女房殿のガラケイが壊れて、慌ててスマホに替えたのが2月でした。ドコモショップのおススメは「らくらくスマホ」かシャープのアクオスでした。高齢者は「らくらくスマホ」の方が字も大きくて便利との説明で、そちらを選択してました。ドコモの委託生産品かと思ったら、FCNTという会社が生産していました。5/31に民事再生法の適用申請をして、経営破綻が報じられました。元々は富士通の子会社でスマホでは老舗企業、業界3位だったそうです。
 ドコモショプではスマホ初心者に講習会を開催してくれるので、親切でありがたい。女房殿は初心者コースはほとんど終わったようです。そのうちに電子決済のコースの講習会に出てみようかななんて言ってました。

 わたしは3月10日に、ガラケイからスマホへ移行しました。iPhone SEで、「らくらくスマホ」よりも薄型、スタイリッシュです。ドコモショップの人に、「周りに使っている人いますか?」「いません」と答えたら、首をかしげていました。お客様だから失礼だと思って言わないけど、高齢者がいきなりiPhoneは無理だよと表情が語っていました。(笑)

 ガラケイでは、電話とemailしか使いませんから、そのつもりでスマホに乗り換えるとしばらくたいへんでしょうね。スマホはパソコンの機能は全部網羅しています。その上、スマホで支払いや飛行機の搭乗処理、バス亭で待っているときにバスがどのあたりを走行しているかも確認できます。どんどんアプリが増えるので、機能としてはパソコンよりも上です。パソコンを使い慣れている人にはスマホは問題がなさそうですが、パソコンを使っていない高齢者がいきなりスマホを使いだすのは、なかなかたいへんなようです。
 三輪車に載っていた児童がいきなりロードバイクに乗るようなものですよ。ドコモショップの人の眼にはわたしもそう映ったんでしょう。

 2026年3月末でドコモはガラケイの取り扱いをやめるようですが、その1年前くらいからスマホに切り換える高齢者が激増するでしょうね。
 講習会でも説明がわからない人がいますね。うまく動かないのでドコモショップに来て大きな声でクレームを言い立てるお年寄りも見かけました。それって、あなたに問題がありますよって言いたくなるような内容でした。ドコモショップの人たちは対応がたいへんです。ストレスたまるでしょうね。でも、老人もたいへんなのです。

 これから「らくらくスマホ」がなくなったら、ドコモショップは高齢者に普通のスマホを販売することになるのですね。民事再生手続きがうまくいって、高齢者用の「らくらくスマホ」があと5年くらいは供給してもらえると、ドコモはありがたいでしょうね。

 便利ですが、機能がありすぎて理解できない高齢者が、2026年4月から便利さの陰にあるリスクに気がつかないで使い出したら、なかなかたいへんなことになりそうです。銀行口座は通帳を発行しないところが増えています。いずれ全部廃止になるでしょう。スマホで管理しなければなりません。
 マイナンバーカード一つで4つのパスワードを使い分けなけりゃいけません。
 スマホでamazonや楽天など銀行口座引き落としになる買い物をするときには、それぞれの買い先にパスワードを設定しなければなりません。同じパスワードを使いまわしするとリスクが大きくなるので、別々に設定すると、今度は管理がたいへんです。半年に一度くらい変更したほうがいいですからね。
 スマホでの支払いもできますから、なくしたときの手続きもあらかじめ調べておかないと、トラブルになります。便利な分だけ、セキュリティ管理は複雑になるのです。

 自動車免許証もスマホで確認なんてことになり、スマホがなけりゃ生活できないようになるのでしょうね。

 30年もすれば、現在70歳以上の高齢者は全員死んでますから問題がなくなるでしょう。しばらくは、ドコモショップの人たち、対応に大わらわということになりそうです。

 


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