ついに逮捕となってしまった。先ほどのお昼のテレビニュースだ。
 越境密漁が冒険的な「仕事」だった昭和30~40年代はとっくに終わっている。1月29日にロシアに銃撃された跡を隠したり、港に戻ってきてから船長や船員たちの挙動がおかしかった。やはり・・・という思いだ。
 彼らだけではないだろう。今後が難しくなった。羅臼の漁師たちは頭を抱えているのではないだろうか?
 共同通信が配信した記事を転載する。

漁船銃撃で船長宅を捜索、逮捕へ 規則違反の疑い 
 北方領土・国後島沖で羅臼漁協(北海道羅臼町)所属の漁船2隻がロシア国境警備隊ヘリコプターに銃撃された問題で、第1管区海上保安本部(小樽)は10日、位置情報を発信する「衛星通信漁船管理システム」(VMS)を意図的に停止したとして、道海面漁業調整規則違反(制限条件違反)の疑いで羅臼町内の船長2人の自宅を家宅捜索した。
 2隻は第58孝丸と第63清美丸。1管本部は容疑が固まり次第、船長2人を逮捕する方針。
 捜索容疑は、1月29日、国後島沖でロシア側に協力費を支払って北方四島海域に入る「安全操業」の間、同規則で常時作動が義務づけられているVMSを意図的に停止した疑い。
 2隻のVMS記録には、銃撃の時間帯に4時間半の空白があったことが判明している。
 2010/02/10 11:54   【共同通信】


*#890『被弾の羅臼漁船2隻、隠蔽工作』
  URL:http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2010-02-03

**2月22日毎日新聞ニュース
漁船銃撃:14隻に2時間以上の「空白の時間」 道報告
 北海道根室管内羅臼町の羅臼漁協の漁船2隻がロシア国境警備隊のヘリコプターから銃撃された事件に関連し、道は22日の道議会水産林務委員会で、道海面漁業調整規則違反容疑で船長が逮捕された同2隻のほか、道が漁船の位置情報を示す衛星通信漁船管理システム(VMS)の記録を調査している17隻中14隻に2時間以上の「空白の時間」があったと報告した。
 道は各船長らの事情聴取を行っており、意図的な違反が判明した場合、道海面漁業調整規則に基づき行政処分を行う方針。また、4時間以上の「空白の時間」のあった漁船もあったものの、漁港内に係留されていたケースもあるとみられ、道は慎重に位置データを調べている。【高山純二】
 毎日新聞 2010年2月22日 12時16分