今日は道立高校の合格発表の日ですね、10時に掲示されます。根室高校普通科と事務情報科は定員割れしています。商業科のみ定員オーバー。
 商業科で合格した人は胸を張れますね。適度な競争があることは、根室の子どもたちの学力維持という観点からよいことだと思います。

 さて、前回、庁舎老朽化問題を市議会で問われた担当部署が、坪単価200万円で総額30億円の見通しを述べたことを紹介しました。15日北海道新聞朝刊根室地域版の記事です。
 耐震診断の結果、早急に耐震改修するか新築するかを決めなければいけないそうです。

 コメント欄にハンドルネーム相川始さんから、富山県氷見市が、新庁舎に廃校を利用した例を紹介してくれました。
 根室市内の市街化地域の3つの小学校と3つの中学校は、それぞれ2校と1校に統合スケジュールが決まっており、合計3校が平成32年(2020年)までに廃校になる見通しです。どの学校も最近3年ほどで耐震改修工事をそれぞれ1億円以上かけて完了していますから、これらの建物を利用することを市議会と、市役所担当部署に検討してもらいたいと思います。
 別途、体育館の建設も予定しているようですが、これも廃校になる学校の体育館を利用すればいい。多すぎて困るくらいあります。

 次のURLに氷見(ひみ)市庁舎の写真と解説が載っているので、クリックしてご覧ください。

「DAY35-3 富山県氷見市 旅の醍醐味はハプニング…にしても、はちゃめちゃなハプニングに見舞われた日本初・体育館リノベーション市庁舎視察」
http://coinaca.com/1632

 労働人口が減少していく中で借金をして次々に箱物を建てたら返済に無理が生じるので、「新しい建物を建てない」という選択肢があるということが書かれています。

 氷見市は新庁舎に廃校を利用する案を選択しました。写真をよく見ると、集成材を使用してリノベーションをしています。改修にお金をかけすぎたのでは意味がありません。しかし、そのままでは使いにくいことも事実ですから、予算額の上限をあらかじめ決めて最小限のリノベーションが必要でしょう。どの程度の、そしてどのような改修をするかについて、市民のコンセンサスが必要です。

 こういう大事なことをいままでは、市長の諮問員会をつくり、市側の意向通りに進めて来たことに、わたしはうんざりしています。仕事がちゃんとなされていれば何も言うつもりはなかったのですが、市立根室病院の建て替え問題でも、明治公園再開発でも、市政がだれのためになされているのか疑問だらけです。コストもじつに高額で、根室市の市債残高は人口が加速的に減少を続ける中で微増しています。人口が5000人も減少し、それが加速しているのも関わらず、根室市の借金がまったく減らないのは市財政の危機です。補助金の仕組みを考えると、政府財政の方には2.3倍、750億円もの負担がかかっているということです。全国1728の市町村が、みな似たようなことをしているのですから、政府財政の破綻したら、その責任の一端は補助金で7割まかなってもらえるのだから、コストカット不要というわたしたちの考え方にもあります。
 市立根室病院建設コストがとても高かった点については、前回、2000年に首都圏で建て替えを行った病院の具体的事例と坪単価を挙げて説明しています。

 同じ愚を繰り返さぬために、新庁舎建て替えは、市民の自由参加で何度も議論すべきです。市の総合文化会館で隔週日曜日ごとに、1年~2年程度議論して、市民の総意で決めてみませんか?
 市議の皆さん、そして市役所の担当部署の方々、市民の意見を聞いてみてください。

 投稿欄に建設的なコメントを寄せてくれた相川さんに感謝申し上げます。

*#3260 根室市役所新庁舎に廃校を利用しよう Mar. 17, 2016 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2016-03-16-1

 #3259 Mar.16, 2016
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