学校の先生で自分たちが労働者だと主張している一団の者がいる。労働者とは肉体を使って労働する者のことで、教員は知的な仕事だからインテリというのが正しい。
 インテリの語源はロシア語のインテリゲンチャであるが、この言葉の意味するところは知識階級である。インテリゲンチャは労働者階級に対置される。
 北教組の連中はマルクスの著作も読まずに「教育労働者」なる奇妙な造語で自己限定をしている、学問的には概念を混同する幼稚な用法で、「饅頭ショートケーキ」と言っているようなもの。
 教える立場にある者がこのような概念の混同をするのは恥ずかしいから、北教組の先生たちは少しでいいから本を読んで勉強してもらいたい。北教組が出している文書やシンパの学者たちが出している本には、労働者や教育者という概念に対する基本的な解説が一つもないのではないかね。ないからといって簡単にだまされ続けているのは、知性の欠如だ。まるで「オレオレ詐欺」何度も引っかかる気の毒なお年寄りのようなもの。現職教師がそれではあまりにも情けないとは思わないかね?
 ムダだろうね、マルクスへの信仰が篤いから。ところがそのマルクスですら「教育労働者」なんて基本概念の混同はしなかったのだよ。そのようなおろかな概念の混同をしたらとても『資本論』なんて書けなかっただろう。そういう主張をする者は学者にすらなれなかった半端なインテリです。教育者としても最低レベルの知性の持ち主であることを表明しているようなもの。書くといくらでもでてきそうだから、くだらないのでこの辺でやめておきます。
 引用文の後にブログ「情熱空間」へ投稿した解説を載せておく。

 ブログ「情熱空間」が「エージェント診断」なる面白いチェックリストをアップしてくれた、さあご覧ください。

http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/7906382.html#comments
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2015年04月20日

エージェント度診断

あなたの《エージェント度診断》です!
以下の10問にお答え下さい。

□ 北教組の主張はやはり正しいと思う。
□ 自衛隊や警察はどうにも好きになれない。
□ 企業経営者は労働者を搾取しているに違いない。
□ 労働者は団結するべきだと思う。
□ 自分は教育関係者である前に労働者であると思う。
□ 日本の伝統的文化にはあまり興味がない。
□ 道徳教育は価値観の一方的押し付けだと思う。
□ 権利は最大限に行使すべきだと思う。
□ 結果よりも常に過程が重視されるべきだ。
□ 競争(すること・させること)は良くないと思う。

《診断結果》
●0点…エージェントに取り込まれる可能性は極めて低いです。
●1点~2点…エージェントに取り込まれる危険性大。用心しましょう。
●3点~4点…あなたは既にエージェントです。
●5点以上…コアな北教組組合員そのものです。来世にご期待申し上げます。


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<コメント欄から>
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1. Posted by ebisu   2015年04月20日 12:54
北海道の先生の中には、「教員=労働者」だと勘違いしているばか者が多いですね。少しは本を読みましょう。

『資本論』の著者のマルクスは、工場労働者のことは書いていますが、学校の先生が労働者であるとは『資本論』のどこを探してもありません。マルクスは他にもいっぱい書いていますが、どの著作を探しても学校の先生が労働者だとは書いていません。
理由は簡単です、学校の先生は労働者ではないからです。

学校の先生は労働者ではなく、インテリなんですね。労働者とインテリは違うんです。肉体労働をするものが労働者なのです。インテリは知的な仕事をしていますから、労働者とは違うんです。

マルクス自身は大学に職を得ようともがいてもがいて得られなかったインテリ、ロシア革命を指導したレーニンもインテリで、マルクス同様に大学への就職したかった。どちらも希望がかなわなかった。
這い上がるには革命の指導者になって、労働者を政治利用するしかなかったのです。

