(更新:4/30 11時50分)
 □ 更新5/1 1:45
 □ 更新5/1 8:25<中学校と高校で偏差値の統計学的な説明をちゃんとすべき> 等
 □ 5/1 10:10 <序-1>の校正作業及び追記
 
 受験戦略目標として大学受験偏差値(河合塾Kei-Net)で60超を目標に設定して受験戦略を考えてみよう。
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*Kei-Net
http://www.keinet.ne.jp/rank/index.html

 2015年度入試予想ランキング表(私立大)【経済・経営・商学系】
http://www.keinet.ne.jp/rank/15/ks04.pdf
   慶応大経済・早大政経⇒67.5、
  青学大経営・慶応大商・上智大経済・明大経営・立教大経営⇒62.5、
  青学大経済・明治大政経&商・立教大経済⇒60.0

 2015年度入試予想ランキング表(国公立大)【経済・経営・商学系】
http://www.keinet.ne.jp/rank/15/kk04.pdf
  東大文科二類⇒67.5、
  一橋大経済⇒67.5
  京大経済⇒65.0、
  九州大経済⇒60.0、
  東北大経済・北大経済⇒57.5、

  (小樽商大、釧路公立大、専修大学商学部会計学科⇒偏差値50)
  (北海学園大経済⇒45.0)
  (北星学園大経済、北海学園大経営⇒42.5)
  (札幌大地域共創、札幌学院大経営⇒35)

 2015年度入試予想ランキング表(国公立大)【医・歯・薬・保健学系】
http://www.keinet.ne.jp/rank/15/kk10.pdf
  東大理三72.5、
  京大医・大阪大医・東京医科歯科大医・千葉大医70、
  北大医・名古屋大医・大阪市立大医・筑波大医・横浜市立大医・東北大医67.5  

 2015年度入試予想ランキング表(私立大)【医・歯・薬・保健学系】
http://www.keinet.ne.jp/rank/15/ks10.pdf
  慶応大学医学部72.5、
  順天堂大学医学部、東京慈恵医大医学部70.0、
  自治医科大67.5

2015年度入試予想ランキング表(国公立大)【工学系】
http://www.keinet.ne.jp/rank/15/kk08.pdf
 北大総合理系、筑波大理工、千葉大電気電子工⇒57.5
 (室蘭工大⇒42.5
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<序-1:道内の大学には各分野で5指にはいる先生がいない:「感化」ということ>
 道内の大学をピックアップして補足しておいたが、道内ではレベルが高くても全国レベルでは偏差値がかなり低い。北大に次ぐ小樽商大で偏差値50。
 先生の質の問題を俎板(マナイタ)にあげると、北大だって各分野で日本で五指にはいるような先生はほとんどいない、後は推して知るべし。レベルの高い学者の講義を受けることや、ゼミで対話することはとっても重要なことだ。同じ場所にいるだけで、じんわりとした「風圧」や「オーラ」を感じる。そして知らぬ間にその学風を受け継いでいる。感化という言葉通りのことが起きてしまう。
 わたしは3年間教えていただいた哲学の市倉宏祐教授、1年間講義を聴いた経済学史の内田善彦教授、たった3人の院生でのゼミ形式の特別講義をしていただいた経済史の増田四郎教授の三人の先生に「風圧」を感じた。先生たちは何かを教えてくれるわけではない。ゼミと特講は先生がときどき議論に参加するぐらいなもの、雑談もひっくるめて、こちらが学ぶのである。職人の徒弟制度と一緒である。親方の仕事(思考)の淵源を探るのだ。
 こういうレベルの先生が道内の大学にはいない、怖いことだが、大学のレベルも低いが、平均的なことを問題にすればそこで教えている先生たちのレベルも全国最下位レベルかもしれない。少々乱暴な議論であることは承知している、一部に例外があることをebisuが知らないだけという批判があって当然だ、一つ一つを調べたわけではないから、でも外れていないだろう。

