市議会定例会が始まった。笠原記者がリポートしてくれているから、まずはお読みいただきたい。
3月13日北海道新聞根室地域版より
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市立根室病院
3科で午後外来診療
新年度 内科に禁煙外来も
【根室】市議会定例会は12日、各会派の代表質問を行い、4氏が登壇した。長谷川俊輔市長は新年度の市立根室病院の診療体制について、内科、外科、整形外科の3科で、新たに午後の外来診療を行うほか、内科に禁煙外来を解説することなどを報告した。
千葉智人氏(市政クラブ)への質問に答えた。これまで内科の予約診療を除き、午後の外来診療を行っていなかった。4月からは外来診療を午後にも拡充する。
脳外科では脳ドッグを始めるほか、1週間当たりの健康診断の受診可能人数もこれまでより24人多い42人に拡大。市民のニーズに対応する。長谷川市長は「新たな取り組みを行って、患者数の増加を図りたい」と述べた。
一方定年退職などで不足が懸念される看護師が本年度末、昨年より2人少ない94人となることが報告された。看護師の確保対策として、看護学生が市立根室病院を受験する差異の旅費助成制度を新設。定着を図るため、深夜手当ての増額や院内保育所の利用時間拡大などにも取り組む。
新病院の仮開院から1ヵ月がたち、2月の入院患者数が3122人(前年同月比728人増)、外来患者数が9851人(同708人増)と大幅に増加していることを明らかにした。千葉氏と橋本竜一氏(日本共産党)への答弁。長谷川市長は「患者数は順調に推移しているので、この状況を継続し、診療体制の充実に努める」と強調した。(笠原悠里)
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午後の外来診療は経営努力にカウントしていい。
入院患者数は対前年同月比では30.4%アップとなっている。なぜこんなに急激にアップしたのか何か理由があるはずだ。常勤の麻酔科医が赴任したわけではないから、手術数が増えたわけでもなく、どういう種類の入院患者が増えたのだろう、不思議。建物が新しくなったから見学ついでの入院してみようなんて話はないからね。
外来患者数は前年同月比で見ると7.7%アップだから、インフルエンザやノロウィルス等の感染症の影響かも知れぬ。土日と祭日を除くと19日だから、一日当たり518人。「大幅アップ」ではない。
年間を通してみたら、外来は前年患者数を維持できるかどうかまだはっきりしない。4月以降3ヶ月のデータを見ればはっきりするだろう。入院患者数は3割アップの内訳が明らかにされていないのでこれも年間通してみたときにどうなるかはわからぬ。
かりに、入院患者数がこのまま3割アップが続いても月間1000万円程度の増収だろうから、年額で1.2億円の収益増にすぎぬ。
新築建物の減価償却費や新規購入した機器のリース料支払などで年額2億円前後の経費増が見込まれているから、焼け石に水。
旧建物の除却が2億円強あるから、それもあわせて年間赤字額は20億円前後になるだろう。
看護師の人数だが、問題なのは4月1日の人数だろう。定年退職者は3月末日は在籍者にカウントされているから、4月1日に前年比何人減になるのかを答えるべきで、こういう小ズルイ答弁はまことにみったくない。仕事は正直に誠実を旨としたい。
この程度の答弁ではぐらかされるのでは心もとない。
他に二人、病院経営について質問したようだが、どこまで迫ったのだろう、笠原記者の続報があるだろうか?
*#2287 「いまいる常勤医を大切にせよ」:市立根室病院の経営改善
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-07-2
#2286 市立根室病院『改革プラン(改訂版)』と実績対比
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-07-1
#2285 市立根室病院『改革プラン(当初計画)』と実績対比
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-06
#2283 市立根室病院損益推計:7年後は年額22億円に赤字拡大か?
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-04
#2269 衝撃!根室市の人口推計値 :とまらぬ人口減少
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-21
#2272 根室 「57年間の人口推移+27年間の推計一覧表」
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2013-04-23-1
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