたい。17校中、根室の柏陵中と啓雲中は最下位です。光洋中はデータがありませんが、ほぼ同じでしょう。
根室管内では別海中央中学校がダントツに五科目合計点が高い。昨年の学力テスト総合Aは137.6点でした。過去数年間高い点数を維持しています、校長の腕次第ですよ。(笑)
根室管内では別海中央中学校がダントツに五科目合計点が高い。昨年の学力テスト総合Aは137.6点でした。過去数年間高い点数を維持しています、校長の腕次第ですよ。(笑)
<余談:学力問題への無関心が生み出すもの>
道庁の職員は根室振興局への赴任が決まれば、子どもの教育について考えざるを得ないでしょう。民間企業の社員だってだった同じです。「子どもの教育どうするの?」と奥さんに問われたら答えに窮します。
市立根室病院も同じです。就学期の子どもを抱えているドクターは常勤医にはいらっしゃらないのでは?市立根室病院へ赴任したら、自分の子どもを医者にすることは無理と考えるのは自然です。かくしていつまでたっても、市立根室病院の常勤医不足は教育問題がボトルネックとなって解消できません。
もうすぐ、そういう常識を覆すことができるかもしれません、できたらうれしいですね。根室の町にも希望の光が見えるのか、期待しています。
もうすぐ、そういう常識を覆すことができるかもしれません、できたらうれしいですね。根室の町にも希望の光が見えるのか、期待しています。
9/29追記:中標津町立広陵中学校 124.5点(国語33.3、数学22.2、社会24.3、理科20.7、英語22.7)