<序-2:中上位クラスの工学系大学がない>
  工学系が気の毒だ。北大総合理系の偏差値が57.5で、その次が室蘭工大42にがくんと落ち、その間の選択肢がない。北見工大は室蘭工大よりも下だ。
 北海道には偏差値50くらいの工学系の大学が必要である。

<序-3:偏差値の低い大学の学生は就職で苦労する>
 Kei-Net偏差値50以下ではその大学で平均的な学力の学生は正規雇用の就職がなかなか見つからない。北大を除くと小樽商大と釧路公立大がようやく偏差値50。
 道内の工学系私立大学はびっくりするほど偏差値が低い。そういう大学に進学してしまったら、在学中に死に物狂いで勉強して公的な資格をとるか、東京のレベルの高い大学院へ進学して、這い上がるべきだ。中高生時代の不勉強のツケをどのように支払うかは、その学生の選択に任されている
 偏差値65の大学、55の大学、45の大学で地理を教えたことのある大学教員が次のように書いている。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1087779905

「偏差値の低い大学の学生には、“自分には難しいことでも我慢して勉強して克服しよう”という・・・意欲が無い、というよりは、そのイメージが頭の中に無い、といった感じです」

 こういう評価を跳ね返す努力をしよう。

<河合塾とベネッセの偏差値の違い>
 さて、本題に入ろう。河合塾(kei-Net)の偏差値はベネッセ(ReseMom)に比べるとずっと辛く(=低く)出る。Kei-Net偏差値65はReseMomでは偏差値80超である。河合塾のほうが成績上位層が厚いということだ。進研模試は学力上位層の学校(とくに有名私立の中高一貫校)がほとんど参加していないから、全国データよりも上位層がずっと薄くなっている考えていいのだろう。難関大学受験にはベネッセよりも河合塾の偏差値のほうが信頼性が高そうである。

<難関大学の定義とオーソドックスな受験戦略>
 難関大学をKei-Net偏差値60超の大学と定義して話を進めたい。その難関大学へ進学するには、小学校4年から個別指導塾へ通い、有名私立中高一貫校へ進学、1年前倒しでの授業をやり、高校2年の夏には受験科目を終了。そこから難易度の高い問題に取り組み、受験というのが首都圏で勉強する子どもたちのオーソドックスな受験戦略になるだろう。もちろん、全国規模の模試で自分の実力を定期的に計測して客観的な自己の学力評価をすべきだろう。数検や英検で代用してもいい。
(釧路の武修館もそういうカリキュラムの中高一貫校である。)

 根室の公立中学校で実施している学力テストで百点をとろうとか五科目総合点で学年1位をとろうとハッチャキになっているようでは難関大学への現役合格はおぼつかない
 理由を書いておく。難易度の低い文協学力テストや、それよりもさらに難易度が低い定期テストで高得点を取れても、難易度の高い問題を解き切る力はまったくつかない。それゆえ文協学力テストで500点満点で450点を超えても、大学進学にはさしたる意味がないというのがebisuの考え。

<難易度の低い文協学力テストの弊害を知ろう>
 文協学力テストの難易度は、首都圏の公立中学校でやっている学力テストよりも難易度がかなり低い。首都圏で有名私立中高一貫校を高校受験する生徒は、塾通いをしてはるかに難易度の高い問題でトレーニングしている。そうしなければ難関校の受験問題で80%を超える得点ができないからである。
 北海道の文協学力テストごときの簡単な問題でケアレスミスの削減に神経を使っているようでは、難易度の高い問題にはとても手が出ない、ケアレスミスどころか、あるレベルから上の出題には手も足も出ないということになる。
 たとえば、文協学力テストで数学が9割の得点を取れる生徒が、(全国標準レベルの)東京都立高の入試問題では7~8割がせいぜいである。文協学力テストで五科目450点の生徒は難易度が標準レベルの都立高入試問題では400点前後。
 文協学力テストで90%超の得点を取れる根室の生徒が、早稲田高等学院とか慶応大学付属高校などの入試問題で60点取れるだろうか?
 ふるさとの根室に戻って塾を開き、有名私立高校入試過去問題集を使った生徒は一人だけだった。全国トップレベルを知ってほしかったからだが、まるで歯が立たなかったようだ。東京都立入試問題数学で得点が90%を越えた生徒もたった一人のみ。根室高校で数学や物理で学年トップを何度も繰り返した生徒でありとても優秀だったが、早稲田や慶応大学付属高校の入試問題は必要がなかった。歯が立たぬことがわかっていたからである。

