ベトナム人の技能実習生レイティ・トゥイ・リン(24)が昨年11月に、双子の子供を産んだが死産だったという。遺体をダンボール箱に入れて放置したので、死体遺棄罪で逮捕されて裁判になっている。

 死体遺棄罪は日本の分化とか伝統的な価値観や宗教感情を前提につくられた。一般人の宗教的感情に反する行為だからこそ、死体遺棄の罪に問える。ベトナム人の技能実習生は日本に来て1年余だから、言葉もままならぬし、相談する相手もいなかったので、死体遺棄罪に問えるのかというのが裁判の争点になっている。ベトナム人技能実習生を死体遺棄罪に問うのはこのような立法の趣旨に反するのではないかという疑問がある。
 被告は遺体をタオルでくるんで丁寧に扱ったと主張している。

 まことに不幸な事件で、被告に同情を禁じ得ない。技能実習生の受け入れにはこのようなことについても細心の注意を払わなければならないが、技能実習の受け入れ監理団体は給料のピンハネばかりしていて、こういう相談に乗っていないことも明らか。技能実習生受け入れに関する法律を改正する必要があるのではないだろうか?
 たとえば、50人以上の技能実習生のいる監理団体には、50人ごとに実習生たちの言語を話せるコンサルタント要員を一人置くという風に。

 今日判決が出るらしい。どのような判決が出るのか注目したい。



「元技能実習生”赤ちゃん死体遺棄裁判”無罪を主張 最高裁弁論」

**「外国人の技能実習に関する法律」

<後日談:無罪判決あり>3/24午後4時半追記

 ***「死産双子の「遺棄」無罪」



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