前回#4805の続編を書きます。根室高校普通科が全国の高校普通科でどういう位置を占めているのかデータで確認してみようというのが今回のブログの目的です。前回アップしたデータをもう一度ご覧ください。
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データを(校内平均、全国平均、全国平均からの差)の順に並べてみます。
   国語 (29.5, 37.6, -8.1)
   数学 (16.3, 32.8, -16.5)
   英語 (19.0, 33.9, -14.9)
3科目合計(64.9, 104.4, -39.5)
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 3科目合計点の校内平均が64.9です。生徒一人のデータがあれば、全国平均点と標準偏差が計算できます。
 偏差値の計算式は
   50+{(得点-平均点)×10}/標準偏差

 計算すると、標準偏差は40、全国平均点は105点です。
 この二つのデータから、根室高校の3科目総合平均点64.9を使って偏差値を求めると、40です。百校中84位の学力レベルですから、下から16番目と言った方がわかりやすいでしょう。
 進研模試の3科目合計・校内平均値データから、根室高校普通科の偏差値は40だと言えます

 つまり、根室高校で真ん中の成績の人の得点65点は全国偏差値40ですから、成績下位16%の学力です根室高校普通科で真ん中の成績というのは、お話にならないくらい低学力だということです。全国基準では、百人中84番ですから。こんなに学力が低くて、社会に出てから戦えますか?ほとんどがサラリーマン、そして非正規雇用、根室高校で真ん中くらいの人たちはとっても苦労すると思います。

 全国偏差値50を基準にしてみると、3科目合計点得点105点以上の人が該当しますから、15人ほどいそうですね。つまり、根室高校普通科の上位12.5%のみが全国平均を上回る学力だということ。
 全国偏差値60(上位16%)は145点ですから、この辺りが根室高校トップの成績でしょう。
 2018年のテストで学年トップ、2021年2月に旭川医大へ現役合格した生徒の偏差値76.7は、今回のテストでは三科目総合点で211点になります。64点の差があります。

 北大医学部や京都大学理系クラスの難関大学へ合格するには、最初のベネッセ模試で偏差値70を超えることが最低条件でしょう。それには、中学卒業までにどれくらい学力ん基礎を固めたかがモノを言います。
 偏差値60に届かない生徒は中学校の基礎に穴がいくつも空いています。だから、北大総合理系レベルの偏差値の大学(「みんなの大学情報」偏差値57、「ベネッセ偏差値」64-65)でもかなり厳しい。

 根室高校の面白いところは都会の偏差値40の高校とは違って、学力幅が大きいことです。例えば首都圏の偏差値40の高校は底辺校ですから、全国模試で3科目総合偏差値が60の生徒なんていやしません。42±5くらいのところに生徒の90%が固まってしまいます。そんな学校から国立大学医学部への進学なんてありえません。

 平均値を見ると底辺校ですが、学力幅が大きいので、5人くらいは北大総合理系に現役合格出来ても不思議ではないのです。そういう奇跡は一度も起きていませんが、昭和44年頃に浪人含めて7名が合格したことがあったようです。
 北大総合理系レベルなら、毎年5-10人くらいの現役合格者を出すことは、中高での育て方次第なのです


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