集団の金棒(かなぼう)は珍しい部類に属する。
 お祭り見物をしていたら、2年上のY先輩に声をかけられた。金棒は東京三社祭でも先導係りとしてあることはあるそうだ。集団の金棒は根室独特のものではないだろうか。
 koderaさんから「金棒って何?」と質問をいただいたので、写真を見ながら説明したい。
(1時の気温は17.0度、根室の夏は涼しい!夜9時には12.7度です、床暖房をつけました)

<これが金棒>
上部にステンレス製のワッカがついています。上下に振ると音がなります。勢いよく引き上げると、横長のトラック状の輪に真ん丸い小さな輪が4個ついているので、一緒についてきます。そこでがちっと力任せにとめます。急停止ですから小さな輪が横長のトラック状の輪に激しくぶつかり音がでます。55年前のお祭りでは、腕力のある水産加工場の男工さんたちの金棒隊がありました。みんなが掛け声をかけながら息を合わせて、力いっぱい振ったり止めたりするんです。息が合うと音もシャンシャンとひとつになる瞬間があります、見事な力技でした。根室高校の男子生徒の皆さん、10人でいいから、「金棒隊」を編成して練習してくれませんか。太鼓もいいけど、金棒の技の迫力もすごい。根室高校に金棒同好会や金棒クラブがあってもよい。伝統技を復活して、金刀比羅神社のお祭りのメインイベントにしましょう。ところで、元気のよい金棒をやれる若い人はいないのでしょうかね?そんなことないと思いますが...各経済団体で5人ずつ選抜隊をだして編成することだってできるはずです。根高剣道部がやればど迫力の金棒隊になりそうです。竹刀を振り下ろして剣先を止めるのと同じ呼吸でしょうから。剣道部の銀狼君、金棒振ってみないか?(笑)
 この55年間の大きな変化は、20歳代の大人のパワーがお祭りから消えてしまったことにあるようです。それはそのまま根室の衰退とイコールです。何とかしませんか?
 


<中学生女子の金棒隊>


<交差点での先太鼓を囲んだ金棒隊-小学生>


<同じく先太鼓を囲んだ金棒隊-中学生>


<緑町1丁目交差点を出発した金棒隊-中学生>


<同じく、小学生>


<金棒休憩中>
 三脚状に立てかけられています。アスファルトを突いても、へこみません。直径1cmほどの白い円形の跡が残るだけでした。



<獅子に犬が吼えています>
この獅子舞は女性ですが、頭の動きが生きているようでとっても上手でした。犬は本物だと思って吼えてるようです。身体は小さいが、一歩も退きませんでした。その姿に周りの人たちは大笑い。



<獅子頭、地面に寝そべってただいま休憩中>
逆光だったので、露出は「マイナス1」にセット。場所は緑町2丁目と3丁目の境の交差点です。2時半ころですから、太陽が斜めになって影がくっきり。陰の中にある丸い小さな白点は金棒でアスファルトを突いた跡です。かなり古い、風格のある頭です。

<弩迫力!>
 獅子頭はひとつずつ表情が違います、手造りだからでしょう。
  神社行列ように2個、各祭典区に2個ずつ計8個、第三祭典区にもうひとつ、合計11個の獅子頭があるのかな。いや、各祭典区に4個、合計19個かな?獅子頭を一つ一つアップしたら面白いでしょうね。来年、やってみましょうかね。



<神輿と教会建物の競演(昔、トンガリ幼稚園バプディスト教会)>
 ここは登り坂です。50年前にこの交差点で、大人の担いだ神輿がよろけて、路上駐車していた車を一台へこませました。途中でお酒が入ったので、から元気でよろけました。コースがいまとは逆で、下りだったから、コントロールが利かずにちょっとだけふらつきました。屋台が並んでいましたが、交差点の手前で切れていて、赤い車が駐車していました。車の鋼板は薄いから1.5トンの神輿の枠木がかすっただけで、大げさにへこむんです。出雲神社の大きな石灯篭も縦木の端がこつんと当たったら吹っ飛びました。神輿は重いので、危ないのです。高校生の担ぎ隊は酒を飲みませんから、しっかり仕事をしました。いまの大人は神輿を担いでも、振る舞い酒をほどほどにしかいただかないようで、品がよくなりました。(笑)



 赤ん坊を連れて祭り見物をしている若いお母さんをたくさん見かけましたから、町の将来に希望を見たような気がしました。伝統文化を復活・維持するために智慧を絞ってやればいいだけ。未来はここに住んでいるわたしたちが創っています。

 久しぶりに、サリーさんに遭いました。極東のワイン・バーを閉めてから2度目です。サリーさんのブログを見て、全国からお客さんが来てました、じつにいいお店でした。
 姪御さんが金棒に出ているので追っかけながら写真撮影してました。「あ~ら、ebisuさん、お久しぶり」、ほんとうにお久しぶりでした。マスクをしていたので声をかけていただくまでわかりませんでした。術後半年経ちましたが、元気な姿を見て一安心、2~3年は免疫が落ちるので体がきついときがありますが、がんばりましょう。
 もう5年くらい経つでしょうが、道新記者のお一人が神輿を担いだことがあります、そのときにサリーさん走りまわって写真を撮っていました。いまはナホトカ支局(?)にいるのかな。医療や教育問題は苦手でしたが、歯舞の昆布物語シリーズの記事は秀逸でした。双沖で昆布漁師になりたての拓也と一貴の意気込みがよく伝わってきました。いつもニコニコ、お人柄のよい記者さんでした。道新根室支局の記者さんたちはみなさん「極東のワインバー・サリー」の常連さんでしたね。(笑)
 サリーさんと一緒に勝代さんの事務所にお邪魔してちょっとおしゃべり、アイスコーヒーをご馳走になりました。風邪を引いているときのような鼻声で元気がないような気がしたので気になりました。微熱はないのですぐに治るでしょう、何しろ市議では若手です。勝代さんの事務所は緑町2丁目ですから千客万来で、忙しそうでした。若い女性市議さんのますますのご活躍を期待しています。
 数日前に歯舞で薬局を開業した方がいると北海道新聞根室地域版に載っていましたが、薬剤師のご当人がお子さんを連れて現れました。日本最東端の薬局です、皆さんどうぞご贔屓に。
 本田市議がカメラをもって行列を追いかけて写真撮影していましたので、ご挨拶。こちらは日焼けして、とてもお元気そうでした。
 市議では古株の遠藤さんが鈴木貴子衆議院議員を伴って、お祭りの行列について歩いていました。親離れして一人で歩く姿を見てもらいたかったのかな?顔見知りの遠藤さんともご挨拶、愛想のよい人だからいつも笑顔で応じてくれます。コミュニケーションは気持ちのよい挨拶から生まれます。挨拶の相手は思想信条、党派を問いません、無節操でよい。(笑)

*#3389 金刀比羅神社例大祭8/10  Aug. 10, 2016  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-08-10

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