マイナンバーカードに関する事故が頻出してニュースになっています。
 ●マイナンバーカードと住民票を紐づけしたら、他人の住民票が出力されたという事例。コンビニでの住民票発行システムでのトラブルです。これは松本剛明総務省管轄の事例です。コンビニでの住民票発行は富士通ジャパンが開発したシステムだそうですが、デジタル庁の河野太郎担当大臣は、システムを開発した会社の責任だと言ってます。そうではないでしょう。一体どういう仕様書を書いてわたし、どんな検収をしたのか、おそらく丸投げです。業者任せだったということ。発注する側も開発する側もスキルが広く劣化しているように見えます。コロナの「COCOA」っていいましたっけ、ウィルス接触アプリ、機能しませんでしたがあれと同根です。官僚の側のシステムスキルが低いのです。仕様書も書けないで、丸投げしていたら、次々に同じ問題が起きます。
 ●印鑑証明でも11件発生しています。コンビニで印鑑証明書発行手続きをしたら、他人の印鑑証明書がプリントアウトされてます。
 ●マイナ保険証では全国で7312件の誤登録がありました。これは加藤勝信厚労大臣のマターです。

 2月の段階で判明していましたが、公表したのは昨日(5/23)でした。健康保険組合が、住民データベースから情報をとっていますが、間違えて別人のものを誤登録したケースや、同姓同名の別人を登録してしまうなんてことがありました。どうやら、Aさんが登録した後に別のBさんがチェックしていないのです。これはシステム運用の基本的な実務設計ミスです。誤登録で受診歴や薬の処方の記録が漏れました。仕事したことのない人がやるとこんな基本的なこともクリアできないようです。氏名と生年月日、性別、住所の4項目でデータの突合をしているようです。これからは、氏名は漢字と仮名の両方で登録することに変更するそうです。いくらか減るでしょうが、別の人によるダブルチェックがなければ、また事故が起きます。
 ●Aさんが銀行口座と紐付けしようと入力を始めたが、口座番号がわからないので後日入力するということで、ログアウトせずに中止。そのあとに利用したBさんが口座番号を画面から入力したので、AさんのマイナンバーカードにBさんの口座が登録されてしまった。Aさんへ給付金等が交付されたら、Bさんの口座に入金されることになります。この一連の操作には横で自治体の職員がついていて指導していたようだ。コンピュータのことがわかっていない人が地方自治体職員には多いのは想像に難くありません。

 デジタル担当大臣河野太郎氏マイナンバーカードに不利益はないといってましたが、ありますよ。補助金が違う人へ交付されたり、過去の診療記録が間違って別の人に開示されてしまうなど。先日、立憲民主党の人がマイナンバーカードについて、国会で河野大臣へ不審な点を問いただしていましたが、さっぱり議論がかみ合わないのです、仕組みが理解できないようにみえました。

 だいたい、ユーザーに自分で端末を操作してマイナンバーを口座番号を入力させているが、これではミスが続発して当たり前です。

 もう五十数年前になるが、カードパンチ入力は「パンチ」と「ヴェリー」と別の人が入力してチェックしていました。二回入力することで、不一致のデータをはじくわけです。
 わたしは1984年に最大手臨床検査会社SRLへ転職しましたが、そのころ検査依頼書の入力、患者IDや検査項目コードの入力は、Aさんが「キーパンチ」したデータを次にBさんが「ヴェリー」入力します。不一致の場合は自動的にコンピュータがはじいて、今度はCさんが検査依頼書を見て判定します。それで誤入力が1/1,000,000になります。コンピュータシステムで一番大事なのが、情報の入力です。後はプログラムにバグがなければOKです。プログラムが納入になれば、テストデータで検収します。ちゃんとやっているでしょうか?やられていないから、次々にトラブルが起きています。新型コロナ関係の政府システムもトラブル続きで間に合いませんでした。
 入力に関してはミスがありうるという前提で、その確率がどこまで許容できるかで、入力チェックシステムの厳密さを決めます。臨床検査は患者IDコードと検査依頼項目の紐づけが間違ったら、Aさんの検査が、Bさんになって届くというようなことになります。だから、厳重なチェックが必要です。すぐにバーコード入力になりました。いまはQRコードかもしれませんね。

 マイナンバーカードはさまざまな情報と紐づけがなされます。医療保険を結びつけば、マイナンバーが漏洩したら、診療履歴が外部に出る可能性があります。税務署のデータと紐づけされたら、課税所得データが流出しかねません。銀行口座と結び付けたら、名寄せして、預金残高が漏洩することになります。クレジット決済や電子決済をした買い物データと結びついたら、いつどこで何を買ったのかも漏洩することになります。

 マイナンバーカードとこれらの情報を紐づけしたい人だけがやればいい。セキュリティの現状を考えると、危なくてとても利用する気になれません。
 マイナンバーカードを利用している人は、ポータルサイトで自分で登録情報をチェックしましょう。利用者登録とログインが必要です。

 デジタル担当大臣の河野氏は、まるでコンピュータシステムをご存じない様子。理解しようとすらしているようには見えません、知らないのに傲慢すぎます、下で働く者が迷惑しているでしょう。こんなに仕事の能力のない人は珍しい、デジタル庁を担当するのは無理です。箸にも棒にもかかりません。岸田総理も人が悪い、総理候補の一人だった河野太郎氏をつぶしたくて、デジタル庁担当大臣に任命したのかもしれませんね。

 新型コロナワクチンでも大チョンボしていますよ。ワクチン接種が始まった途端に超過死亡が+に転じていますが、不勉強な彼はいまだに気がつきません。mRNAワクチンの五回目のブースター接種を勧めています。
 mRNAワクチン接種と、超過死亡には強い正の相関関係があります。その数は毎月2-3万人です。つまり、24-36万人ほど、ワクチン接種の副作用で亡くなった可能性があります。薬学専門家の村上康文氏(東京理科大名誉教授:薬学)が、同一抗原のワクチンを7-8回、20匹のマウスに打つと全滅したという動物試験結果が昨年出されています。危険性の催告なしに、日本人で大規模な人体実験をしているようなものです。史上最大の薬害事件に発展するかもしれません。メーカーは契約書に免責条項が入っているので、訴訟リスクがありません。日本政府がすべての損賠賠償の責任を負います。
 いまだにワクチン接種を勧めているのは世界中で日本だけです。他の国はとっくにやめています。河野太郎大臣、少しは勉強してほしい。
 SARS-CoV-2mRNAワクチン副作用と超過死亡の関係は、3度弊ブログ(#4970、#4971、#4973)で取り上げましたが、森田洋之医師のmRNAワクチン接種と超過死亡に関する強い正の相関関係に関する懸念が5/22の東洋経済電子版に掲載されたので、後ほど稿を改めて紹介します。

*「マイナンバーに別人口座を誤登録が相次ぐ 河野氏 総点検の方針表明」
**「解説 マイナンバーカード・トラブル続出”人為的ミス”や”システムに問題”


にほんブログ村