<standingstill>
  6月からの走行距離が800kmを超えた。今日は車庫前で8の字乗りをしてみた。MTBのフロントギアをインナーに、リアをローにしてのろのろ動かす。ハンドルがぶれずにエレガントに回るのはなかなかむずかしいものだ。時々とめてみる、1秒か2秒車輪が停止、バランスが崩れそうになると水平にしていたペダルに力を入れて軽く漕ぐと車輪が動き出し、バランスを取り戻す。ときどき足を地面につかなければならないほどバランスが崩れる。本当は前輪を斜め45度にして左右に揺らしながらバランスをとるのだそうだ。理屈を飲み込んでもそれを身体で実現するにはトレーニングが必要だ。この辺りはビリヤードと一緒。
  車庫前の狭いスペースで8の字乗りをしながらストップ・アンド・ゴーをっ繰り返し30分ほど練習してから、近所の草地でノロノロ乗りをやってみる。250m×20mほどの広い草地でノロノロ走ると、速度が3km/h以下だとサイクルコンピュータのヴェロメータ(速度計)は計測限界以下のようで、0.0km/時のままである。時々思い出したように3.6や3.9を表示する。ブレーキを多用すると速度を抑えられる。こういう練習をするときはブレーキに遊びがないほうがやりやすいことがわかった。MTBは両輪がディスクブレーキである。前と後ろブレーキを交互に試して停止時のバランス感触を確かめる。草地のほうがノロノロ走りやすいし、バランスもとりやすい。ときどき停止してバランスを保ってみるが、せいぜい2秒。standingstill というにはあまりにも短い。(笑)
  50分間MTBに乗っていたが、草地までの往復2kmを入れても4.6kmほどしか走っていない。

  上手な人は、クランクを水平に保った姿勢で停止したままバランスを保てる。わたしにはマジックにしか見えないが、やれたら楽しだろうな。(笑)

<クリップペダルは便利だが転倒しやすい> 
  MTBもロードバイクもペダルにクリップをつけてあったが、2度転倒して危ないので外した。走るときはペダルを引き上げる力が加わるので高速で走りやすい、しかしリスクもある。一度は納沙布岬を回ってオホーツク海側を数キロ走った時に起きた。逆風で疲れて速度が落ちた、車輪が止まって転倒しそうになり足をクリップペダルから抜こうとしたが咄嗟に引き抜けなかった。反射神経が鈍くなっておりそのままコテンと倒れた。アスファルトだからペダルに足をつけたまま転倒すれば膝や腕をぶつける。石に骨がぶつかるから、間にある肉が傷つき皮膚が裂ける。ケガの面積が小さくても痛い!
  2度目は航空自衛隊の分屯地の横の道路だった。大型ヘリが飛び立ちそうだったので、それを見ながら走っていたら、路肩の縁石に前輪を当ててしまった。速度が20km/hほど出ていたから危なかった。このときもクリップから足を抜けなくてコテンと倒れてけがをした。右膝をアスファルトに、左腕を縁石にぶつけた。斜めに強くぶつけたのでホイールが変形したかと思ったが、なんともなかった。がへんな転倒だった。
  それ以来、クリップは取り外した。足が地面に着ければ2度の転倒はなかったのだから。
  ebisuが使っていたのは、これに幅1cmのベルトがついているもの。ベルトがついていると密着性が良いが、緊急時に脱着しずらい。



  <今週の走行距離>
ロードバイク: 48km (累計走行距離 3193km) 27インチ 700×23c
MTB:            17km (累計走行距離 1267km) 26インチ   26 ×2.1
 

(
     70%       20%      
 



  スタンディングスティルのトレーニング法はこの本の100ページを参照、五段階に分けて具体的に解説してある。本を書いている人は北見工大を卒業してホンダに勤務している技術者、力学的な解説が多いのがこの本の特徴である。そして毎日往復40kmの通勤自転車乗り。自分がやれること、やってきたことが書いた本の理屈の裏にある。大学時代に50日間連続150kmを平均時速25kmで走ったと書いてあった。信号のない道路でなければ危険な速度。その平均速度なら1時間だけは一緒に走れそうだ。




ロードバイクの科学―明解にして実用! そうだったのか! 理屈がわかれば、ロードバイクはさらに面白い (SJセレクトムック No. 66)



  • 作者: ふじい のりあき

  • 出版社/メーカー: スキージャーナル

  • 発売日: 2008/03/25

  • メディア: ムック