昨日、26日のJ氏に対する答弁で、H市長は医師一人当たりの売上が1.5~2億円あるので、医師減による売上減少が予算と実績の差異を大きくしたと答弁した
 毎年根拠のない医師増員を掲げて予算売上を膨らませてきたのは病院事務局だ。事務長と市長の指示がなければ4~6億円も現実から乖離した予算を作れるはずもない。不正直・不誠実な答弁は一貫している。この徹底振りにはもうお見事というほかないだろう。

 さて、医師一人当たりの売上だが、入院と外来の売上合計値はおおよそこの5年間は19億円から24億円の間である。今年度の医師数は8月末までは16人、出張医が4名、それに夜勤の非常勤医がいる。常勤医換算で何人になるのか、換算計算式の基準とともに資料提出を病院事務局に求めるべきだ。市長の嘘はすぐにばれる
 医師の退職で影響が大きいのは麻酔科医である。T先生が9月に退職したが、外科手術の件数が減り、入院が減る。病院売上へ大きな影響がある。

 医師一人当たり売上が1.5億円あったら、病院の赤字は半分の6億円程度に収まるだろう。麻酔科医と外科医が退職し、さらに他の医師の退職が予定されているので、今年度の実質赤字が13億円を超えるのではないかと昨日会派代表質問に立ったJ議員が懸念を表明したが、それに対する市長答弁はなかった。
 今日また他の議員がこの点について質問するだろう。「改革プラン」は砂上の楼閣、絵に描いた餅である。このような根拠のないプランで走っていたら根室の財政は破綻する。もう、病院事務局に勝手に「改革プラン」を作らせるのは止めよう。病院建て替え特別委がガイドラインを作ってそれに沿って作らせればいいだけのことだ。それで実務上、病院事務局の「暴走とインチキ」は防げる
 大事なことは、来年度予算でこのようなインチキを許さないことだ

 医師一人当たりの売上が大きいのは、前院長が担当していた透析室だろう。保険点数の関係と患者数からどの病院でもここが一番大きいに決まっている。ついで整形外科だろう。医師一人当たり売上が1億円を上回るのはこの二つしかない可能性がある。おそらく透析室を除けば医師一人当たりの売上は1億円あればいいほうだ。
 もちろん売上には、一般会計繰出金を含めてはいけない。「病院収益」には一般会計繰出金が含まれている。

 市議は質問を具体的に掘り下げなければならない。H市長が助役時代に病院ニホロ移転の市民説明会で虚偽説明したのを私は自分の目と耳で確認している。あとで北海道新聞がスクープした。H助役はニホロの土地が一番安いと説明した、ところが、北海道新聞の記者が地主に取材したところ、H助役の説明した土地の単価が違っていた。ニホロよりも駒場町のほうが安かった。ニホロに病院をもっていきたい何らかの事情があって、嘘をついていたのだろう。
 この人は何かを隠して公の場で嘘をつくのが癖になっているようだ。これ以上の虚偽説明を許してはならぬ。根室が財政破綻するリスクが生じている。

 さあ、今日は市議会へ傍聴に行こう。市議がH市長の虚偽説明を暴くかもしれない。市長へ公開要望書を提出した3名のうち、瀬谷、本田の両氏が一般質問に立つ。
 聴いてみようではないか。そろそろ根室の市議会が変わりそうだ。昨日のJ議員の再質問が露払いをした。緊張感のある質疑がある。
 市長は昨日とは違って誠実に正直に答弁してもらいたい。いままでのインチキ説明を率直に詫びて、真摯に現実と向き合い、市議と市民の協力を仰げばいい。

*瀬谷議員の一般質問を聴きに行った。遅くなったので市長答弁の終わりの部分と、瀬谷議員の再質問、それに対する市長答弁を聞いた。時間が短すぎる。時間切れで議論は深まらない。傍聴席にはお一人いただけである。火曜日の午前中ではしかたがないか。(27日11時半追記)


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