市議会文教常任委員長は本田市議でした。市議会のホームページで確認したら共産党の鈴木一彦市議が委員長と書いてあります。どうやら昨年四月に変更があったようです。

http://www.city.nemuro.hokkaido.jp/dcitynd.nsf/doc/62C35C628578EE0749257D730006A7B8?OpenDocument

 「釧路の教育を考える会」の連中が「共産党の市議が文教厚生常任委員会の委員長」と聞いたら、びっくりするでしょう。自民党系の会派があるのにこういう大事なことに無関心なようです。共産党の市議が文教分野の常任委員会の委員長というのは全国でも珍しいのでは?

 病院の経営問題の調査をしはじめたら、市長からその市議が呼び出されて「叱責」があったという噂が巷に流れていたので、病院の経営改善上の問題点がうやむやになるのではと憂慮していました。指定管理者制度になって病院問題はますますアンタッチャブル化が進んでいるようです。
 言いたいことが言える明るい町には未来がありますが、言いたいことも言えない町にしたい勢力があるようです。5%のオール根室もそのうちの一つですね。広く市民の意見を代表しようという心がありません。

 ところで、市立病院建て替えに関する市議会特別委員会も肝心な建て替え直前の時期に古参の共産党市議が委員長でした。コストカットせずに総額70億円もの建て替え費用を承認しました。
 コストカットという視点からのチェックが共産党の市議には苦手なのでしょう。結果として「オール根室」の片棒を担ぎました。
 若いころから専従活動に熱心でコストカットに関する知識も経験もお持ちではなかったのでしょうから、無理もありません。共産党員としてはご立派だったのでしょうが、市立病院建て替え問題の委員長としてはその職責をまっとうできたとは思えません。
 わたしは高校時代にこの元市議の方と仲のよい友人のAさんを通じて面識がありましたから、50年も昔を存じ上げています。

 文教厚生常任委員会というのは医療問題(厚生分野)だけでなく、文教すなわち教育分野も網羅しています。釧路市議会で超党派の議員連盟が全国初の「基礎学力保障条例」を可決したときに最後まで強硬に反対したのが共産党と民主党の市議でした。いまも、基礎学力の充実に反対しています。党派の方針ですからしかたありません。

 根室は高校統廃合が来年に控える大事な時期です。市街化地域の中学校の授業進捗管理もこの2年間でずいぶん改善されました。先生個人ではなく放課後補習も学校での取り組みが増えています。
 来年と再来年の中3年生は小学校の時期に学級崩壊を起こしたところがいくつかあり、普段の学力テストの平均点を見ても現在の中3年生よりもかなり低くなっています。それをカバーしなければいけないときに、共産党の市議の方が市議会文教厚生常任委員長では正直なところ心配になります。職業的な党員ですから、党派の考え方が全面に出てくるのはあたりまえです。

 根室の未来を決める大きなファクターは教育にあります。どうか党派的な利害を超えてふるさとの教育問題に率直に取り組んでいただきたい。共産党は教条的ではなくなったとほめる人が増えるような取り組みを文教分野で期待するのは無理でしょうか?


 
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