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#4807 メール配信の英作文問題のサンプル:先週送信分 Aug. 14, 2022   [49-4 英作文トレーニング]

 毎週月曜日と木曜日に、塾生の希望者に英作文問題をメール配信しています。先週送信したものをアップします。いつもはこんなに多くありません、10題程度です。
 基本は大西泰斗先生の「NHKラジオ英会話」の英文を利用しています。それ以外からの引用は出典がわかるようにしています。
 塾生のみなさんに、「NHKラジオ英会話」レベルの英文が書けるようになってもらう、それがわたしの「メール配信方式英作文トレーニング講座」のターゲットです。メンバー登録したい方はどうぞ、いま現在、塾生以外のメンバーが7名ほどいます。

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<#890英作文問題>  L111  G&V  副詞⑤:確信の度合いを表す副詞

1.リアリティ動詞
① わたしは彼女と会うのをやめました。
② わたしはその本を読み終わった。それで、寝転がって日向ぼっこをした。⇒『総覧』p.238
③ みんな書くのをやめなさい。一緒に読む練習をしましょう。⇒『総覧』p.238
④ 彼は車を(簡単で小規模なものはmend)修理し終わった。⇒『PEU296
⑤ 彼女は喫煙をあきらめた。⇒『PEU296
⑥ 医者は長い休暇を取るようにそれとなく言った。⇒『PEU296
⑦ *わたしが何を考えるべきかいちいちいう人は嫌いだ。⇒『PEU296
⑧ 彼がオフィスで働いているなんて想像できない。⇒『PEU296
⑨ だれも、彼がしたいと思ってすることを、止められない。⇒『PEU296
⑩ 彼は自分の時間のすべてをガーディニングにつぎ込んでいる。⇒『PEU296
⑪ 彼女が郵便配達員と話しているのを見たか?⇒『PEU29 

2.「これから動詞」wantdecide
① わたしは自分が捨てられる側になりたくありません。
② わたしは長く滞在したいのですが、あなたに面倒をおかけしたくありません。 ⇒『総覧』p.214
③ わたしは読む本と座れるものが欲しい。 ⇒『総覧』p.214
④ ここへは二度と戻って来たくない。 ⇒『PEU613
⑤ *わたしに珈琲淹れてもらいたい? ⇒『PEU613
⑥ あの女ここへ戻ってきてほしくない。 ⇒『PEU613
⑦ 彼女たちは12時に会うと決めた。 ⇒『PEU418
⑧ わたしたちは新しい支店を開設することに同意した。 ⇒『PEU418
⑨ わたしたちは今年は利益を上げられることを願っている。 ⇒『PEU418
⑩ (まもなく)雨が降り始める。⇒『PEU282
⑪ 彼女は(心の中では)泣いているようだ。⇒『PEU282
⑫ 明日の夕方までに終わっていてほしいと思っている。⇒『PEU282
⑬ その車は洗う必要がある。⇒『PEU282
―ここから3問題は高校入試で頻繁に出題されてます―
⑭ わたしはあなたに聴いてもらいたいのです。⇒『PEU283
⑮ 彼女はわたしを行かせたくなかった。⇒『PEU283
⑯ ここで喫煙は許可していません。⇒『PEU283
⑰ わたしは彼女に食事代を要求しなかった。⇒『PEU283
⑱ 彼女がドアを開けて出て行くのが聞こえた。⇒『PEU283
⑲ どうして私に説明させてくれないの?⇒『PEU283

