生徒が職場体験して、受け入れてくれた企業にお礼状を書いていた。ずいぶん古臭い紋切り型のビジネス文書になっていたので、すこし朱を入れてあげた。80歳の老人が書いたような昔風のお礼状もそれはそれで、一生懸命に書いた結果だからほほえましい。そのままでもいいのだよと伝えた。

 啓雲中学校の学校通信10月31日号に、「学ぶこと・働くこと・生きること」と題して職場体験のことが書かれていた。11月6日の行事予定に2年生の職場体験が入っている。啓雲の生徒もお礼状を書いているのだろう、それ自体がいい体験になる。
 スマホでラインやツイッターでやり取りしているから、ほとんどの生徒が手紙なんて書いたことがない。それなりの規模の企業に勤めることになれば、文書作成能力が問われる。営業報告書、業務報告書、出張報告書、協議書、稟議書、客先への提案書、お礼状、年賀状など文書作成の機会はすくなくない。さらさら書けるようなら将来部長職になれるかもしれない。

 学校通信には西ロータリークラブの全面的な協力があり、58か所の事業所紹介があったと、謝意が記されていた。いいことだ。生徒たちは、それぞれ工夫したお礼状を書き上げるのだろう。届いたお礼状を読む企業側の人のほほ笑む顔が見えるようだ。


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