<学力アップのツボ-1:難易度の高い問題を解くこと>
 有名私立中高一貫校を高校受験で入学した生徒たちはすでに難易度の高い2分野・3分野の複合問題をかなりの数をこなして慣れている。だから、高校の授業を受けながら、センター試験レベルの問題なら独力で十分に理解できるだけの学力が中学卒業時点でついてしまっている。センターレベルの問題は標準以下の易しい問題に見えている
 文協学力テストに慣らされた根室の高校生には、全国模試の進研模試レベルが難問となる。ほとんどが2分野の複合問題だから、難易度の低い文協学力テストの問題にならされて緩みきっているので独力では攻略できない。その結果、根室高校普通科の数学と英語の平均点は例年20~30点になる。釧路湖陵高校は60点を超えていると聞いている。

<中学校と高校で偏差値の統計学的な説明をちゃんとすべき>
 全国模試の結果で見ると、根室高校は全国レベルでは下位15~20%程度、学年120人中、20番くらいで偏差値50(真ん中)前後に届くか届かないかというレベルである。全国模試を1年生の6月に受験するが、その結果が出ても、自分の低学力に驚き猛烈な勉強を始める生徒は数人しかいない。学校は偏差値について統計学的な説明をちゃんとすべきではないのか?生徒たちのほとんどが偏差値を理解していないように見える。中学校の数学の時間に統計分野の発展問題として解説すべきだ。その際に、根室高校普通科の進研模試の結果データをもらって教材にとりあげたらいい。

<学校は成績上位層に対応できていない>
 惨憺たる結果を毎年たたき出しているのだが、中学校側で成績上位層の生徒に複合問題をやらせて学力のアップを加速する動きはまったくないから、この分野は私塾側の仕事になる。
 ところが学年全体で見ても、そういう学力レベルの生徒は根室市内全体で1学年に数名しかいない。この8年間で成績上位層が1/4以下に激減してしまって、ビジネスとしてはとっくに成り立たない、採算が合わないのである。もちろんそれでも数人の成績上位層に個別指導する塾はある。

<中学時代から難易度の高い問題にチャレンジしておこう>
 話は元へ戻るが、難易度の高い大学へ進学するためには、中学生のときから難問題集にトライしなければならない
 文協学力テストよりも難易度の高い問題をやっても、学力テストの点数にも定期テストの点数にも影響がない。学年順位でトップを取りたい生徒は、難易度の低い問題でケアレスミスをなくすトレーニングをすることになる。時間がもったいない、そんなことをしている間に首都圏の生徒たちは、難易度の高い問題に取り組んで、学力の地域格差がどんどん広がってしまう。
 そういう勉強法を続けたら大学受験はアウトである。高校生になってから全国模試に出題される難易度の高い複合問題に独力でチャレンジできるはずがない。難易度の低い問題を解くことが習慣化して癖になっているから、またレベルの低い定期テストで学年トップを目指してしまう。そして、センターレベル以上の難易度の問題集に取り掛かったとたんにスランプに陥る。解答を見ても理解できない。そこを自力で超えられる生徒は2年に一人ぐらいだろう。
 浪人して予備校通いしてから、難易度の高い複合問題で本格的なトレーニングが始まるということになる。中高一貫校の生徒にくれべて約2年遅れてしまっている。