<#890英作文解答>  L111  G&V  副詞⑤:確信の度合いを表す副詞
1.リアリティ動詞
① I stopped seeing her.
 動詞句的な内容を目的語にする際に使われる形は、to不定詞とV-ing形ですが、stopV-ing形しか使うことができません。それは(~することをやめる)が、何か具体的な事態が起こっていることを強く連想させるから。その連想が、生き生きとした行為を表すV-ing形を求めるのです。こうした動詞をわたしは「リアリティ動詞」と呼んでいます。stopの他、finish(終える)、enjoy(楽しむ)、give up(あきらめる)などがあります。
② I finished reading the book. So I enjoyed lying in the sun.
③ Stop writing, boys. Let’s practice reading in chorus.
「一緒に読む」は英語では「in chorus」というのか。「合唱して、みんな一緒に」なるほど。
let'sのあとは、原形不定詞でもV-ingでもよい。V-ingの方だと、読んでいる声がありありと聞こえてきそうに感じる。
④ He’s finished mending the car.
⑤ She’s given up smoking.
⑥ *The doctor suggested taking a long holiday.
suggestが動名詞をとるのは意外だ。PEUには簡単に見分ける方法はないと書いてある。「いい辞書を引け」、とまあそういうことだ。(笑)
Some common verbs that are normally followed by -ing forms:  ⇒『PEU296
admit, appreciate, avoid, burst out (crying/laughing), consider, contemplate, delay, deny, detest, dislike, endure, enjoy, escape, excuse, face, fancy, feel like, finish, forgive, give up, (can’t) help, imagine, involve, keep (on), leave off, mention, mind, miss, postpone, practise, put off, resent, resist, risk, (can’t) stand, suggest, understand.

Some verbs can followed by both -ing forms and infinitives --- see paragraph 4 below.
4段落には-ing形とto不定詞形の両方をとるものとして以下の動詞が挙げられている。
advise, allow, can’t hear, begin, continue, forbid, forget, go, go on, hate, hear, intend, like, love permit, prefer, propose, regret, remember, see, start, stop, try, watch. 
⑦ I dislike people telling me about what to think.
⑧ I can’t imagine him working in an office.
an officeを書けた人は冠詞の使い方については卒業ですね。不定の(=任意の)あるオフィスが頭に浮かんでいます。anがとれると「オフィス仕事」となります。オフィスという具体的な形は頭に浮かばす、仕事をする場所というだけのことです。
たとえば、in hospitalなら「入院している」というだけで、どこの病院かは問題になっていません。in the hospitalなら、根室の場合なら、「市立根室病院へ入院中」というようなことです。3か月間ほど冠詞だけに注目して英文を読んだり、英作文すればきっとマスターできます。
⑨ Nobody can stop him doing what he wants to.
⑩ He spends all his time gardening.
spend one’s time V-ingは「~の時間をV-ingすることに費やす/~しながら過ごす」ということ。
⑪ Did you see her talking to the postman? 