視点を変えてみると、社会的身分が下層の労働者を政治利用することでしか自分の夢を実現できないかわいそうな人たちでした。

教員が労働者だと思っている北教組の先生、ちゃんと勉強しましょう。「教師は労働者だ」なんて言ったら、バカだと思われますよ。

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2. Posted by ZAPPER   2015年04月20日 14:50
ebisuさん
そもそもマルクスなど読んだことがないのにそれを信じているなどとは、その時点からして常軌を逸していると思います。自らを労働者であるとする時点で、もはや尊敬の対象にはなり得ない。どうしてそれに気がつかないのか、ただただ不思議でなりません。
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 以下は、ebisuの理論経済学関係の論文シリーズです。マルクス『資本論』を超えた経済学は世界中にこれだけです。
 学校の先生はインテリであって労働者ではありません。ebisuは「教育の職人」であれと主張しています。理論経済学から見たら、学校の先生たちが何者であるかを解説しています。#2951, 2952, 2953, 2955, 2958の5本の弊ブログ論考をお読みください。

<資本論と21世紀の経済学シリーズ>

*#2935 『資本論』と経済学(1):「目次」 Jan. 25, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-25

 #2936 『資本論』と経済学(2):「1.経済現象と日本の国益」 Jan. 26, 2015 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-26

 #2937 『資本論』と経済学(3):「円安はいいことか?80⇒120円/$の威力」 Jan. 27, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-27

 #2938 『資本論』と経済学(4) : 「経済学とは?」 Jan. 27, 2015 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-27-1

 #2939 『資本論』と経済学(5) : 「『資本論』の章別編成」 Jan. 27, 2015  
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-27-2

 #2941 『資本論』と経済学(6) : 「マルクス著作の出版年表」 Jan. 29, 2015   
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-28-1

 #2942 『資本論』と経済学(7) : 「デカルト/科学の方法四つの規則」 Jan. 29, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-28-2

 #2943 『資本論』と経済学(8) : 「ユークリッド『原論」 Jan. 29, 2015   
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-29

 #2944 『資本論』と経済学(9) : 「何をやりつつあったかは残された文献に聞け」 Jan. 29, 2015    
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-29-1

 #2945 『資本論』と経済学(10) : 「プルードン「系列の弁証法」 Jan. 29, 2015    
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-29-2

 #2947 『資本論』と経済学(11) : 「労働観を時間座標系においてみる」 Jan. 29, 2015     
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-29-4

  #2948 『資本論』と経済学(12) : 「学としての『資本論』体系解説」 Jan. 29, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-30

 #2950 『資本論』と経済学(13) : 「マルクスの経済学体系構成法」 Jan. 31, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-31-1

 #2951 『資本論』と経済学(14) : 「マルクスの労働観と日本人の仕事観」 Jan. 31, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-31-2

 #2952 『資本論』と経済学(15) : 「ヨーロッパ労働観⇔と日本の仕事観」 Feb.1, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-01-31-3

 #2953 『資本論』と経済学(16):「仕事がキツイ!に潜む心(仕事観)の問題」 Feb.1, 2015 http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-01

 #2955 『資本論』と経済学(17):「要領の悪いものほど忙しいとぼやく」 Feb.3, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-03

 #2958 『資本論』と経済学(18):「教育の職人」 Feb. 5, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-04-2

 #2960 『資本論』と経済学(19):「日本経済の未来」 Feb. 6, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-05-1

 #2961 『資本論』と経済学(20):「経済成長の天井 山田久氏の論」 Feb. 7, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07

 #2964 『資本論』と経済学(21):「過剰富裕化論」 Feb. 8, 2015 
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-07-3

 #2966 『資本論』と経済学(22):「相対的貧困率上昇と富裕層増大」 Feb. 9, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-08-1

 #2967 『資本論』と経済学(23):「ピケティの空想的所得再分配論」 Feb. 10, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-09

 #2968 『資本論』と経済学(24):「浜矩子 予算案と公共性について」 Feb. 11, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-10

 #2971 『資本論』と経済学(25):「村落共同体と税:自由民と農奴について」 Feb. 12, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-12

 #2972 『資本論』と経済学(26):「文部科学大臣下村博文「教育再生案」について」 Feb. 13, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-12-1

 #2973 『資本論』と経済学(27):「注-1~5」 Feb. 13, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-13

 #2974 『資本論』と経済学(28):「注ー6」と主要文献リスト Feb. 14, 2015  http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-02-13-1

 #3015 人工知能の開発が人類滅亡をもたらすホーキング博士(資本論と経済学-補遺1) Apr. 2, 2015
http://nimuorojyuku.blog.so-net.ne.jp/2015-04-02





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