<敵は同級生ではなく、首都圏で学ぶ者たちだ>
 そういう現実を受験生も将来大学受験させようと考えている親たちも知るべきだ。わたしは成績上位層の生徒に、「競争相手は同級生ではない、首都圏の中高一貫校で勉強している生徒たちだ」と小学生のときから言い続ける。どんなに言っても、2回に一度学年トップがとれると慢心してしまうのが人間の常である。
 文協学力テストは問題の難易度が低すぎて、大学受験に必要な学力が測れない。高校生になってから進研模試を受験して学年トップ層がようやく全国偏差値50近辺(ベネッセの偏差値)にあることに気がついてもほとんどが手遅れになっている。
 なかには遅れを取り戻すことに成功するすごい生徒が数年に一人ぐらいの割合で現れるのも事実である。予想外の人材が時折出現するから田舎で教えるのも楽しい。(笑)

<難関大学受験戦略のまとめ>
 そういうわけで、ケアレスミスをあまりとがめだてしないように。それよりは3分野の複合問題にどんどんチャレンジさせて、中学生のうちに数1Aと数ⅡB をやっておいて、高校最後の2年間は難問題と取り組む余裕を生み出しておいたほうが、目標攻略にかなうことになる。

<英語の勉強法について>
 英語の勉強法については、ひたすら「イメージ音読」(Hirosuke師匠)を繰り返すのがいい。「同調音読」(後志のおじさん師匠)の方法も似ている。お二人は弊ブログにそのノウハウを投稿してくれているから、カテゴリー「英語談義」を開いてみてください。
 数学のセンスのある生徒の中には、こうした単純な音読の繰り返しがとっても苦手だという生徒がいるが、ひたすら英語で書かれたものを読むことでも大学受験偏差値70は楽に超えられるから心配要らない。そういう生徒のためにジャパンタイムズ記事を使った「読書トレーニング」がニムオロ塾にはある。

<学力アップのツボ-2:濫読のススメ>
 大事なことを書き忘れるところだった。中高時代に濫読期を経た生徒は強い。大学へ入学してからの学力の伸びが大きい。濫読期を経ないで難関大学へ入学してしまった者は、なるべくレベルの高いものを選び興味のある分野の本を片っ端から読み漁ったらいい。


<余談>
 2002年12月に開校したニムオロ塾は5月連休明けから、自宅書斎へ縮小して教室を移す。1クラス7人まで。あと何年続けられるものかわからないので、ひとまず縮小。少人数の塾生たちに腰をすえて教える。体力がきついことと、ボランティア活動そして経済学研究のために土曜日は隔週休みにした。
 新教室は無垢板の壁と床、集成材の机の天板。作り付けの本棚とスライド書棚には経済学や言語学、会計学、コンピュータシステムなどさまざまの分野の専門書、文学作品や小説が並ぶ。辞書もいいものがある。知的好奇心の強い生徒がどのような反応を示すか楽しみである。
 厚さ7cm長さ150cm、幅100cmの栃の木の座卓は重さが70kgを超えるだろう、補習コーナーとしての利用を考えている。クラッシック音楽のCDは200枚ほどある。グレードは前の教室よりも上がっており、なかなか素敵な雰囲気だ。


  ハンドルネーム「通りすがりの大学生」さんが、自らの受験戦略を経験と共に書き込んでくれたので、本欄へアップして紹介する。(29日22時40分追記)
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 進研模試も偏差値80を超えると後は進研模試自体のために勉強するのも効率が悪くなるので、早めに大学別実戦模試の過去問題集(駿台が合格者の平均が載っていて使いやすかったです)を使って合格するために必要な学力を肌感覚でつかみ、早めに戦略を立てて勉強するのが大事だと思います。
 高2までに国数英をある程度完成させて高三で社会または理科をやりこむのがセオリーなので、早い段階で数学英語をセンターで8割9割取れるレベルまで持っていけると非常に楽になります。私も中学で数検2級や英検2級を取る過程でセンター用の問題集を活用していました
 私は受けていませんでしたが、中学時代から全国レベルを意識するなら駿台やサピックスの難関高校を受験する層専用の模試があるのでそれを受けてみるといいと思います。もし地理的に難しくてもそれの過去問題集がAmazonで売っており、さらに高校別合格判定も出来るので、いいかもしれません。公立高校入試とは格の違うセットがずらりと揃っています

by 通りすがりの大学生 (2015-04-29 17:09) 
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<余談ー2:BF大学>



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