2.「これから動詞」wantdecide
① I didn’t want to be the one to get dumped.
stopとは逆にwantは動詞句的内容を目的語にするときに。to不定詞しか使うことができません。それはこの動詞が「(これから)~したい」と「これから」を強く連想させるためです。to不定詞のtoは矢印(⇒)をイメージとし「これから」を強く暗示するため、wantto不定詞の強固なコンビネーションが生まれます。こうした動詞をわたしは「これから動詞」と呼んでおり、ダイアログでも出てきたdecide(〈これから〉~することを約束する)などもその例となります。
oneは「一般的な人」を表すが、口語ではweyouを使う。」江川泰一郎『英文法』p.62
② I want to stay long, but I don’t like to trouble you.
この形をとる動詞の一部を挙げる。
find, hope, like, love, prefer, promise, remember, tryなど。
③ I want a book to read and something to sit on.
④ I don’t want to come back here ever again.
⑤ Do you want me to make you some coffee?
want+somebody+to不定詞(誰かに~をしてもらいたい)」は高校入試に頻出するパターンであるが、この英作文はそれよりも少し難易度が高い。to不定詞句が4文型となっているので、構文が複雑に見えてしまう。肯定文にするとスッキリしする。
You want me to make you some coffee. (あなたはわたしにコーヒーを淹れてもらいたい)
⑥ I don’t want that woman to come here.
ここでthatは指示詞で、that woman(あの女)。読解のときにthat接続詞と誤解すると訳が分からなくなるおそれあり。チャンクの区切りを意識して、それを瞬時に見抜きながら読もう。日本語の文章を先読みするのと同じ技です。
⑦ They decided to meet at twelve. [ It was decided to meet at twelve.]
⑧ We agreed to open a new branch. [ It was agreed to open a new branch]
⑨ We hope to make a profit this year.
⑩ It’s beginning to rain.
進行形だから、ほとんど確定している近い未来に使う。意味は「(空が急に暗くなってきたので)まもなく雨が降り始めます」という状況で使います。
⑪ She seems to be crying. SVC
seemは「~だと思う」心の中を推し量る表現です、外見を見ているわけではないのです。She looks to be crying.とすると、「(顔の表情が」泣いているように見える」という意味になります。seemlookを使い分けてください。「C(主格補語)が形容詞の場合は通例to beはつけないで、じかに見た感じを表す」、「C(主格補語)が過去分詞のときは形容詞化したものに限る」。『ジーニアス』4
She looked happy / angry / excited / sad / tired. (彼女は幸せそうに/怒っているように/ワクワクしているように/悲し気に/疲れているように見えた)SVC第Ⅱ文型
She looks to be the best person for the job. (彼女はこの仕事に最適任者に見える) 『基本動詞辞典』look NB23
⑫ I expect to have finished by tomorrow morning.
to have finishedは完了形ですから、「明日の朝までに終わっている」という未来完了の意味合いがうまれます。
⑬ The car needs to be cleaned.
to be cleanedは受動態です。車が「きれいにされる」というのは洗車してワックスがけすることですよ。洗車のみだったら、to be washedと書きます。きれいにする必要があるのは、そこにある車全部ではなくて、特定の一台ですから、the carと定冠詞がついています。carは無冠詞にすべきか、それとも不定冠詞にすべきか、定冠詞にすべきか、単数にすべきか、複数にすべきか、合計で3x2の組み合わせがあります。何を選択するかでニュアンスが違ってくるので、その英文が出てきたシーンを具体的に想像してみましょう。正解がいくつかかることに気がつきます。
⑭ I want you to listen.
want+somebody+to不定詞」(誰かに~してもらいたい)、wantto不定詞の間に「人」がサンドイッチされてます。この問題を含めて3題何度も練習してください。
⑮ She didn’t want to go.
恋人同士の会話なら意味深です。次は期待に応えてもっと頑張りましょう。的確なトレーニングを積めばいいだけ。(笑)
⑯ They don’t allow people to smoke here.
あなたはフランス旅行中で、ルーブル美術館を見学します。入口の前でツアーガイドが言うセリフです。喫煙を許可していないのはわたしではありませんよ、「they=美術館側」の両方なんです。あなたたちだけでなく、職員も含めて喫煙が許可されていないということなんです。peopleというのはそう言うことです。見学者だけなら「you」を使います。
⑰ I didn’t ask you to pay for the meal.
「おごってあげた」ということ。
⑱ I heard her open the door and go out.
知覚動詞(feelhearseesmelltaste)は原則として原形不定詞をとる。もちろん、分詞をとる場合もある。書き手がありありとそうしているところを想像していたら現在分詞を選ぶことがある。ドアが渋くて、開けるときにギギ―と音がして、靴音が遠ざかっていったのなら、I heard her opening the door and going out.と書きます。英語って面白いでしょ?
⑲ Why won’t you let me explain?
これも原形不定詞の例です。Letは「許す」、だから「わたしが説明することを許す」、それにwon’t(=will not)がついて「許す意志がない⇒許さない」となります。 


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 この問題の中で、「NHKラジオ英会話」からの引用は出店の明示していない2題のみです。全部で30題ありますが、平均すると1回あたり10題です。大西泰斗先生の「NHKラジオ英会話」に掲載されている会話文に6割ほど増補しています。
 英英辞典に慣れてもらうために、"Oxford Wordpower Dictionary" と "Cambridge Advanced Learner's Dictionary" から、随時コピペして語彙解説してます。2冊並べて引用すると、それぞれの特徴が出て面白いことがあるので、時々そうしてます。
 出典は略してます。たとえば、「総覧」とあるのは安井稔著『英文法総覧』、PEUは"Practical English Usage"からの引用です。


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