長期安定政権もいいけれど、政権というのは長ければ内部から腐り始めるから、首相を2期やったら国会議員を引退するくらいの覚悟でやってもらいたい。
 受け皿となるべき、最大野党の体たらくを見ていると、反省はあるのだろうかと疑問がわく。
 古賀茂明氏が旧民主党の合併作業がもたついていることをとりあげ、政権担当能力を備えるために二つのことを実行すべきだと気になる提案をしている。


*「古賀茂明「立憲と国民の合流がもたつく理由」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8F%A4%E8%B3%80%E8%8C%82%E6%98%8E-%E7%AB%8B%E6%86%B2%E3%81%A8%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E5%90%88%E6%B5%81%E3%81%8C%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%A4%E3%81%8F%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BB17fCmz


----------------------------------------------------

二つ提案がある。一つは、思い切った代表の若返りだ。
例えば、知名度や「過去の行政経験」などを勘案すれば、小川淳也衆議院議員はその筆頭だろう。当選回数はすでに5回。最近話題の映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の主人公として、その真摯な姿勢に共感の輪が広がっている。

...


ただ、リーダーを代えただけでは、政権担当能力への不安はぬぐえない。そこで、二つ目の提案がある。民間人の思い切った登用だ。
 政権を取ったら、「仕事ができる」民間人を財務、経済産業、経済財政担当などの閣僚に任命することを宣言する。旧民主党系政権成立で即株価暴落という不安を払拭するのだ。これにより、今の自民党の派閥順送り利権内閣に真っ向から対峙する、真の「働く内閣」として、国民の期待は高まるだろう。



----------------------------------------------------


 旧民主党には重大な欠陥があった。目標を立てても、それを実現する長期戦略を立案・実行する力がなかった。実務を知らないから、何か新しい事態が起きてもそれに対応できる実務デザイン能力すらない。高学歴な者が多かったが、弁護士や松下政経塾出身者が多かったことが、実務担当能力の脆弱化を招いた原因だろう。松下政経塾ではなく、稲森和夫の門をたたくべきだった。要するに組織を動かして目標を実現するような仕事の経験がなかったということ。
 30代で責任ある職位について、まとまった仕事をした経験のない者たちの寄せ集めだった。そういう者たちが、50代になって政権をとった。しかし、口ばかり達者で、まるで仕事ができなかった

 思想や具体的な重要政策政策に対する意見が違うという理由で袂を分かち、複数の政党に分裂した当時の幹部たちがまたぞろ合併だなんてことを言いだして騒いでいるのだから、あきれてものが言えない。彼ら彼女たちにできることは引っ込むことだ。安倍政権の長いことを批判するなら、自分たちが長くいることも自己批判すべきだ。若い人たちに道を譲れ。
(いつまでも、自分だけは大丈夫だと思うな、若くて元気な代わりはいくらでもいる。70歳を過ぎたら、国会議員も都道府県議会議員も引退したらいい、老害が多すぎる。)

 しかし、立憲民主党や国民民主党の若い国会議員たちにも政権担当能力がないのも明らか。だから民間から政策立案・実行のできる者を選び抜き協力を仰ぐべきなのだ。
 両党の合併に関して古賀氏の言っていることは、わたしには真っ当に聞こえる。

 国会議員が職業となり生活の糧となっていては、いくら弊害があってもなかなかやめられないのも事情もよくわかる。議員をやめたらただの人、何ができるわけでもない者が多い。次の選挙までお金をためて、細々と食べていく算段し、すっぱりと引退の決断ができる人はやはり稀だろう。アリ地獄にはまってしまったアリのようだ。
 不要なものはいずれ消えてなくなる。立憲民主党も国民民主党もこのまま消えてしまうのだろうか。



<余談:流れのおさらい>
 民主党⇒維新と合併⇒民進党⇒(じり貧)⇒小池百合子氏を中心とする新党へ加わることを決定⇒国民民主党結成⇒これに加われなかった者たちが立憲民主党を結成⇒希望の党、国民民主党、立憲民主党、維新が並立

 わけがわからん。



にほんブログ村